トランプ前大統領の再選で投資やお金戦略は変える?
オールアバウト / 2024年11月18日 11時30分
アメリカ大統領選、トランプ氏の再選についてこんな質問をいただきました。「トランプ大統領はドル安政策にする? 金利を上げる、なども言われていますが、個人投資家はどう考えたらいいでしょう?」本記事では、トランプ氏の当選を踏まえて筆者が考えている投資アイデアをまとめていきます。
先日、アメリカ大統領選のトランプ氏再選についてこんな質問をいただきました。
「トランプ大統領はドル安政策にする? 金利を上げる、なども言われていますが、個人投資家はどう考えたらいいでしょう?」
そこで本記事では、トランプ氏の当選を踏まえて筆者が考えている投資アイデアや、お金戦略についてまとめていきます。
トランプ氏の当選が、円安につながる?
記事執筆時点で、筆者はトランプ氏が当選してもドル安にはならず、むしろ円安(ドル高)につながるのではないかと考えています。というのも、同氏が掲げる政策がアメリカのインフレを促すかもしれないからです。トランプ氏といえば「関税引き上げ」「減税」「移民抑制」といった政策が思い浮かびます。これらはどれもアメリカのインフレにつながりそうです。
関税を引き上げると輸入品の価格が上がりますし、減税すると消費が旺盛になり物価の押し上げる要因になります。移民抑制で人手不足となれば人件費も上がるでしょう。
アメリカでインフレが起きると、インフレを抑えるために金利が高止まりするでしょう。すると、金利の高いアメリカドルを欲しがる投資家が増えて、それが円安につながる……ということですね。
日本でもインフレ再燃? ローンを組みにくくなるかも
円安になると、日本でもインフレが再燃しそうです。特に海外からの輸入に頼っているガソリンなどは値上がりするかもしれません。あまりに円安がひどくなると、日本銀行が円安是正のために政策金利を引き上げる可能性もあります。こうなると、住宅ローンを組みにくくなったり、すでに組んでいる人は金利負担が増えたりする可能性があります。
円安に備えるなら、外国株などを買って、円安になっても価値が目減りしない資産を持っておくと良いかもしれません。あるいは、海外売上比率の高い日本株を買うのも良さそうです。
インフレに備えるなら、純金などの現物資産を買う手があります。もちろん、株を買うことも、インフレ対策になるでしょう。
利上げに備えるなら、今のうちからローンの返済を早めに済ませてしまったり、あるいは、変動金利で借りている人は、固定金利に借り換えるといった対応も一考の価値がありそうです。
筆者ならどう備える?
さて、以降では、トランプ氏の再選を踏まえて筆者がどうやって投資する予定かを書いていきます。まず考えているのは「インフレ対策」で、トランプ氏の当選でインフレが加速する恐れがあるので、株式投資などでインフレに負けない利回りを確保したいと考えています。
円安がどこまで進むか、日銀がどこまで利上げに踏み込むか、といった話については読めないので、円安の恩恵を受ける会社と、円高の恩恵を受ける会社で、ほどよく分散投資するようにしています。
また、日銀の利上げに備えて「利上げが逆風になるような投資はしない」ようにしていて、例えば自動車メーカーや不動産会社など、ローンを組んで販売するようなところには投資しないようにしています。
あとは、なるべく節税制度をフル活用したいと考えています。新しいNISAでは年360万円の非課税枠がありますし、iDeCoの非課税枠も大きいですから、これらを使って節税しながら利殖し、インフレにも備えていくつもりです。
投資先としては、委託手数料が安く、いまのところお買い得に見える日本株の指数に連動する投資信託を選んでいます。
個別株には、これから10~20年で、10倍、20倍と手堅く伸びていきそうなところを選びました。
もくろみ通りにいけば、インフレが悪化しようが、円安になろうが、日銀が利上げしようが、着実に資産は増えていくだろうと考えています。
まとめ
何かとお騒がせなトランプ氏ですが、彼が当選したことでアメリカ経済の見通しや、日本経済の見通しがすこし変わってきました。とはいえ、大統領が変わったくらいで頓挫する投資プランや、停滞する軟弱な会社は、投資する価値がありません。
だれが大統領になってもうまくいく骨太な投資プランを立て、コスパの良い投資信託や、生き生きした会社に投資したいですね。
文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)
18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
(文:中原 良太(個人投資家・トレーダー))
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