「生活防衛費」を無理なく準備するにはどうしたらいい?
オールアバウト / 2024年12月3日 19時30分
「生活防衛費」とは、万が一の失業や病気、災害といった非常時に、一定期間、収入がなくても生活できるように蓄えておく資金のことです。今回は、いざというときに備える生活防衛費を無理なく準備するための方法を5つご紹介します。
「生活防衛費」とは、万が一の失業や病気、災害といった非常時に、一定期間、収入がなくても生活できるように蓄えておく資金のことです。一般的な目安は「3~6カ月分の生活費」。二人以上の世帯であれば約90万~200万円、単身世帯であれば約50万~100万円でしょうか。
このお金があることで、突然収入が途絶えることがあっても、しばらくは今まで通りの生活を続けることができます。今回は、いざというときに備える生活防衛費を無理なく準備するための方法を5つご紹介します。
方法1:毎月の給与とボーナスで着実に貯める
生活防衛費をまだ貯めていない方は、無理なく少しずつ貯めることが大切です。まず、専用の口座を作り、毎月の収入から無理のない範囲で一定額を自動的に積み立てる方法を取りましょう。ボーナスがある場合は、その一部を上乗せして貯蓄に回すことも効果的です。至急にお金を貯めたいものがなければ、優先的に生活防衛費を貯めることをおすすめします。方法2:安全な金融商品で貯める
生活防衛費を貯める際は、安全な金融商品に限定することが大切です。たとえば、株式、投資信託、FX(外国為替証拠金取引)などの投資は、大きな利益を得られる可能性がある一方で、景気が不安定な時期は、相場の変動が大きく損失を被ることもあります。急にお金が必要になり資金を引き出そうと思っても、対応できない可能性があります。生活防衛費は、緊急時に備えるためのものであり、必要な時に確実に引き出せることが大切です。そのため、リスクの高い商品に生活防衛費を投入することは避け、預貯金などの安全性が高く、すぐに現金化できる手段で貯めておくことが賢明です。
貯めるときには生活費や貯金と混同しないよう、専用の口座を開設しましょう。同じ口座で管理していると、つい他の出費に使ってしまうことがあるので、分けておくことで生活防衛資金を守りやすくなります。また、いざという時にすぐ引き出せる状態にしておくことも大切です。
生活防衛資金を専用の口座で管理するには、定期預金や国債などの金融商品が適しています。どちらもネット銀行で簡単に手続きできます。満期の設定があるので、普通預金よりも簡単にお金を引き出しにくいため、うっかり手を付けてしまうことはないでしょう。
方法3:家計支出を見直す
生活防衛費のもとになる家計費を知ることとあわせて、無駄な支出がないかをチェックします。固定費の見直しが特に効果的です。通信費や保険料、自動車関連費、住宅ローンなどを再検討し、不要な部分は削りましょう。節約した金額を生活防衛費の準備に回すことができれば、無理なく資金を積み立てることができるでしょう。もし通信費や保険料、自動車関連費用など、見直しで毎月の固定費が1万円削減できた場合、それをそのまま生活防衛費に回せば、1年間で12万円も貯めることが可能です。
方法4:副業や転職で収入を増やす
もし、毎月の手取りの中から生活防衛費を積み立てるお金がない場合、可能であれば、副業や転職によって収入を増やすことも、生活防衛費を効率的に貯める一つの方法です。最近は、副業を認める企業も増えています。また、働き方もインターネットを使った仕事などが増えています。新たなスキルを磨くためにも、トライしてみるとよいでしょう。副業収入を増やすには時間を要する場合が多いです。最初はなかなかお金を稼げなくても、あきらめないで取り組んでいきましょう。
まとめ
生活防衛費がしっかりと準備されていると、急な出費や予期せぬ収入減にも冷静に対応できます。これにより、経済的な不安が減り、日々の生活にも安心感が広がります。(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))
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