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現在60歳。今から厚生年金保険料を5年納めたとしたら、年金は将来どれくらい支給されますか? 月収25万~35万円くらいです

オールアバウト / 2025年1月8日 18時30分

現在60歳。今から厚生年金保険料を5年納めたとしたら、年金は将来どれくらい支給されますか? 月収25万~35万円くらいです

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は月収25万~35万円で5年間、厚生年金に加入した場合、どのぐらい年金がもらえるのかについて、専門家が説明します。

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。

今回は月収25万~35万円で5年間、厚生年金に加入した場合、どのぐらい年金がもらえるのかについてです。

Q:現在60歳。今から厚生年金保険料を5年納めたとしたら、年金は将来どれくらい支給されますか? 月収25万~35万円くらいです

「1964年2月生まれの60歳。今から転職して厚生年金を5年納めたとしたら、どれくらい支給されるのでしょうか? 月の収入は、25万~35万円くらいです」(みっちゃん)

A:60歳から65歳になるまで平均標準報酬額25万円で厚生年金保険料を納めると、毎年8万6535円増額された年金を受給できます

老齢厚生年金の受給額は、厚生年金加入期間と、加入期間中の平均的な給料等(報酬比例部分)の収入によって計算されます。老齢厚生年金の受給額(報酬比例部分)の年金額は、本来水準と従前額保障の2つの計算方法があります。

毎年、この両方の計算方法で計算して、高いほうを支給することになっています。今回は従前額保障の計算式を用いて計算することにします。従前額保障の計算式は次の通りです。

・平成15年4月からの期間:平均標準報酬額(月給+賞与)×5.769/1000×平成15年4月以降の厚生年金加入期間
(上記の乗率は、昭和21年4月2日以降生まれに適用)

相談者「みっちゃん」さんの月の収入は25万~35万円くらいとのことですので、60歳から平均標準報酬額25万円(賞与なし)で、60歳から65歳になるまでの5年間(60カ月)働くと仮定して計算したいと思います。

●計算式
25万円×5.769/1000×60カ月=8万6535円(年額)

このように、60歳から65歳になるまで平均標準報酬額25万円で、厚生年金保険料を納めると、年額8万6535円増額された年金を毎年受け取れることが分かります。

さらに、60歳時点で加入期間が40年に達していない人は、60歳以降に厚生年金に加入すると、加入期間に応じて、老齢厚生年金に経過的加算がつきます。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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