大晦日にやってはいけない6つのこと……お風呂に「年またぎで入るのは縁起が悪い」のはなぜ?
オールアバウト / 2024年12月30日 21時50分
大晦日にやってはいけない、昔ながらの言い伝えがいくつかあります。知らないよりは知っておいた方がいい代表的な「大晦日のタブー」を6つ、ご紹介します。
大晦日にやってはいけない、昔ながらの言い伝えがいくつかあります。時代とともに大晦日の過ごし方も変わってきていますが、知らないよりは知っておいた方が役に立つものです。
そもそも「大晦日」とは?
「行く年来る年」……大晦日から元日を境にして、終わる年と、新しく始まる年。行く年を振り返り、来る年に思いを寄せる1年の最後の日。歳末にはよく耳にする言葉です。「日本文化いろは事典」で「大晦日」の意味を調べると、次のように記されています。
『1年の最後の日を大晦日(おおみそか)または、大晦(おおつごもり)とも呼ばれていました。この晦日(みそか)とは毎月の末日のことです。一方晦(つごもり)とは、「月が隠れる日」すなわち月隠(つきごもり)がなまったもので、どちらも毎月の末日を指します。
“1年の最後の特別な末日”を表すため、末日を表す2つの言葉のそれぞれ「大」を付けて「大晦日」「大晦」と言います。』
新年を迎えるための準備も終えて、家族が全員そろい、一年の無事を祝い、新年の抱負を語り合い、のんびり夜更かしができる……。そんな大晦日を迎えるために覚えておきたい「大晦日のタブー」を6つご紹介します。
大晦日のタブー1:長時間、火を使用する
煮焚きすると必ず灰汁(あく)が出ます。この「灰汁(あく)を出す」が、「悪く(あく)を出す」の意味につながっています。かまどなど、火を使うところには、火の神としてまつられる「荒神様(家の中心にあって家人を守護する)」がおられます。大晦日に火を使うと、その「荒神様」は怒ってしまいます。といっても火を使わないと年越しそばも食べることができません。火を使用するなら、長時間にならないように気を付けること。
大晦日のタブー2:一夜飾り
お正月飾りの代表的なものに門松、鏡餅、しめ飾りがありますが、これらのお正月飾りを大晦日に飾ることを「一夜飾り」といいます。昔から一夜飾りは縁起がよくないといわれています。その説はいろいろあるようで、年神様をお迎えするのに大晦日に飾りつけを行うような急ごしらえでは、神様に失礼、誠意に欠けるため、また葬式の時と同じように一夜飾りに通ずるため。
弔事の際にはお通夜の準備をした翌日に葬式を執り行い、その日に飾り物を全てを取り外すため、それを連想させて縁起が悪いといわれます。
・29日:「二重の苦」や「苦が立つ」という語呂合わせとなり縁起が悪いといわれる
・30日:旧暦では大晦日とされるために、一夜飾りと同じ意味になりますが、気にしなければ問題ないでしょう。
・31日:一夜飾り
お正月前の28日を目安に、それを逃した場合は30日に。
大晦日のタブー3:餅つき
大晦日についた餅は「一夜餅」といい、一夜飾りと同じように縁起がよくないと言われています。また29日は上述したように「二重の苦」や「苦が立つ」という語呂合わせとなり縁起が悪いとされています。餅つきも28日まで、もしくは30日に。大晦日のタブー4:大掃除
「正月の事始め」として12月13日は、お正月準備のスタートの日。まず「すす払い」から始めます。新しい年神様をお迎えして、神棚や仏壇を清める信仰的な行事。昔は仕事を休み、家族全員一致団結して行っていました。現代では日程にこだわらず、大掃除を兼ねて年末に行うのが一般的です。しかし大晦日に忙しく大掃除をしていると年神(としがみ)様という神様が、福を持って家を訪ねてきてくれません。大晦日は1年の最終日。そして年神様をお迎えする日なのです。それなのに掃除をして追い払うなんて、もってのほか! 福を払いのけてはいけませんね。掃除するなら軽くささっと、早めに済ませておきましょう。
大晦日のタブー5:早く寝る
大晦日の夜は眠らずに過ごすべきとされ、もし禁を破れば白髪になるとかしわがふえるという言い伝えがあります。大晦日の夜は、訪れた年神に侍座すべき時と考えられていたからです。神社に年籠りして夜を明かす例もありますが、現在では元旦の未明に参詣するように変わってしまっています。年越しには火を欠かせないとする考えもあり、今では神社の境内で火をたいて新年を迎えています。
※出典:株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
大晦日のタブー6:年またぎのお風呂
日本では大晦日にお風呂に入る習慣を「年の湯」といい、一年の汚れを落とし、お湯につかりながら今年一年を振り返り新年を迎えます。心身ともにリフレッシュできますね。しかし住む地域によって「大晦日にお風呂に入るのは縁起が悪い」という言い伝えがあります。新年を迎える時に福を洗い流してしまう恐れがあるのだからです。また、新年を迎える時間帯は避けるといいとされています。何の根拠もありませんが、住む地域によって昔からの言い伝えがあるようです。
(文:中山 みゆき(冠婚葬祭ガイド))
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