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ワーケーションもOK! 新クルーズ船「MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)」気になる船内へ潜入

オールアバウト / 2024年12月27日 20時55分

ワーケーションもOK! 新クルーズ船「MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)」気になる船内へ潜入

外国客船の日本発着クルーズがにぎわいを見せる中、国内のクルーズ会社も相次いで就航を決定。12月1日には商船三井クルーズが「MITSUI OCEAN FUJI」を就航。現役世代もターゲットというラグジュアリーな船の内部を紹介します。

クルーズは、世界的にコロナ禍以前をしのぐ人気となっています。日本でも、外国客船の日本発着クルーズがにぎわいを見せており、国内のクルーズ会社も相次いで就航を決定しています。

日本船クルーズは、「ぱしふぃっく びいなす」引退後、「飛鳥Ⅱ」「にっぽん丸」の2隻体制が続いていましたが、商船三井クルーズは2024年12月1日に「MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)」を就航。郵船クルーズも新造船「飛鳥Ⅲ」を2025年夏にデビューするなど、さらににぎわいを見せそうです。

今回は、クルーズコンサルタントの筆者が、MITSUI OCEAN FUJIの船内見学会へ参加したリポートをお届けします。40代、50代の現役世代の乗船も視野に入れているというラグジュアリーな船の中を見ていきましょう。

ゆくゆくは日本船籍。現役世代も有給取得で乗船できるクルーズをメインに

MITSUI OCEAN FUJIは米国のシーボーンクルーズ社から購入した客船で、現在はバハマ船籍。日本発着の外国籍の客船は、海外への寄港が必要となるため、現在申し込みができる7月までのクルーズは、アジアグランドクルーズ66日間を筆頭に8日間からと長めの設定となっています。

ただ就航記念クルーズは5日間のショートクルーズでしたし、日本船籍になることも織り込み済み。40代、50代の現役世代も有給休暇を取得すれば、週末とあわせて参加しやすいように4~6日間程度、週末を絡めた9日間などのクルーズに今後力をいれていく予定だといいます。

働き方も多様になり、有給休暇の取得も推奨される中、クルーズは退職後の楽しみにとどまらず、幅広い世代が楽しめる旅として広がりを見せています。今後、MITSUI OCEAN FUJIは、余裕のある大人のラグジュアリーな旅の選択肢の1つとなりそうです。
吹き抜けが美しい~MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)

ワーケーションにもぴったりの「MITSUI OCEAN スクエア」

施設の中で注目したいのが、自宅のリビングのように心地よい「MITSUI OCEAN スクエア」。カフェを併設し、ゆったりと語らったり読書をしたりするにもピッタリなスペースは、中央にゲストサービスを設けているのも斬新。気軽にスタッフに声をかけるお客さまも多いといいます。
MITSUI OCEAN スクエア
ゲストサービスの機能も備え、さまざまなお客さまのニーズに対応(MITSUI OCEAN スクエア)
海を眺めながら寛げるスペースも(MITSUI OCEAN スクエア)
特筆すべきは電源ありのワークスペースがあること。せっかくのクルーズ「あえて仕事をしよう」とは思わずとも、仕事をしていると抜けられない会議や緊急事態に備えたいという人は多いことでしょう。
パーテーションで区切られたスペースはワーケーションにも(MITSUI OCEAN スクエア)
Wi-Fiは動画再生やオンライン会議もスムーズにできるスターリンクを搭載。利用は24時間1800円と他船と比較すると利用しやすい金額です。現状はWi-Fiのパッケージプランなどはなく、また電源も差し込みの変換アダプターが必要な箇所もありますが、いざという時の安心としては十分です。

なお、こちらのカフェを含むすべてのダイニングで、コーヒー(※スペシャリティを除く)、紅茶は無料でいただけます。こちらのカフェのスイーツも追加料金はなく、海を眺めながら思い思いに優雅なひとときが過ごせそうです。
通常のコーヒーや紅茶、スイーツなどの食事は無料。スペシャリティ珈琲やアルコールも有料で楽しめる(MITSUI OCEAN スクエア)

