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寒い季節、「エアコン」「ヒーター」「ストーブ」のどれをどう使えば節電になる? 【家電のプロが解説】

オールアバウト / 2025年1月11日 20時15分

寒い季節、「エアコン」「ヒーター」「ストーブ」のどれをどう使えば節電になる? 【家電のプロが解説】

寒い季節に欠かせない暖房器具を、上手に節電しながら使うにはどのようにすればよいのでしょうか。「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが回答します。

寒い季節に欠かせない暖房器具。できることなら極力電気代を抑えて使いたいですよね。節約するには、どれをどのように使えばよいのでしょうか。

「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。

(今回の質問)
暖房費用を節約するには、エアコンと電気ファンヒーター、電気ストーブのどれをどのように使えばよいでしょうか?

(回答)
どれか1つの家電、というより、「部屋全体を暖めたいのか」「人を短時間暖めたいのか」で都度使用する家電を選ぶ方が節電になります。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

部屋全体を長時間暖めるにはエアコンが最適

節電しながら暖かく過ごしたい場合、どれか1つの家電を選ぶのではなく、「部屋全体を長時間暖めたいのか」「人を短時間暖めたいのか」で何を使うか都度選ぶのがよいでしょう。

例えばエアコンは、部屋全体を温めるのに向いた暖房器具です。確かに近年、赤外線センサーやレーダーセンサーなどを使って人の位置を見極めて直接暖めるエアコンも登場してはいますが、基本的には部屋全体を設定温度まで暖かくする家電といえます。

エアコンは室温が設定温度になるまではフルパワーで運転するため、電気代は非常に高くなります。例えば、ダイキンのエアコンのAシリーズ(12畳用・AN365AAS-W)の場合、暖房時の消費電力は100~2000Wで変動します。部屋が暖まった後は温度をキープするだけなので省エネ運転ができますが、部屋が暖まるまでの間は最大2000Wになる場合があるということです。長時間部屋にいる場合はエアコンで暖めるのが最も効率的ですが、「寒い朝に1時間だけ暖めたい」といった場合、ハイパワーで運転する時間だけ使うことになるため効率が悪いといえます。

短時間1人を暖めるならヒーターやストーブがおすすめ

一方、電気ファンヒーターや電気ストーブは、空間ではなく人を直接暖めます。消費電力は200~1200Wで、この数値が高いほど早く暖めることが可能。ヒーターの種類にもよりますが、エアコンと比べると速暖性が高く、寒い朝でも素早く暖まることできるのが特徴です。

特に電気ファンヒーターは冷えやすい足元に至近距離から温風が送れるため、早朝のキッチンや洗面所などでの活動にも最適です。短時間、自分だけが暖まればいい場合は小型の電気ファンヒーターや電気ストーブを活用した方が、節電になるといえそうです。

また、暖房費用をより節約したいと考える人たちの間で、近年人気なのが「着る毛布」や「着るこたつ」と呼ばれる製品。例えばサンコーの「つま先まるっとあったか着るこたつ『こたんぽ』」の場合、消費電力は約55W以下です。一人暮らしなどで自分だけが暖まりたいなら、こういった製品も選択肢となるでしょう。

この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
(文:コヤマ タカヒロ)

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