妻の「え、私、仕事辞めたし」で泥沼離婚→半年後に「スピード再婚」した40代男性の言い分
オールアバウト / 2024年12月31日 22時5分
前妻とは、子どもができたため結婚。しかし、浪費ばかりする妻だったため離婚。程なくして一回り年下の女性と恋愛、前回同様に、子どもができたため再婚をした。どうして、妊娠からの結婚を繰り返すのか? 彼女が妊娠していなかったら、結婚したのか?
離婚から1年もしないうちに再婚する男性の話を聞くことがある。一方で、結婚に対して及び腰になる人もいる。離婚の原因にもよるため個人差は大きいのだろうが、離婚しても結婚に幻滅せず、そのまま次の結婚に突き進める人の心理とはどういうものなのだろう。
泥沼離婚までの道のり
離婚から半年で再婚を決めたアキラさん(42歳)。33歳のときに2歳年下の女性と半年ほどの交際で「デキ婚」した。8年間、結婚していたが、それは彼の我慢の日々だった。「結婚してみたら、妻は家事がほとんどできない。やる気もない。最初は妊娠初期でつわりがひどいからと思って、とことん彼女の面倒をみたし家事も全部、僕がやっていました。子どもが産まれてからも、僕は育休をとって頑張ったんですよ。
子どもが1歳になったころ、保育園に預けてそろそろ仕事に戻ったらどうかなと言ってみたら『え、私、仕事辞めたし』って。聞いてないよという感じでしたね」
経済的なワンオペはかなり苦しかったが、彼は副業を始めてなんとか妻子に苦労させまいと思っていた。だがある日、妻が子どもを高額なベビーシッターに預けては友人とホテルランチを楽しんでいるとわかった。
「共通の知り合いが教えてくれたんです。たまにならもちろんいいと思うけど、毎週のように1万円近いランチを食べに行っている、それをSNSにアップしてるよ、と。妻にこれはなにと突きつけたら、『そのくらいいいじゃない』って。
オレが必死に副業までしてるのに、きみは月に4万円もひとりでランチにお金をかけている。そのお金があるなら子どものために貯金しようと思わないのかと言ったら、『あなたがもっと稼いでくれればいいのに』と泣かれました」
彼女は「経済的DV」を主張
その後はアキラさんが家計を握ることにしたが、彼女は彼の両親に「経済的DV」を訴える。両親は最初は妻の味方だったが、彼が現状を説明すると口をはさまなくなった。「見栄を張って子どもに私立小学校のお受験をさせようとしたりもしたけど阻止しました。もう、あなたと一緒に暮らせないと突然言われたのは子どもが5歳のとき。僕は家を出て小さなアパートを借り、離婚調停が始まって」
調停から裁判を経て1年ほど前、ようやく離婚が成立した。弁護士をたてて泥沼状態となり、結局、親権は妻に持っていかれた。ただ、妻の浪費はかなり問題視された。
「妻は今後の生活費まで要求しようとしましたが、基本的にそれは通らない。だから養育費の支払いと財産分与だけで決着しました。弁護士には僕から慰謝料が請求できるくらいだと言われたけど、それはまあ、いいかと」
元妻は関東圏内の実家に戻ったが、アキラさんは何度も子どもに会いに行っている。先方の父親が話のわかる人で、子どもを連れ出してくれるから元妻と顔を合わせることもない。
自分もびっくりの電撃再婚
週に1度は子どもに会って、あとは仕事に没頭しよう。アキラさんはそう決めていた。ところが彼は2カ月前に婚姻届を出した。「電撃婚だと友人知人たちは大騒ぎでした。自分でもびっくりしたんですよ。結婚なんてもういいと思っていたから。でもたまたま友人たちの集まりで来ていた彼女に一目惚れしてしまって。一目惚れなんて初めてだったんです。ここで動かなかったら、もう一生動けないと思い込んでアプローチしました」
しかも相手は一回り年下だ。今回も半年ほどの付き合いで、彼女の妊娠がわかり結婚に至った。「デジャヴか」と周りには言われたようだが、今回は前とは違うと彼は声を大にする。
「彼女とならうまくやっていけると思ったんです。みんなもっとじっくり考えろと言ったけど、気持ちを止めることができなかった」
あたかも前の結婚では「情熱が足りなかった」と言わんばかりだが、実際には前のときも彼の強力なアプローチからの妊娠、結婚だったようだから、以前と何も変わっていないという周囲の指摘は当たっている。
「相手が変われば関係性も変わるでしょう? 今の妻はつわりがつらくても仕事を続けています。だから僕も精一杯ケアしている。そんな僕に妻は感謝してくれて、さらに僕は妻に感謝して……。そういえば、前の結婚ではお互いに感謝の気持ちを伝えたりしませんでした。今の妻によって僕はかなり変わったと自負しています」
「妊娠させれば逃げない」という思惑?