個性が光る施設の数々。その日の気分で自由きままに

船内には4つのレストランを設け、メインレストラン「ザ・レストラン 富士」では、和食・洋食のコース料理を日替わりで提供。
ザ・レストラン 富士。和洋日替わりでコースを提供(料金に含まれます)
「テラスレストラン 八葉」は、世界各国の料理をビュッフェスタイルで楽しめ、屋外のテラス席は船尾に位置し最高のロケーション。
​「テラスレストラン 八葉」のテラス席。東京国際クルーズターミナルで実施された船内見学時は、横ににっぽん丸の姿も
「プールサイドレストラン&バー 湖畔」は、ハンバーガーなどのカジュアルな食事を開放的なスペースで楽しめ、「北斎 FINE DINING」はフレンチの巨匠である三國清三氏が監修(別料金:ディナー基本料金1万5000円)。
プールサイドレストラン&バー 湖畔
多彩な選択があるのはもちろん、“食のにっぽん丸”を運航している商船三井クルーズだけに、そのクオリティーもお墨付き。また「富士」ならびに「八葉」では、夕食時にハウスワインとビールが無料で振る舞われるといいます。乗客数と比較し座席も十分にあり、待つことなくスムーズなのもラグジュアリー船ならではでしょう。

客室は全室スイート仕様で、広さは25平米以上とゆったりくつろげる広さ。約9割にバルコニーがあり、客室にいながらにして海風を感じることができます。また全室(※)にバスタブとウォシュレットが備わっているのも、日本人にはうれしいポイントです。
(※)車いす対応客室を除く
全229室中、167室と一番多い客室タイプ「ベランダスイート」。広さは26.4平米~
足を伸ばして入れるバスタブがあるのも日本人にとってはうれしい
シアター、プール、ジャグジーはもちろん、「スパ&ウェルネス木霊」にはスパサロンのほか、フィットネスセンターやサウナも併設。
大海原を見ながらのフィットネスもOK。各種マシーンもそろう
また「オブザベーションバー 36(サンロク)」では、生演奏を聴いたりグラスを傾けたりしながらパノラマビューを堪能できます。船内はアート作品も多く、クラフトを体験するプログラムなども開催されるなど、それぞれの好みに合った過ごし方ができるでしょう。
オブザベーションバー 36(サンロク)。昼はパノラマビューも楽しめる

気になるお値段は? 今後の運航にも注目

気になるクルーズ代金は、例えば4月10日(木)~17日(木)までの「春の船旅~麗水(韓国)・長崎・指宿」で2名一室、1人あたり57万7000円~。全室スイート仕様のラグジュアリー船とあって1泊当たり8万円代~が目安です。

また行程も、現在申し込みができる7月までのクルーズは、海外寄港ありの8日間~と少し長め。ただ12月には5日間のコースもあり、日本船籍になれば海外に立ち寄る必要がなくなるためショートクルーズが増えることも見込まれます。現役世代の方は、休暇的にも価格的にも参加しやすいショートクルーズを楽しみに、今後の運航に注目をしておくといいでしょう。

現在受付中の春のクルーズも就航特別記念品のプレゼント、食事の際に全ての施設でビールやワインを無料サービス、Wi-Fi利用無料、寄港地観光に使えるオンボードクレジットのなど特典があるので、興味のある方はホームページをチェックしてみては?

島国に住んでいながらクルーズを経験しないのはもったいないと感じます。クルーズもさまざまなタイプがあるので、旅の選択肢として、少しアンテナを高くしておくのがおすすめです。

MITSUI OCEAN FUJI2025年はクルーズがますます注目を集めそう。MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)村田 和子 プロフィール
旅行ジャーナリスト。国内・海外旅行、子連れ旅行のノウハウや楽しみ方を、テレビ・新聞・雑誌などの媒体で広く紹介するほか、執筆・講演、宿や地域のコンサルティングを行う。旅を通じて子どもの生きる力を育む「旅育メソッド(R)」の提唱者。クルーズコンサルタントの資格を持つ
(文:村田 和子)

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