帰省キャンセル希望界隈の妻が叫ぶ!「高額交通費にめまい」「親戚大宴会で完全アウェーが恐怖」
オールアバウト / 2024年12月25日 22時5分
帰省キャンセル希望界隈の妻たちが、メンタル維持のために叫ぶ年の瀬がやってきました。妻の数だけ「帰省ブルー」はありますが、濃度高めな愚痴を選りすぐってご紹介しましょう。
年の瀬も押し迫ると、話題になるのが帰省のこと。今年はカレンダーの並びがよく、年末年始が10連休という人も多いことでしょう。久しぶりに実家に帰ってのんびりこたつでミカン。子どもたちは、いとこたちと一緒に初もうでに出かけたりゲームで遊んだり……。
そんな年末年始の帰省が「絶対イヤだ。夫実家は大嫌い!」という帰省嫌い界隈の妻たちもいます。年末年始への日々は、さながら地獄へのカウントダウン。今回は「帰省嫌い妻」の声を集めてみました。
「高額交通費に悩む年末」サキコさん(仮名・38歳)の場合
東京在住の私たち。私は広島出身で夫は北海道出身。お正月の帰省はどちらかの実家に隔年で帰ります。結婚後3年間、子どもができる前は3日間ずつ両方の実家に顔を出していたのですが、さすがに今は大変すぎるので、1年交代にしています。帰省についての不満は、とにかく交通費がかかること!!
よく、「夫の実家が北海道でー」というと、「うわぁ、いいわねー。おいしいシーフードがいっぱい食べられて」と謎にうらやましがられます。日本地理を勉強してくれ。夫の実家がある町は海に面してなどいない内陸の田舎町。同じ北海道でも札幌のようにすてきな飲食店街があるわけもなく、シーフードには全く縁がありません。
おいしいものがあるわけではないのに、年末年始は特に飛行機代が高く、帰省のための交通費は年々上昇。子ども含め4人の往復航空運賃を見ただけでめまいがします。
さらに現地はほとんど公共交通機関がなくマイカー移動が基本なのに、メインストリートは全面が圧雪されたスケートリンク状態。いくらスノータイヤを履いていても、雪道に慣れていない私は、怖くてとても運転できません。だからどこに行くにも夫か義父母に頼まなければならず、自由に出かけることもできません。
子どもたちは雪で大はしゃぎですが、雪が多い日には元旦から雪かきを手伝わされることもあるし、大人にとっては恨めしい雪景色。なんで高いお金を払ってこんな遠くまで来て、行きたいところにも行けず、カニにもイクラにも縁がなく、朝から雪かきするんだろうか。今年は北海道の番なので、今から憂鬱(ゆううつ)です。
「自分の母が毒親すぎる」ミナミさん(仮名・45歳)の場合
私の実家は群馬県。現在は東京暮らしなので比較的近いのですが、毎年帰省が憂鬱で……。「ゆっくりしていきなさいよ」と言われるものの、「夫の実家の方にも顔を出さないといけないから」と言って1泊程度でさっさと引き上げます。その理由は毒親の母と一緒にいたくないから。
もともと地元の資産家の娘だった母は、見栄っ張りでプライドが高く、学歴厨でブランド厨。私は小さいころから母の見栄やプライドのために、やりたくもないバイオリンやバレエ、書道など習い事ばかりの毎日でした。学校も母好みの私立の女子校に通わされ、母は私を東大に入れようと塾のほかに家庭教師までつけていました。
結局受験に失敗したことで私は母の支配から逃れ、東京で浪人生活を経て自分の希望だった美大に進学。好きなイラストを仕事にできるようになりました。
娘たちを連れて実家に帰ると、母は孫たちにブランド物のバッグなどを買い与え「一流の人間になるには小さいころから本物を使わないと」などと説教する“トンデモ婆”で。
そのくせ、「パパの年金だけじゃ生活が苦しいのよ。○○さんの娘さんは、実家に毎月仕送りをしてくれて、『お母さんのお小遣いにしていいよ』とかおっしゃるんですって。よくできたお嬢さんよねえ」と私に小遣いをねだります。
娘たちにも「学歴がその人の人生を決めるんだから、○○大とかがいいと思うわ」などと勝手なことを言って、あきれられています。夫はおっとりとした性格なので「お義母さん、相変わらずだね(笑)」と母の発言を聞き流してくれていますが、私の方がイライラして実家にいると血圧が上がって体調不良になります。
「大宴会で親戚ハラスメント!?」リサさん(仮名・29歳)の場合
おととし結婚した私たちは、昨年の年末が初めての帰省。夫の実家は沖縄南部で4人兄弟の末っ子。義父母もそれぞれ3人兄弟と4人兄弟なので、その子どもたちも含めると、親戚は大人数。私は東京生まれで自分が一人っ子だった上に母も一人っ子。父は3人兄弟で父以外は未婚なので、「いとこ」という存在がいません。なので、夫の実家に昨年初めて行った時には、叔父や叔母を含め20人以上が集まっていて本当にびっくり。
私は人付き合いが苦手で、この「親戚一同が会する大宴会」が精神的につらくて、「今年は帰省しないで東京で過ごそうよー」と夫に訴えているところです。
「沖縄は親戚付き合いが濃い」とは聞いたことがありましたが、それは昭和や平成の頃の話かと思っていました。今の時代でも男性は広間で大宴会、女性は台所を切り盛りしつつ、しゃべったり飲んだりと、とにかく騒がしくて、お酒の飲めない私はどっちの部屋でも完全アウェー。
長男の嫁である義姉はもともと沖縄の人なので、「昔はこんなもんじゃなかった。今はだいぶ年中行事も減ったし、地元に住んでいない親戚も増えたから、マシになった方よ」と笑い飛ばしていましたが、私はとにかく大勢の人に一気に囲まれ、顔を覚えるのも大変で飲食どころではありません。
陽キャな叔父、叔母たちは、「親戚デビュー」な私に興味津々。
「何歳なの」「どんな仕事をしているの」「給料はいくら」「ちょっと(体型が)太目だけど、その方が安産型でいいよ」など、かなりストレートな質問やコメントを浴びせられて超困惑。親戚ハラスメントって感じ。
友人たちからは「沖縄のお正月ってにぎやかで楽しそう。うらやましい」と言われるのですが、東京のドライでミニマムな親戚付き合いに慣れてしまった身としては、はっきり言って帰省が恐怖です。お正月はアマプラでも見ながら自宅でだらだらしてたい。
妻の数だけ帰省ブルーはある
こうしてみると、帰省も三者三様。妻の数だけ帰省ブルーも多そうです。しかし、帰省も親世代が年を取るにつれ、あるいは子どもが成人するにつれてだんだん形を変えたり少なくなっていったりするものでもあります。
長い目で見れば期間限定のイベント。うちら夫婦のご縁のルーツは、親族一同のおかげですと、頭を垂れて視点を変えれば「いとおしい親族一同様」と思えてきませんか。義両親が恋に落ちなければ、夫(妻)はこの世に出現していないのですから!
三松 真由美プロフィール
男女関係に悩む1万3000名の女性会員が集うコミュニティを展開。セックスレス・ED・女性性機能に詳しく、性を通して男女関係を円滑にするメソッドを考案。講演、メディア出演、著書多数の恋愛・夫婦仲コメンテーター。執筆家。(文:三松 真由美(夫婦関係ガイド))
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