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【2024年】11月に買ってはいけない銘柄は?

オールアバウト / 2024年11月7日 12時20分

【2024年】11月に買ってはいけない銘柄は?

11月は、相場全体の株価が乱高下しやすい傾向があります。今回は、値動きが激しい相場の中でも特に株価が下がりやすい傾向にある銘柄をご紹介します。

11月株式市場の傾向(日経平均225銘柄)

11月は、相場全体の株価が乱高下しやすい傾向があります。今回は、値動きが激しい相場の中でも特に、株価が下がりやすい傾向にある銘柄をご紹介します。株価が下がりやすい銘柄を事前に知っておくことで、不用意に損失をこうむるリスクを回避できるでしょう。

株価が下がりやすい銘柄をご紹介する前に、11月の相場の日経平均採用銘柄(225銘柄)について、過去の株価データを用いて検証してみました。

検証条件

■検証対象:日経平均採用銘柄(225銘柄)
■検証期間:2000年1月1日~2024年9月30日
■1銘柄当たりの投資金額:20万円
■買い条件:10月末の寄り付きで買い
■売り条件:25日経過後の翌営業日寄り付きで売り

10月末に日経平均採用銘柄(225銘柄)を購入し、25日経過後に売却した場合について検証を行います。仮に、勝率が50%以上で損益がプラスならば、11月は株価が上がりやすい月となります。反対に損益がマイナスであるならば、11月は下がりやすい月だといえるでしょう。

以上のルールで過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。

検証結果

システムトレードの達人
勝率:53.93%
勝ち数:2,692回
負け数:2,300回
引き分け数:40回

平均損益(円):1,616円
平均損益(率):0.81%

平均利益(円):15,559円
平均利益(率):7.78%

平均損失(円):-14,676円
平均損失(率):-7.34%

合計損益(円):8,129,489円
合計損益(率):4,064.85%

合計利益(円):41,885,392円
合計利益(率):20,943.35%

合計損失(円):-33,755,903円
合計損失(率):-16,878.50%

PF(プロフィット・ファクター):1.241
平均保持日数:24.02日

以上が、11月の株式市場(日経平均225銘柄)の検証結果です。結果を見てみると、勝率は53.93%、平均損益(率)は0.81%となっています。勝率が5割を超え、1トレード当たりの平均損益がプラスとなっていることから、11月の日経平均採用銘柄は、上がる傾向があるという結果となりました。

では最後に、11月相場の日経平均採用銘柄(225銘柄)は株価が上がりやすい傾向である中で、株価が下がりやすい傾向にある銘柄をご紹介します。

11月の低成績銘柄ランキング

システムトレードの達人
表は、先ほどの日経平均採用銘柄(225銘柄)を対象とした検証において、勝率が低かった銘柄のランキングです。銘柄全体を見渡すと、似た業種の銘柄が多く掲載されています。例えば、下記のような「建設業」関連の銘柄です。

<1963>日揮ホールディングス【勝率:34.78%】
<1812>鹿島建設【勝率:37.50%】
<1803>清水建設【勝率:37.50%】

建設業界は年度末に公共事業や官公庁関連の工事が集中しますが、一方で11月を含む秋から冬にかけては、売上が下がる傾向にあるといわれます。これにより、11月は建設業関連の株は売られやすい可能性があり、株価が下がる傾向が見られたのだと考えられます。

日経平均採用銘柄(225銘柄)は、11月相場では上がりやすい傾向があるものの、表の銘柄をトレードするのは、11月相場では要注意といえるでしょう。

どの業種の個別銘柄も、株価が上がりやすい月と下がりやすい月があります。今回のような簡単な検証は、11月の投資戦略を考える上での有効な判断材料の一つになるでしょう。

11月は株式市場全体が株価の乱高下がしやすい傾向にありますから、過去の勝率が低い銘柄よりは、成績が良好な銘柄をトレードした方が、よりリスクを抑えられるでしょう。

これらの数字はあくまでも過去の検証結果ですので、これから先の未来でも同様の結果になる保証はありません。しかしながら、統計的な背景がある数字は、カンよりもはるかに信ぴょう性が高いものです。皆さんも投資する際には一度検証してみてくださいね。

(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします)

文:西村 剛(証券アナリスト、ファンドマネジャー)

国内運用会社にて中小型株式ファンドマネージャー兼アナリストを経て独立。個人投資家に分かりやすく株式投資を伝授すべく、講演や執筆を行う。『夕刊フジ』3年連続 株-1グランプリ グランドチャンピオン。(文:西村 剛(証券アナリスト、ファンドマネジャー))

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