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河川がなくても起こりうる「内水氾濫」とは……家庭でできる“5つの対策”は?

オールアバウト / 2024年10月16日 21時50分

河川がなくても起こりうる「内水氾濫」とは……家庭でできる“5つの対策”は?

近年、ゲリラ雷雨や線状降水帯など、短時間に集中して大雨が降ることがあります。そのようなときに危険なのが、「内水氾濫」です。今回は、内水氾濫とはなにかを解説し、内水氾濫による被害を最小限にするために家庭でできる対策をご紹介します。

近年、ゲリラ雷雨や線状降水帯などにより“短時間に集中して雨が降る”という事例が増え、家の中への浸水被害が多く出ています。メディアでそれらの被害を伝えるときに、「内水氾濫」という言葉を耳にした人も多いのではないでしょうか。

今回は、内水氾濫に備えて家庭でできる対策についてご紹介します。

内水氾濫とは? 外水氾濫との違いは?

そもそも、内水氾濫とはどのようなことを指すのでしょうか。

まず、集中的な豪雨などにより川の水位が上がり、堤防が決壊するなどして市街地に水が流れ出すことを「外水氾濫」といいます。一方、集中的な豪雨により下水道などの排水機能が追いつかず、市街地にあふれ出てしまうことを「内水氾濫」といいます。河川が近くにない地域でも起こりうるのが内水氾濫なのです。

家庭でできる対策1:ハザードマップをチェックしておく

まず、常日頃からハザードマップをチェックしておくことが重要です。河川が氾濫して起こる外水氾濫の被害が予想される地域を示す「洪水ハザードマップ」と、内水氾濫が予想される「内水ハザードマップ」は別に存在しています。自分の住んでいる自治体の公式Webサイトなどで確認しておくといいでしょう。

その際に、自分の家の危険度や安全性だけでなく、いざというときに向かう避難所までの通り道の安全性も確認してください。通り道は危険度が低いエリアを選ぶ必要があります。これらの情報は平常時に確認しておき、頭に入れておくといいでしょう。

家庭でできる対策2:早くから「キキクル」や自治体の情報をチェックする

災害が予想されるときは、早いうちから気象庁が発表している危険度分布「キキクル」のチェックが必要です。キキクルは、パソコンからでもスマートフォンからでも見ることができます。

また、自治体では、より細かい地域の危険度を発表してくれるところもあります。LINEやメール、公式Webサイトなど、その方法は自治体によってさまざまです。自分の住んでいる自治体がどのような方法で情報を発信しているか確認し、災害が予想されるときは常にチェックするようにしましょう。

家庭でできる対策3:水の通り道を作っておく

側溝の落ち葉などを掃除しておく
側溝に落ち葉などがたまっていると、水がせき止められてしまう可能性があります。台風や線状降水帯の恐れがあると発表されているときは、安全なうちに掃除をするなどして、水の通りを遮る物を取り除いておきましょう。

家庭でできる対策4:被害にあいそうな物を安全な場所に移動しておく

大きな被害がありそうな場合は、安全なうちに物を移動させておくことも大切です。例えば、駐車場が低い位置にある家庭であれば、より高い位置にある駐車可能な場所に車を移動させておくことで被害を最小限に食い止められます。

また、動かせる家電製品や重要な物は、家の中で2階以上に移動させたり、1階でも高い位置に動かしておくなどすると安心です。

家庭でできる対策5:水のうを作って家の中での逆流を防ぐ

内水氾濫で下水が逆流する可能性がある
大雨が続いて排水機能が追いつかなくなると、家の中で下水道につながっているところから下水が逆流する可能性があります。トイレ、キッチンや浴室の排水口、洗面台、洗濯機の排水口などが考えられる逆流箇所です。
水のうを作って排水口をふさぐ
逆流を防ぐ方法としては、水を入れた大きめのゴミ袋を二重や三重にしてしっかり口を閉じた「水のう」を作り、それぞれの排水口に置いておきます。水のうは排水口の形に合わせてふたをしてくれるので、下から水が上がってきても、それ以上に水が流れ出すのを止める役割を果たします。

住んでいる地域や周りの環境により、内水氾濫の被害はさまざまです。しかし、少なくとも今回ご紹介した内容はすぐに実践できるよう、ぜひ頭に入れておいてくださいね。
(文:矢野 きくの(節約・家事・100円ショップガイド))

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