今年の10月から、65歳からの年金を満額もらえるのですが、このまま会社から厚生年金保険料は引かれ続けるのですか？

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は、65歳以降の厚生年金保険料について、専門家が説明します。

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。

今回は、65歳以降の厚生年金保険料についてです。

Q：65歳からの年金を満額受給できるのですが、このまま給与から厚生年金保険料は引かれ続けるのですか？

「今年の10月から、65歳からの年金を満額もらえるのですが、このまま会社から厚生年金保険料は引かれ続けるのですか？」（よっこさん）

A：厚生年金に加入する場合は、厚生年金保険料が天引きされます

65歳から老齢年金を受給し、継続して厚生年金に加入しながら働くのであれば、給与から厚生年金保険料が天引きされることになります。厚生年金は、現在は70歳になるまで加入できますので、厚生年金に加入している期間は厚生年金保険料を支払う必要があります。

厚生年金を脱退するときは、会社を退職したとき、または70歳になったとき（正式には70歳の誕生日の前日）に自動的に脱退することになります。70歳以降も会社に勤務し続けている場合でも、70歳になったときには、脱退することになります。

監修・文／深川 弘恵（ファイナンシャルプランナー）

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)