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「幡ヶ谷駅」には何がある? 下町レトロな「個人商店」の街。グルメ地下街や銭湯、スポーツ施設も充実

オールアバウト / 2024年11月16日 21時25分

「幡ヶ谷駅」には何がある? 下町レトロな「個人商店」の街。グルメ地下街や銭湯、スポーツ施設も充実

京王新線の幡ヶ谷駅があるのは笹塚駅や初台駅の間。両隣の駅に対してやや地味なイメージも感じられますが、降りてみると何があるのでしょうか。行って確かめてみました!

京王線新宿駅の隣で「東京オペラシティ」「新国立劇場」などが建っているのが、初台駅。京王新線&京王線の各停〜特急まで全列車が停車し、きれいな駅ビル&下町商店街も魅力なのが、笹塚駅。その間に挟まれている幡ヶ谷駅は、両駅と合わせて「ササハタハツ」とワンセットに語られる事が多い反面、その中でもやや目立たないポジションにとどまっている感があります。

実際に幡ヶ谷駅で降りてみれば、大きな商業施設や最新スポットこそないものの笹塚に劣らない規模の商店街が甲州街道の南北に広がり、食品スーパーなども複数店舗と住環境はかなり良好! 散歩に向いた緑道や銭湯、図書館、スポーツセンターもあり、幡ヶ谷ゆえの個性や魅力を数多く再発見できますよ。

幡ヶ谷駅の基本情報:家賃相場はいくら?

東京都渋谷区・幡ヶ谷駅に乗り入れるのは京王新線の1路線のみ。家賃相場は駅徒歩10分以内、築年数10年以内でワンルームが約9.1万円、1LDKで約15.2万円、2LDKは約18.0万円となっています(SUUMO、2024年11月8日確認)。新宿や初台と比べてもそこまで家賃水準が下がるわけではないようです。

幡ヶ谷という地名は平安時代後期の1082年、当時の武将・源義家が東北での戦を終えて帰路の途上、かつてこの地域にあった旗洗池(はたあらいいけ)で、源氏の旗印である白旗を洗った故事に由来するそうです。

駅直結の地下街には、いぶし銀の飲食店だけでなくマクドナルドも

昭和な感じと同時に新宿っぽい感じも漂う看板
初台駅は地上に高くそびえる東京オペラシティ、笹塚駅は同じく地上施設の駅ナカ「京王クラウン街」と直結しているのに対し、幡ヶ谷駅は昭和感漂う地下街とつながっています。それがこちらの「幡ヶ谷ゴールデンセンター」。

大人数で行くより1人、もしくは友人同士でふらりと行きたくなる雰囲気
駅南口から地下街に入ると、昼間の人影はまばらながら、「きっと夜はすごい盛況なんだろうな」と感じさせるディープなお店がいくつもあります。

マクドナルドがほぼ駅直結というのはなかなか便利
地下街入り口には「マクドナルド」も入っています。地下店舗ながら店舗空間が通路に開かれているため閉塞感はなく、電源付きテーブル席もそこそこの数が備わっているので、軽作業や携帯の充電に便利です。

南側の商店街は、個人商店の飲食店や青果店がたくさん

幡ヶ谷駅周辺の風景
幡ヶ谷駅は駅全体が地下にあり、地上ロータリーなどはありません。駅を出てすぐ甲州街道&首都高となっており、その両脇に新旧大小さまざまな飲食店や店舗が並んでいます。

商店街のゲートがお出迎え
南口から出てすぐの場所にあるのが「西原商店街」。かなり落ち着いた雰囲気で、カフェやベーカリーなどのほか、雑貨屋やセレクトショップなどが並んでいます。

そこそこ大きめの商店街でよく見られるマツキヨ
商店街の手前にある「マツモトキヨシ」はそこそこ大きめ。こちらも日用品や医薬品を買うときに役立ちそうです。

新宿から2駅で行ける下町
商店街には注目のお店が点在。「なかやま青果店」はいかにも昔ながらの青果店といった佇まいで、大都会・新宿からわずか2駅の位置にこんなお店が! と驚かされます。ここだけでなく、新鮮&安価な野菜などを店先に並べる量販店や、個人経営の青果店を多く見かけるのが幡ヶ谷エリアの特徴です。

酒屋の看板の下は、酒屋でなくアメリカン
こちらのお店は昔ながらの「升本酒店」……と思いきや、商店街に面したところは「フリーマン食堂」というアメリカンスタイルの別店舗になっていました。なお、酒屋の方も一歩路地に入った所でしっかり営業中です。

棚にはアニメキャラクターのプラモデルやフィギュアがずらり
1973年創業のカレーのお店「SPICE(スパイス)」は店先から漂うスパイスめいた空気と、窓にびっしりディスプレイされた『ガンダム』『エヴァンゲリオン』などのプラモデルやフィギュアが特徴的。カレーファンだけでなくアニメファンも「香り」に引き寄せられそうです。

北側の商店街にも、ディープな飲食店がずらり

入口横がそのままディープスポットへの小道になっています。
いったん駅に戻り、反対側の北口へ。北口直結の雑居ビルには、先ほどのゴールデンセンターに負けず劣らずのレトロでディープなお店が入居しています。

西原商店街に比べるとシンプルな見た目のゲート
そこから北方向に進んだ先にあるのは「六号通商店街」。平日夕方には地域住民が多くここを利用しているようで、道ゆく人の年代はさまざまです。

最近の物価高・野菜高にも負けないプライスと盛況ぶり
こちらにも地元感たっぷりな青果店「八穂昭」がありました。店先に並ぶ野菜はどれも激安!

