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50代から考える、老後の国内移住におすすめの都道府県は?

オールアバウト / 2024年12月26日 19時30分

50代から考える、老後の国内移住におすすめの都道府県は?

定年をきっかけに、地方へ移住を検討する人もいるでしょう。今回は、ふるさと回帰支援センターが行った「地方移住に関するアンケート」をもとに、50代以上の方々が希望する移住先ランキングをご紹介しながら、地方移住の魅力についてご紹介します。

毎年、ふるさと回帰支援センターでは、窓口相談者・セミナー参加者を対象に、地方移住に関するアンケートを実施しており、移住相談の傾向、移住希望地のランキングを公開しています。2023年、全年代で人気が高かったのは「静岡県」「群馬県」「栃木県」だったようです。今回は、50代以上の方々が希望する移住先ランキングをご紹介しながら、地方移住の魅力についてご紹介します。

年代別移住希望地ランキングを見てみよう!

定年をきっかけに、地方移住を検討するとなれば、50代に入ったあたりからさまざまな情報を集めるのではないでしょうか。ここでは、50代以上の方々がどこに移住を希望しているのかランキングで確認してみましょう。

【50代】
・1位:静岡県(8.0%)
・2位:栃木県(5.7%)
・3位:群馬県(5.2%)

【60代】
・1位:静岡県(7.3%)
・2位:栃木県(6.9%)
・3位:長野県(5.9%)

【70代】
・1位:静岡県(8.6%)
・2位:栃木県(6.8%)
・2位:千葉県(6.8%)

上記のうち、特に人気の高い県である「静岡県」「栃木県」にはどんな魅力があるのでしょうか。

50代以上に人気が高い静岡県、栃木県、東京都と比べて物価は?

静岡県は温暖な気候と富士山や伊豆半島などの豊かな自然に引かれる方は多いでしょう。さらに、高速道路や新幹線が通り、交通網も発達しています。立地的には関東と関西の間にあるため、どちらに行くにも便利というのは、何よりも魅力なのではないでしょうか。

また、栃木県は、自然と都市のバランスが良く、日光東照宮や那須高原など有名な観光地が魅力です。首都圏から電車や車での移動が簡単にできること、東京都よりも生活コストが抑えられる点はシニア世代にとっていいなというポイントが大きいといえそうです。

次は、東京都と静岡県や栃木県の生活コストについて見てみることにしましょう。

総務省が発表した2023年の「消費者物価地域差指数」によると、全国平均を100とした場合、東京都の物価指数は104.5と全国で最も高い水準です。一方、静岡県は98.5(30番目)、栃木県は97.6(39番目)で、東京都に比べて生活費が抑えられることが分かります。

このデータからも、静岡県や栃木県では食料品や日用品など日常的な出費が抑えやすく、老後移住の候補地として大きな魅力があるといえます。東京都での生活と比べて、同じ収入でもより豊かに感じられる暮らしが期待できるでしょう。

50代からの地方移住を考えるときのポイント

50代以上の方々に人気の移住地「静岡県」「栃木県」の人気の秘密が分かったところで、地方移住を考えるときのポイントをまとめます。

アクセスの良さを確認する

東京都から地方に移住しても、子どもや親族、友人は東京都在住ということもあるでしょう。時折、訪ねる機会がある場合は、静岡県や栃木県などのように移動が便利な地は魅力です。それ以外にも、移住先では、病院やスーパーなどの生活圏内のアクセスの便利さを確認しておくのは重要なポイントです。

医療や福祉サービスの充実度をチェックする

特に50代以上の方々になれば、生活習慣病などが見られることもあります。老後の健康を支えるためには、医療施設や福祉サービスの充実度が不可欠です。移住先を選ぶ際には、地元の病院やクリニックの数、対応可能な診療科目を確認しておくと良いでしょう。

また、実際の居住予定先が決まったら、最寄り病院へのアクセスが良いかどうかも確認しておくと、万が一のときにも安心です。

住環境と生活コストを考える

移住先での生活費は、老後の家計に直接影響します。その点、静岡県や栃木県は首都圏から近いものの、物価が比較的安いことから、老後の移住先として適しているように思います。一方、住むエリアによっては、自家用車が必要な場合もあります。移住後の生活スタイルを含めて慎重な検討が必要です。

地域コミュニティーへの参加のしやすさ

新しい土地での生活を円滑にスタートさせるには、地域コミュニティーへの参加が鍵となります。例えば、移住者を歓迎するイベントや交流会が積極的に行われている地域であれば、なじみやすいでしょう。移住先を探す際には、地域の雰囲気や移住者支援制度を調べることもおすすめします。新しい人間関係を築くことができれば、老後の生活がより豊かで楽しいものになります。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)

3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))

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