普通預金に600万円預けています。元本保証で利率の良い商品を教えてください

運用するときには、できるだけ高い利率を期待する人は少なくありません。とはいえ、高い利率のものはリスクが高いこともあり、躊躇（ちゅうちょ）してしまう人も多いのです。元本保証で高利回りを期待する場合、どのような金融商品を選ぶといいのでしょうか？

お金のこと、難しいですよね。老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。今回は、普通預金の預け先についてです。

Q：普通預金に600万円預けています。元本保証で利率の良い商品を教えてください

「普通預金に600万円預けています。元本保証で利率の良い商品を教えてください。3年は使う予定はありません。投資には抵抗があります」（あかねのオヤジさん）

A：ネット銀行の定期預金や国債での運用を考えてみてください

運用するときには、できるだけ高い利率を期待する人は少なくありません。とはいえ、高い利率のものはリスクが高いこともあり、躊躇（ちゅうちょ）してしまう人も多いのです。元本保証で高利回りを期待する場合、どのような金融商品を選ぶといいのでしょうか？

元本保証の金融商品は限られています。候補としてあげられるのは、銀行の定期預金や個人向け国債があります。

定期預金の場合、一般的な銀行よりもネット銀行の方が金利は高く設定されていますので、抵抗がないならネット銀行の定期預金で運用してはいかがでしょうか？

ネット銀行では定期的にキャンペーン金利が適用されるケースがあります。定期預金の金利も高めで、例えばSBJ銀行の場合、100万円が上限の定期預金＜ミリオくん3＞は3年物の定期預金で税引き前利率は0.65％です。オリックス銀行の「eダイレクト預金」3年物の税引き前金利0.6％となっています。

その他にも預入期間が短くなるケースは多いのですが、ネット銀行の定期預金は高金利のものが多くそろっています。

3年物の国債も検討しよう

3年物の個人向け国債の10月発行分の国債の金利は、税引き前0.34％です（固定金利）。額面1万円から購入でき、購入してから1年経過をすると、額面1万円単位で中途換金ができます。しかしながら、中途解約をするときには、直前2回分の各利子（税引前）相当額×0.79685が差し引かれますので注意が必要です。

金利だけを見ていくと、ネット銀行の定期預金が有利なのですが、ネット銀行への抵抗の有無や中途換金の利便性などを総合的に考えて、定期預金と国債をあわせて運用してもいいのではないでしょうか？

なお、ネット銀行の定期預金の金利はキャンペーンなどで大きく変わる可能性がありますし、国債の金利は毎月見直しされています。預け入れや購入する直前に金利を確認し、どこで運用するのか判断してください。

文：飯田 道子（ファイナンシャルプランナー）

金融機関勤務を経てFP（CFP、1級FP技能士）を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
(文:飯田 道子（ファイナンシャルプランナー）)