『M-1グランプリ2024』で注目すべきファイナリスト3選! 2連覇がかかる「令和ロマン」か、それとも……
オールアバウト / 2024年12月18日 21時5分
12月22日に開催・生放送される『M-1グランプリ2024』(ABCテレビ・テレビ朝日系)について、元テレビ局スタッフが注目している3組のコンビを紹介。当日の生放送を面白く見るために、それぞれのコンビの魅力を解説します。
漫才師の日本一を決める『M-1グランプリ2024』(ABCテレビ・テレビ朝日系)の決勝戦が2024年12月22日に開催・生放送されます。今年の『M-1グランプリ』は、過去最多となる1万330組がエントリー。ママタルト、令和ロマン、ジョックロック、真空ジェシカ、エバース、トム・ブラウン、ダイタク、ヤーレンズ、バッテリィズの9組が予選を勝ち抜いて決勝へ進出しました。さらに、敗者復活戦で選ばれる1組を加えた10組が、優勝をかけた戦いに挑戦します。
そこで、今回は『M-1グランプリ2024』をより楽しむために、元テレビ局スタッフが厳選した注目すべき3組を紹介します。
「令和ロマン」の2連覇でM-1に革命が起きる!?
まず注目すべきは、『M-1グランプリ2023』王者の「令和ロマン」です。今年2連覇がかかるコンビで、予選を見る限りではネタもパワーアップしている様子。優勝候補の筆頭で、M-1史上初となる2年連続での優勝に王手をかけています。
令和ロマンは、昨年の優勝から1年がたちますが、これまでの王者とは違った動きをしてきました。通常、『M-1グランプリ』で優勝したコンビは翌日からテレビ番組への出演が急増し、「テレビタレント」として大ブレークするのが定番。バラエティー以外にもさまざまな番組に呼ばれることになります。
しかし、令和ロマンはテレビ番組への出演は極力減らし、舞台へもしっかり参加して2連覇に向け漫才のバージョンアップを実行。結果として、危なげなく決勝進出を果たして2連覇への望みをつなげることに成功しました。
ここからは推測になりますが、テレビ出演をメインとしない令和ロマンが2連覇すれば、『M-1グランプリ』という賞レースに革命が起きると考えます。
ボケの高比良くるまさん(※高ははしごだか)は、テレビは自分たちより上の世代のメディアであり、活躍するのは難しいという趣旨を発言。その言葉の通り、令和ロマンは舞台出演も多く、YouTubeでの活動にも力を入れるなど、これまでになかった王者の動きをしています。
そんな令和ロマンが2連覇すれば、よりテレビ以外の仕事で人気を集めるでしょう。そうなれば、これまで注目されていなかったコンビが優勝することで一夜にしてスターになるという、『M-1グランプリ』の伝統は崩される可能性が大です。
令和ロマンが望むかどうかは別として、2連覇したら『M-1グランプリ』で優勝することの価値観が変わり、20回目の大会にして革命が起きることになります。歴史が変わる瞬間に立ち会えるわけで、これまでの大会にないスリリングな展開になるでしょう。令和ロマンの動向はファンでなくても注目したいところです。
超新星で取材会も沸かせた「ジョックロック」は優勝の可能性も
大変な大会になりそうな予感がする『M-1グランプリ2024』において、引っかき回しそうなのが「ジョックロック」です。2022年に結成したばかりで、福本ユウショウさんとゆうじろーさんのコンビ。2人はピン芸人として活動した実績を持ち、主にコント漫才を見せます。
リーゼントヘアが特徴的なゆうじろーさんが細かいボケを連発し、ユウショウさんが任侠映画のようなくさい芝居と絶叫系のツッコミを繰り広げるコンビです。ユウショウさんは、ツッコミで状況説明しながらボケを倍増させるワードセンスの持ち主。どこか霜降り明星のような雰囲気も感じさせる漫才で、賞レースで結果を残しそうなインパクトを予選でも見せてきました。
まだ結成2年目ということでテレビ番組での露出はほとんどなし。エバースやバッテリィズと比べても、視聴者や審査員にとっても未知数のコンビとなります。それだけに、決勝で大番狂わせを起こす確率が非常に高くなっています。
また、福本さんはファイナリスト記者会見で、自身の特徴的なツッコミポーズがCMに使いやすいと大暴れ。ハートの強さも見せたことで、がぜん注目が集まる存在になりました。
特に、今回は令和ロマンの2連覇がかかる大会となり、審査もかなり難しくなるでしょう。そんな大荒れになりそうな大会だからこそ、ジョックロックが優勝する可能性はかなり高いと言えます。
昭和の香りがする「ダイタク」は優勝すればテレビスターに!
最後に紹介するのは、M-1ラストイヤーで初のファイナリスト入りを果たした「ダイタク」です。一卵性双生児の兄弟コンビとして2009年にデビュー。劇場で活躍する漫才の実力派コンビとして知られ、双子であることを生かしたネタに定評があります。他にも似ている人がいるという摩訶不思議なネタ「ドッペルゲンガー」など、双子でしかできないネタは貴重なもの。双子という分かりやすいテーマをベースにしながら、設定が凝っている独自性の高いネタが多く、審査員からも高い評価を受けることが予想されます。
そんな、ダイタクは漫才以外では、ここ最近になって市民権を得たクズ芸人として知名度をあげています。頻繁に出演する『チャンスの時間』(ABEMA)では、ベトナムにあるパチスロ黄金郷でのロケで魅力を発揮。ギャンブル関連の企画で強さを見せ、昭和の香りがするコンビとして一部で人気です。こういった破天荒な部分を視聴者や審査員も知っているので、正統派な漫才にも深みが出て高評価を得そうです。
また、ダイタクの場合はクズ芸人や双子という、テレビで使いやすいキャラクターをしっかりと持っています。優勝すれば、テレビ番組で大ブレークする可能性を秘めているので、本人たちもかなり本気モードでしょう。
令和ロマンとは真逆に、優勝すればこれまでのM-1王者のようにテレビスターになりそうなダイタク。2組を対比して見ても面白そうです。
かつてない熱い戦いが見られそうな今年の『M-1グランプリ』
さて、ここまで3組を厳選して紹介しましたが、今年の『M-1グランプリ』が例年になく面白くなりそうなのは間違いありません。過去、NON STYLEも2連覇を目指したことがありましたが、その頃よりも『M-1グランプリ』の影響力が格段に上がっている中、令和ロマンが決勝に進出しただけで波乱だからです。どのコンビも口には出しませんが、令和ロマンにだけは負けたくないという思いが強いはず。そんな大会はこれまでになく、ヒリヒリとした漫才バトルを見られること間違いなしです。果たして、令和ロマンが2連覇して『M-1グランプリ』の歴史を破壊するのか? または、ダークホースが優勝して奇跡を起こすのか? 敗者復活戦で勝ち上がるコンビも含め、12月22日の生放送は見逃せなくなりそうです。
この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。
(文:ゆるま 小林)
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