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家にあるモノ全部売ったら、何万円になる? メルカリが2024年の平均「持ちモノ資産」を発表

オールアバウト / 2024年12月26日 21時50分

家にあるモノ全部売ったら、何万円になる? メルカリが2024年の平均「持ちモノ資産」を発表

メルカリは2024年11月28日、所有物の数を調査し金額換算した「持ちモノ資産」を発表しました。国民一人当たりの持ちモノ資産は果たしてどれほどの金額になったのでしょうか? 持ちモノ資産という考えを生かした家計術について、考えてみました。

不用品をメルカリなどで売ったことがある人は、自分が持っているモノの価値を認識する機会も多くなっているかもしれません。でも、今持っているモノを売ったら総額いくらになるのかは、想像がつきにくいですよね。

そこでメルカリは2024年11月、家庭にあるモノを金額換算した「持ちモノ資産」という数値を算出しました。

この記事では、メルカリが行った「日本の『持ちモノ資産』に関する調査」の結果から、2024年の持ちモノ資産の内訳を見ていくとともに、持ちモノ資産という考えを生かした家計術について考えていきます。

2024年の「持ちモノ資産」額はいくらになった?

メルカリは、独自調査の結果をもとに「持ちモノ資産」を算出しました。『使用・未使用を問わず家庭内で保有しているモノの保有数量調査および「メルカリ」の平均取引価格により個人の持ちモノを金額換算した数値』のことで、簡単に言うと「今持っているモノをメルカリで売ったらいくらになるか」を表しています。

メルカリによると、2024年の持ちモノ資産は、1世帯当たり平均で約356万円、国民一人当たり平均で約182万円になるのだそうです。
国民一人当たりの平均「持ちモノ資産」は約182万円(出典:メルカリのプレスリリース)

最も多いのは服飾雑貨

持ちモノ資産の中で最も多いのは服飾雑貨
なかでも大きな割合を占めたのは「服飾雑貨」(33.6%)。服(トップス、ボトムス)や靴、時計、バッグなどのファッションアイテムがここに含まれ、金額は約61万円にも上ります。

それでも売らずに捨てている人は多い

ところが、使わなくなったファッションアイテムを捨ててしまっている人も未だに多いようです。

メルカリが「直近3年間のファッションアイテムの整理の仕方」についてアンケートを取ったところ、「捨てた」と回答した割合は60代が最も多く、78.3%。最も低い10~20代でも53.6%という結果でした。一方「売った」と回答した割合は、最も多い30代でも35.8%。10~20代は29.8%、60代は16.7%にとどまりました。

処分されたアイテムの商品価値や使用年数などは明かされていませんが、回答者の方々が捨てたアイテムの中には、メルカリに出品すれば高値で売れたモノもあったかもしれません。持ちモノ資産としても、服飾雑貨だけで平均約61万円に上ることを考えると、捨ててしまうのはもったいないですよね。

そこで以下では、ファッションアイテムをメルカリで売るために押さえておきたいポイントと、処分すべきアイテムが多い場合でも無理なく出品するために活用したい機能を紹介します。

ファッションアイテムを売る上で押さえておきたいポイント

ファッションアイテムというと流行り物のイメージを抱く人もいるかもしれませんが、常に人気のある定番アイテムもあります。例えばブランド品のバッグは丈夫で長く使えることもあり、メルカリなどでも価格が下がりにくいアイテムです。

どちらのアイテムも、購入時の保存袋や箱、証明書(ギャランティーカード)などは一式保管しておきましょう。特にブランド品の場合は、証明書の有無で販売価格が大きく違ってきます。

また、将来的に売る可能性を考慮し、少し注意を払いながら使うといいでしょう。バッグの金属部分は傷つきやすいので、あまりぶつけないようにすることが大切。

持ち手や底部分は汚れがつきやすく、特に底の四つ角は擦れが生じてしまうこともあります。できるだけ地面に置かないようにしたり、使った後は専用のクリーナーなどでメンテナンスしたりするのもおすすめです。

無理なく出品するために活用したい機能

売りたいアイテムが多くなると、出品作業が面倒だと感じてしまうこともあるでしょう。でもモノを売ってお金を作るためには、続けることも大切です。そんなときに役立つのが、出品をサポートしてくれる機能です。

AI出品サポート

出品する商品の写真を撮影してカテゴリを選ぶと、自動的に商品説明と商品名を入力してくれるのが「AI出品サポート」。ブランドロゴの写真を撮れば、ブランド名も記載してくれます。
メルカリのAI出品サポートを使って出品画面を作成
基本的な項目はAIが埋めてくれますが、出品者も「商品の状態」を追記したり、サイズやカラーなどが正しく入力されているか確認したりする必要があります。

特に商品のダメージについては、出品者が自分の目で確認して入力した方がいいでしょう。ダメージについて説明のないまま売ってしまうと、購入者からクレームを受けるなどトラブルの原因になることも多いからです。

販売価格もAIが過去の相場を参考に入力してくれますが、出品者自身で変更することもできます。送料や販売手数料などを見越して、自分の納得できる価格を設定しましょう。

価格なし出品

販売価格をいくらにするかで悩む、という人もいるでしょう。AI出品サポートなら相場を教えてくれますが、その価格に納得がいかないこともあるかもしれません。そんなときは、価格なし出品をしてみましょう。これは値段をつけないまま出品し、購入希望者から価格を提示してもらう機能です。
出品するときに「価格を設定しない」をオンにする
使い方は、出品画面で「価格を設定しない」ボタンをオンにするだけ。出品後、購入希望者から提示された価格でOKだと思えば「承諾」、納得できないなら「辞退」を選びます。このとき、相手とのコメントのやりとりはありません。価格の提案があってから24時間以内に出品者が確認しなければ、自動的に辞退となります。

価格なし出品は、洋服のまとめ売りなど、相場が分かりにくいアイテムを出品するときにも便利な機能です。送料やメルカリの販売手数料を計算した上で、価格の提案を受けるかどうか判断しましょう。

まとめ

持ちモノは資産になるという考えが広まれば、使わなくなったモノを捨てるのではなく、売って手放す人も増えてくるでしょう。また「売ることを前提にした消費」、つまり、後々売ることを見越して売りやすいモノを買い、使わなくなったら売るというサイクルにもつながってくるはずです。

自宅にモノが多いと感じる人、使わなくなったモノを処分したいと考えている人は、合計182万円売り上げることを目標に、少しずつ出品してみてはいかがでしょうか。

<参考>
・『日本の「持ちモノ資産」に関する調査』所有物の価値を「持ちモノ資産」として算出 日本全国で推計約216.4兆円、一人当たり平均約182.4万円(プレスリリース)
(文:川崎 さちえ(フリマアプリ・ネットオークションガイド))

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