時短料理に大活躍！ きのこの保存は「冷凍きのこミックス」がおすすめ【家事のプロが解説】

きのこを保存するにはさまざまな方法がありますが、今回ご紹介するのは「きのこの冷凍保存」。調理の時短につなげるための冷凍保存方法と、冷凍きのこを使った簡単時短レシピをあわせてご紹介します。

天候の影響を受けやすい野菜は価格変動が大きいものですが、きのこは室内で栽培しているものが多く、比較的価格が安定しています。食費を節約するためのお助け食材となってくれるのがきのこ類なのです。

しかし、「スーパーで売っているものを買っても全部使いきれない」という人もいるでしょう。せっかく買ったのにもったいないですし、食費の節約のためにも買ったきのこは全て食べきりたいものです。

今回は、そんなきのこを保存するのにおすすめの方法「冷凍保存」をご紹介します。

きのこの冷凍保存はミックスパックを作る

きのこ類を保存するときは、カットしてさまざまな種類のきのこをまとめて「きのこミックス」として冷凍しておくのがおすすめです。

火の通りを考えて、できる限り同じ形、同じサイズにカットしてください。シイタケは傘の部分を薄切りにし、軸は先の固い部分を取り除いて残りを薄切りに。えのきは房を分けて、半分か三等分くらいの長さでカットすると、ほかのきのことサイズがあいます。

なお、きのこミックスを作るために何種類ものきのこを一度に購入する必要はなく、使って余ったきのこをその都度、ミックスパックに追加していけばいいのです。ホームフリージングしたものは、できる限り1カ月以内に食べきるようにしましょう。

冷凍室にきのこミックスがあれば、時短調理にも、あと一品ほしいというときにも大活躍してくれます。続いて、冷凍きのこミックスを使った簡単な料理をご紹介します。

冷凍きのこミックスを使った炊き込みご飯

といだお米とその米の分量にあわせた水を炊飯器に入れ、冷凍きのこミックスと和風の顆粒（かりゅう）だしを入れて炊飯するだけ。おかずが足りなくても、炊き込みご飯があればそれだけで一品増えたようなものなので便利です。

また、和風の顆粒だしではなくコンソメを入れ、炊き上がった後にバターを少量加えて全体を混ぜれば、ピラフのような洋風の炊き込みご飯にすることもできます。

冷凍きのこミックスを使ったスープ

汁物を作るときも、冷凍きのこミックスがあれば時短調理が可能です。沸騰させたお湯に冷凍きのこミックスと和風だしを入れれば和風スープに、コンソメを入れれば洋風スープに、鶏ガラスープの素を入れれば中華風にと、簡単にアレンジできます。

水溶き片栗粉を入れてとろみを出したり、お酢を加えて酸味のあるスープにするのもおすすめです。

冷凍きのこミックスを使ったパスタ

冷凍きのこミックスがあれば、パスタも簡単に作ることができます。ペペロンチーノにしたい場合は、オリーブオイルやニンニク、鷹の爪を入れてから冷凍きのこミックスを入れて炒めます。そこに茹で上がったパスタを加えて、塩コショウで味を整えたら完成です。

クリームタイプのパスタにしたいときは、シチューのルーを入れたり、カップシチューを加えることで時短で作ることができますよ。

冷凍きのこミックスを使った常備菜

冷凍きのこミックスに同量のしょうゆや酒、みりんを入れて煮詰めれば、簡単に常備菜の完成です。ご飯にのせたり、そばやうどんにのせたりとさまざまな食べ方ができます。

今回ご紹介したように、冷凍きのこミックスがあればさまざまな料理に使うことができます。せっかく買ったきのこ類を無駄にしないためにも、残ったらすぐ冷凍する習慣をつけて活用してみてはいかがでしょうか。
(文:矢野 きくの（節約・家事・100円ショップガイド）)