幡ヶ谷のカフェで健康スイーツをどうぞ!
「Café et bar MiMi la forêt ici」ではコーヒーやスイーツのほか、2024年の流行語にも選ばれたヘルシーなデザート「アサイーボウル」も食べられるそうです。値段もフルサイズが最低1000円強と、都心部カフェの中では割安な印象。これも食べたくなりますね。

甘い物好きとしてはこうしたお店も見逃せない……
バニラソフトクリームの手書きポップや、店頭ディスプレイのスイーツが何ともかわいい「Maison de miimo」も。こうしたお店のほか、六号通商店街には数多くの飲食店・居酒屋などが並んでいるので、よさそうなお店を探してみてはいかがでしょうか。

幡ヶ谷はスーパーが多くて買い物に超便利!

幡ヶ谷駅周辺のもう一つの特徴は、食品スーパーなどの多さ。駅から南北どちらに進んでもすぐ買い物ができます。

24時間営業で深夜でも買い物できるのはいいですね
幡ヶ谷ゴールデンセンターの真上にあり、駅南口にほぼ直結しているのが「ダイエー」。24時間営業で夜間の買い物にも便利です。

商店街に溶け込むこぢんまりとした店舗規模
南口から少し進んだ場所の「全日食チェーンほしの」は、店舗規模はコンパクトながら、商品の品ぞろえがかなり充実。総菜やお弁当も買えます。

幡ヶ谷駅の南北出口には、それぞれ大型スーパーがあるのです
北口からすぐ近くの「ライフ」は都心部でも比較的よく見かけますね。店舗規模は分かれてそこそこ大きく、品ぞろえや価格も安定しています。

お野菜を一気にまとめ買いしたい時に重宝します
駅北側の6号通り商店街に面する「大関屋青果店」は、あの「オオゼキ」系列。その名の通り、野菜の品ぞろえが特によく、ニンジン、ピーマン、タマネギなどの大袋が格安で売られていたりと、店頭に並べられた野菜の山はなかなか壮観です。

こちらも店先に野菜カゴがズラリ
そこから北へ少し歩いた所の「Santoku」も珍しいお菓子や商品があって便利。ここまでスーパーなどが多いと、むしろ「あの食品、どのお店で買うのが一番いいかな……?」と迷ってしまいそうですね。

公園や図書館、プールも併設された公共スポーツセンターも!

幡ヶ谷駅周辺は新宿から若干離れているとはいえ、まだまだ「都心」「ビル街」という印象の濃いエリア。首都高や甲州街道を走る自動車の喧騒(けんそう)を離れ、ゆったり緑に触れながら散策したい! という時には、駅南側にある「西原緑道」へ行きましょう。

ランニングなどにも向いていそう
ここは旧玉川上水を暗渠(あんきょ)にした上部を緑化しており、ビルの隙間を縫うようにして細長い公園が続いています。玉川上水が暗渠化される前にあった「西代々木橋」「二字橋」「美寿々橋」などの跡も残っているので、そうした橋の名前と足跡を散歩ついでに追ってみてもいいかもしれません。

これぞ公共施設というどっしりした外観
西原緑道を横断し、西原商店街を少し進んで右に入った所にあるのは「渋谷区立西原図書館」。「セーフティネット見守りサポート室」や渋谷区役所の出張所など、公共・福祉施設の機能も兼ねています。

さまざまな施設を備えています
また、図書館から徒歩数分の距離にはフィットネス施設、テニスコート、プールなどが併設された「渋谷区スポーツセンター」もあり、健康維持の運動にも便利です。

カラダ・サポートCAFEハチドリ
その中には「カラダ・サポートCAFEハチドリ」という飲食店も入っています。タコライスやハンバーグなど手作り料理を、運動や試合の後に食べると体も喜びそうですね。

「ビル型銭湯」が2軒!

新宿から2駅とは思えないほど、昭和レトロで下町っぽい商店街などが広がっている幡ヶ谷。そうした街と相性がいいものといえば、昔懐かしい銭湯! 幡ヶ谷には駅北側に1軒、南側に1軒、合計2軒も銭湯があります。

年季の入ったビル型銭湯
駅北側にあるのが「観音湯」。ビル型の銭湯で、浴室内設備はジェットバス、電気風呂、サウナなど、なかなかに充実しています。

南北に1軒ずつ銭湯があると、外風呂の習慣がある人にとってはうれしいですね
駅南側の「仙石湯」もビル型で、こちらはマッサージバスやスチームサウナなどを備えています。銭湯好き、サウナ好きの人なら、この2軒を入り比べてみても面白そうですね。

幡ヶ谷の街を夕日が照らす
幡ヶ谷駅は初台駅や笹塚駅のような突出した個性はなくとも、昔ながらの商店街や便利なスーパーなどに支えられ、図書館やスポーツ施設もあって住みやすい街です。もちろん京王線を使えば新宿へのアクセスも良好なので、「都心から離れたくないけど下町商店街のある街がいい!」という人は物件を探してみてはいかがでしょうか。

この記事の筆者:デヤブロウ プロフィール
都内在住の街歩きライター。Yahooエキスパートとして台東区の地域情報を発信するほか、「macaroni」など複数メディアで執筆を行う。飲食店、博物館、銭湯巡り、寺社探訪を中心に地域情報を発信中。東京シティガイド検定を取得済み。
(文:デヤブロウ)

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