なんともあやふやな感じではあるが、前の結婚とは違う生活が送れると確信したからこそのスピード再婚だったのだろうか。それにしても、妊娠からの結婚を繰り返すというのは、どこか「妊娠させれば逃げないだろう」という思惑があるようでモヤモヤ不快感が残る。だが彼は、まったくそんなことを考えてはいなかったと反論した。「もし妊娠したらどうすると彼女に聞かれて、もちろん結婚すると言いました。それを望んだのは彼女のほう。人を種馬みたいに言わないでくださいよ」
彼もまた不快だったようだが、そのあたりの事情は第三者にはわかりづらい。もし彼女が妊娠していなくても同じタイミングで結婚に至ったのだろうか。
「もう少し先になったとは思うけど、結婚はしていたと思います。前の妻と別居中、僕にはひとりの生活が向いてないと思ったから。寂しいし、何のために生きているんだろうとずっと考えていた。誰かがいてこその“生活”なんじゃないでしょうか」
それもまた真なり、なのかもしれない。
亀山 早苗プロフィール
明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。(文:亀山 早苗(フリーライター))
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
4人の婚外子、高校生との交際疑惑…菊川怜が5年間に3人出産でも「苛酷すぎた結婚生活」を終えられたワケ/2024人気記事top5
女子SPA! / 2025年1月3日 15時45分
-
「もう一度、よろしくお願いします」妊娠を機に結婚、2人目も生まれた後に…“同じ人と再婚した”夫婦の複雑な事情
文春オンライン / 2024年12月28日 17時0分
-
「夫の暴行は壮絶だった」結婚→再婚→再離婚…自ら再婚を申し込んだ女性が再離婚の前に抱えていた“ある不満”
文春オンライン / 2024年12月28日 17時0分
-
「俺の子じゃなくてもよかったんだろ?」夫の不倫が発覚、離婚したのに…60代女性はなぜ再婚に踏み切ったのか
文春オンライン / 2024年12月28日 17時0分
-
普通とは違う「性癖」に悩み続けた33歳が、100人超の女性と出会い「SM婚」するまでの10年
オールアバウト / 2024年12月21日 22時5分
ランキング
-
1高齢の親がお年玉として「100万円」くれました。本人は「相続対策」のつもりらしいですが、贈与税が心配です。税務署から電話がかかってくることはありませんか…?
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月3日 4時40分
-
2北関東をドライブ中に“地元ナンバー”の車が急接近。“あおり運転”をストップさせた夫の機転とは?
日刊SPA! / 2025年1月3日 15時53分
-
3歯周病は「放っておけばいい」と思っている人に訪れる悲劇
日刊SPA! / 2025年1月3日 15時52分
-
4LINEもあるけど…年始のあいさつ「年賀状」派の“リアル”な理由とは? あいさつ自体を「しない」人も
オトナンサー / 2025年1月1日 10時40分
-
5「どうしてきみに似たんだろう」「メシがまずくて働く気がしない」最低なモラハラ夫にキレた義母
オールアバウト / 2025年1月3日 22時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください