老後の不安を見える化!生活の基盤となる「公的年金の受給額」はどうやって確認する?
オールアバウト / 2024年10月26日 18時30分
老後の生活を支える重要な柱となるのが「公的年金」です。しかし、自分がどれだけ年金を受け取れるのか、具体的な金額を把握している人は意外と少ないかもしれません。今回は、年金を確認する方法について解説します。
老後の生活を支える重要な柱となるのが「公的年金」です。公的年金は、現役時代に支払った年金保険料に基づいて老後に受け取るお金であり、生活の基盤となる大切な収入源です。
しかし、自分がどれだけ年金を受け取れるのか、具体的な金額を把握している人は意外と少ないかもしれません。老後の不安を軽減するためには、公的年金の金額を事前に確認し、しっかりと計画を立てることが重要です。今回は、年金を確認する方法について解説します。
老後に受け取る公的年金を確認する方法
公的年金の受給額は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で簡単に確認することができます。以下は、それぞれの利用方法とポイントについて説明します。ねんきん定期便での確認方法
ねんきん定期便は、毎年誕生月に日本年金機構から郵送で届くはがきの通知書です。この書類には、現在までの年金の加入状況や将来受け取れる年金額の見込みが記載されています。ねんきん定期便は自宅に郵送されるので、届いた際に開封し、自分の年金加入期間や見込額を確認しましょう。50歳未満の人には、これまでの加入実績に基づく簡易な年金額が、50歳以上の人には60歳まで保険料を納めた場合の受給見込額が記載されています。
ねんきん定期便は、年に1度しか届かないので、常に最新の情報を確認したい場合は、次に紹介するねんきんネットを併用するのがよいでしょう。
ねんきんネットでの確認方法
ねんきんネットは、インターネット上で年金の加入履歴や受給見込額を随時確認できる便利なサービスです。24時間いつでも確認ができ、年金額シミュレーションもできるため、将来の見通しを立てやすくなります。ねんきんネットにパソコンでアクセスした後の手順は以下のとおりです。
【1】「ご利用登録」からスタート
ねんきんネットの利用するために以下の2つを準備しておきましょう。
・年金手帳などに記載されている「基礎年金番号」
・ねんきん定期便の裏面左下に記載されている17桁の「お客様のアクセスキー」
ただし、お客様のアクセスキーの有効期限は、ねんきん定期便が届いてからの3カ月のみ。その後は、ユーザIDを別途発行してもらってからの利用になります。
なお、ねんきんネットは、スマートフォンでも利用可能です。その際は、はがき形式のねんきん定期便の裏面にあるQRコードを使いましょう。試算に必要な情報が自動入力されます。
ねんきんネットのユーザID取得が面倒だと感じたら、マイナポータルからの登録もできます。
マイナポータルを利用するときは以下の2つを準備しましょう。
・マイナンバーカード
・メールアドレス
パソコンもしくはスマートフォンからマイナポータルにログインして、「年金記録・見込額を見る(ねんきんネット)」から「ねんきんネット」への連携手続きをします。
【2】「年金見込額試算」でシミュレーション
ねんきんネットには、年金を受け取りながら、70歳まで働き続けた場合、どのくらい年金が増えるのか?など、人生設計に合わせ、具体的にシミュレーションする機能が備わっています。
【注意!】公的年金の受取額は、手取り額ではない
実際に受け取る「年金額」には注意が必要です。というのも、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認した年金受給額は、実際の手元に残る「手取り額」ではありません。年金からは税金や社会保険料(健康保険や介護保険など)が差し引かれます。そのため、実際の手取り額は、年金受給額の7~8割程度になると見込んでおきましょう。文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))
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