妻たちが無意識にやっている…夫をじわじわ追い詰めていく「プチモラハラ」の恐ろしさ
オールアバウト / 2024年12月4日 22時5分
今や配偶者の「モラハラ」によって離婚するケースは珍しくありません。妻が夫をネチネチいびったり、日常的に夫の自尊心を傷つけたりするなど、即離婚には至らない「プチモラハラ」も積もれば夫婦仲を完全にこじらせる原因にもなるようで……。
夫婦問題や離婚原因の一つでもある「モラハラ」。配偶者のモラハラに悩み、離婚を決意するケースは、近年では決して珍しいものではありません。
さて、モラハラと聞くと「夫によるモラハラ」を連想する人が多いのではないでしょうか。ところが、モラハラをするのは男性ばかりとは限らず、“妻のモラハラ”が理由で離婚に至ったケースもあるようです。
なかでも厄介なのが「妻のプチモラハラ」。即離婚に発展するほどの深刻なモラハラではないものの、妻が夫をネチネチといびったり、日常的に夫のプライドを傷つけるような言動をしたりすることで、夫婦仲が完全にこじれてしまうケースがあるのです。
ハイスペ妻の日常的な“プチモラハラ発言”
6歳年上の妻と結婚したものの、日常的なプチモラハラ発言に苦しめられたと語るのは、悠太さん(38歳・仮名)。「妻はもともと気が強くて毒舌なタイプでしたが、結婚後はさらにエスカレートしていきました。彼女はとても優秀で高スペック。僕より学歴も収入も、家事能力も高かったんです。そのことを毎日ネチネチと責められていました。
妻からは『私のほうが稼ぎもいいし、家事もできるよね。それに比べてあなたは……』という嫌みをいつも言われていました。あとは妻があっけらかんと『なんで私、あなたと結婚しちゃったんだろう……私にメリットがなさすぎるよね』と言ってきたことがあって。あまりに傷ついたので忘れることができません」
悠太さんは結局、3年で離婚。しかしその原因を周囲の友人に話しても、「モラハラというには大げさすぎる」「そのくらいの鬼嫁だったらどこにでもいる」などと言われ、理解してもらえないことも多かったそう。
「確かに妻が夫のダメ出しをすることくらい、よくある話なのかもしれません。しかし毎日毎日否定的な発言をされ続けて、精神的に参ってしまいました。優秀な妻に対して言い返すこともできず、男としてのプライドもズタズタでしたね」
機嫌が悪いと態度が一変する妻
亨さん(36歳・仮名)の場合は、「ことあるごとに不機嫌になる妻」に耐えられなかったといいます。「妻は機嫌がコロコロ変わりやすいタイプでした。機嫌がいいときは明るくて楽しいんですが……。仕事で疲れていたり、嫌なことがあったりすると、別人レベルに豹変(ひょうへん)するんです。家中に張り詰めた空気が走り、彼女の神経を逆なでしないよう、こっそりと息を潜めて過ごさなくてはならないので最悪でした。
最初の頃は、妻の機嫌が悪いときでも一生懸命気を使うようにしていたんです。
『疲れているなら少し休んだら?』とか『何か仕事で嫌なことでもあったの?』など、コミュニケーションを取って解決しようと努めていたんですが、優しく聞いても『はぁ?別に』とキツい口調で言われたり、ひどいときは話しかけてもジロリとにらまれるだけで、無視されることも……。
部屋のドアを強く閉めたり、家事をするときも物に八つ当たりして大きな音を立てたりするので、僕はいつもビクビクしていました。だんだんそんな家に帰るのが本気で憂鬱(ゆううつ)になってしまい、結局別居することになりました」
亨さんのケース以外にも、ヒステリックな妻に耐えられなくなってしまった夫や、子どもの前でチクチクとダメ出しされ続けたのが許せなかったという夫のエピソードもあり、妻のプチモラハラによって夫が離婚や別居を決意するパターンは決して珍しくないでしょう。
このような場合、妻側に話を聞くと、ほとんどの人が「夫を追い詰めたり虐げたりしているつもりは全くなかった」と語ります。
妻からすれば、結婚生活におけるイライラや愚痴をストレートにぶつけていただけ。しかし夫は自尊心をボロボロに傷つけられ、心を閉ざしてしまうこともあるのです。
家族だからといって夫についキツい言葉をぶつけてしまう女性も多いのではないでしょうか。無意識のうちにプチモラハラ妻になっていた……ということのないようにしたいものです。
【この記事の筆者:小澤 サチエ】
ライター/エディター。慶應義塾大学文学部卒。『東京カレンダー』Web編集部にて数々のヒット企画を手掛けた後、フリーランスのライター、エディターとして独立。恋愛や結婚、離婚など幅広く執筆。
(文:小澤 サチエ)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「俺に文句言うなら、稼いでから言え」→3年後に妻の収入10万円増 15年耐えて…別居できたのは「見知らぬ仲間からのエール」
まいどなニュース / 2024年12月10日 6時55分
-
「家事も育児も1人でやれ!」モラハラ夫と3度の離婚危機にあった30代女性…「家庭に居場所がない」毒母から受けた幼少期の八つ当たりの連鎖から乗り越えられたワケ
集英社オンライン / 2024年12月8日 13時0分
-
「妻の声を聞くと震えが」夫の寿命縮める“妻源病”チェックリスト「4個以上あてはまるなら相談を」
週刊女性PRIME / 2024年12月4日 6時0分
-
思い出の実家を返せ!…年金月20万円・元公務員の68歳妻、「別居22年」同じく元公務員の69歳夫が死去。相続放棄を迫る義姉と一触即発【FPが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月27日 10時45分
-
苦しい夫婦関係…「夫源病」の改善方法はある?
ハルメク365 / 2024年11月15日 22時50分
ランキング
-
1職場で“結婚ラッシュ”が起きた複雑な事情「“先輩”を差し置いて『お先に!』なんて言えず…」
日刊SPA! / 2024年12月12日 15時51分
-
2「インバウン丼」食べない人にも批判された深い訳 テーマパーク化するニッポンに、どう向き合うか
東洋経済オンライン / 2024年12月12日 8時40分
-
3ハーゲンダッツ「フレーバー総選挙」結果発表! ファン300人が選ぶ「好きな定番フレーバー」1位に輝いたのは?
オトナンサー / 2024年12月12日 18時10分
-
4縮まない・伸びない「ニット」おうち洗いの"正解" 意外とやっている「NG行為」で寿命を縮める例も
東洋経済オンライン / 2024年12月12日 8時50分
-
5超重要臓器・肝臓をボロボロにするのは酒だけではない…専門医がすぐにやめるべきと話す健康的な飲み物
プレジデントオンライン / 2024年12月12日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください