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例年になく遅い「鎌倉の紅葉」を現地リポ! ライトアップも実施中の長谷寺の様子は?

オールアバウト / 2024年11月26日 21時45分

例年になく遅い「鎌倉の紅葉」を現地リポ! ライトアップも実施中の長谷寺の様子は?

鎌倉の紅葉は、例年11月下旬から12月上旬頃に見頃を迎えるが、今年は長く暑かった夏の影響か、色づくのが非常に遅い印象。11月25日現在、全体的には2~3割の色づきだが、源氏山などでは見頃を迎えつつある。長谷寺では12月8日までライトアップを実施中。

関東地方有数の観光地、神奈川県鎌倉市が紅葉シーズンを迎えつつある。

鎌倉の紅葉は、例年11月下旬から12月上旬頃に見頃を迎えるが、今年は長く暑かった夏の影響か、色づくのが非常に遅い印象だ。11月25日に確認した、鎌倉の主な紅葉の名所の様子をリポートする。

北鎌倉の円覚寺・建長寺

最初に足を運んだのは、JR横須賀線の北鎌倉駅から徒歩1分の円覚寺だ。横須賀線の線路に面した円覚寺総門前の紅葉は、日の当たる表面は色づきつつあるものの、全体的には緑の葉が多く、今のところ2~3割の色づき具合だった。北鎌倉の円覚寺総門前の紅葉

次に向かったのは同じく北鎌倉の建長寺。円覚寺からは県道を鎌倉駅方面へ徒歩17分ほど。建長寺の紅葉は裏山にまつられている半僧坊へと通じる「半僧坊道」沿いに集中している。年によっては燃えるように真っ赤に色づくこの付近の紅葉だが、今年は表面がすでに赤茶けており、きれいな色づきはあまり期待できそうもない。建長寺「半僧坊道」の紅葉

海蔵寺・源氏山公園は色づき良好

建長寺から北鎌倉駅方面へ少し戻ると長寿寺という寺院がある。この長寿寺では本堂に腰掛けて庭園の紅葉をゆったりと楽しめるが、こちらも色づきはまだまだだった。

長寿寺を出たら、亀ヶ谷(かめがやつ)坂と呼ばれる、長寿寺脇の細道を進もう。アップダウンがあるものの舗装されているので歩きづらくはない。坂を越えると岩舟地蔵堂という小さな地蔵堂があり、その先で横須賀線のガード下をくぐる。ここから道標のサインに従い、海蔵寺を目指す。海蔵寺門前の紅葉は比較的色づきが進んでいた

海蔵寺は、いかにも鎌倉らしい地形の谷戸(やと)の奥にたたずむ小さな寺院だ。その門前の紅葉は、比較的色づきが進んでいた。

海蔵寺から来た道を少し戻り、次は化粧(けわい)坂切り通しを経由して源氏山公園を目指す。この化粧坂は晴れた日でもぬかるんでいることが多く、滑らないように要注意だ。

源氏山公園は標高93mと周囲より少し高い場所に位置し、日当たりもいいせいか、芝生広場の源頼朝像の周囲の紅葉は、すでにきれいに色づいていた。源氏山公園の源頼朝像と紅葉

長谷寺では夜間ライトアップも

最後に目指すのは、長谷寺だ。長谷寺は大仏の近くにあるので、道標の「大仏方面」を目指して歩いていけばいい。源氏山から長谷寺へ向かうにはハイキングコースを歩くルートと住宅地の中を歩くルートがあるが、どちらも距離は2.5kmほどである。長谷寺の紅葉が色づくのはまだこれから

長谷寺の本堂は高台にあるため、本堂前の紅葉はやや色づきが進んでいたが、全体的にはまだほとんど色づいていない。長谷寺では12月8日までの期間限定で、日没から19:00まで紅葉のライトアップが実施されている。鎌倉では覚園寺(鎌倉市二階堂)でも、12月10日までライトアップ(日没から19:00まで)が行われている。

この記事の執筆者:森川 天喜 プロフィール
神奈川県観光協会理事、鎌倉ペンクラブ会員。旅行、鉄道、ホテル、都市開発など幅広いジャンルの取材記事を雑誌、オンライン問わず寄稿。メディア出演、連載多数。近著に『湘南モノレール50年の軌跡』(2023年5月 神奈川新聞社刊)。2023年10月~神奈川新聞ウェブ版にて「かながわ鉄道廃線紀行」連載。(文:森川 天喜)

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