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日本とは異なる「台湾の住宅事情」。東京よりも家賃が高く、「玄関なし」「風呂なし」は当たり前?

オールアバウト / 2025年1月15日 21時25分

日本とは異なる「台湾の住宅事情」。東京よりも家賃が高く、「玄関なし」「風呂なし」は当たり前?

高層マンションの建設が急ピッチで進められている台湾。以前は古い物件が多かった郊外でも、現在は街の景観に合わせたおしゃれな建物に人気が集中しています。現地在住の筆者が台湾の住宅事情を解説します。(写真は筆者撮影)

駐在や留学など、多くの日本人が生活する台湾。近年は台北や高雄など、都市部への人口集中がますます加速しているため、高層マンションの建設が急ピッチで進められています。

日本と同じように台湾でも、賃貸住宅の需要が高まる大学や商業施設が密集する地域では、部屋数を満たすために高層のコンクリート住宅が主体となっています。以前は古い物件が多かった郊外でも、現在は街の景観に合わせたおしゃれな建物が大人気。台湾の住宅事情を、現地在住の筆者が解説します。

家賃は、日本(東京)と比べてどう?

台湾に10年住んだ身からすると、台北の家賃は東京よりも高いと感じます。2LDK、3LDKなど家族向けの物件は、東京と同じか少し高いくらいの印象ですが、学生用のワンルームなどではその差が顕著です。東京のワンルームの平均家賃8万円程度を出しても同じクオリティーは望めず、「お風呂もエレベーターもない部屋」ということになります。

そのため、留学生などは、「雅房(ヤーファン)」と呼ばれるルームシェア型の部屋を借りることも。この場合、リビングやキッチン、トイレやバスルームなどは共同となりますが、その分家賃を抑えられます。

台湾独特の賃貸形式「分租套房(フェンズータオファン)」

そのようなルームシェアタイプの部屋のほか、日本にはないスタイルの「分租套房(フェンズータオファン)」というものがあり、これがなかなかお得です。まず、普通のマンションとは違って玄関は共同です。しかし、個々の部屋の中に、トイレやシャワールームも備わっており、中にはリビングやキッチンまである部屋も。ルームシェアより家賃は上がりますが、普通のマンションよりは安く、それでいてプライバシーも保たれます。

家賃が一番高い場所は……?

東京だと、港区、千代田区、中央区など、区によって家賃が変わることが多いですが、台湾では、区よりも通りが家賃に影響してきます。「〇〇通り沿いは高級住宅地で家賃が高い」というような感覚が常識として根付いているのです。2024年3月の報道によると、「市民大道4段」という通りでは坪単価が153.6万元。日本円にすると、700万円以上となっています。

いきなりリビング、窓から部屋に入る?

台湾の住宅は、日本のように玄関スペースはなく、扉を開けるとすぐにテレビの置いてあるリビングという間取りがほとんどです。また、エレベーターを上がるとベランダスペースに出て、そこにある窓から部屋に入るマンションも見られます。ちょっと変な気分ですよね。

湯船がある物件は少なく、シャワールームはトイレと同じ個室にあることがほとんどです。

床はタイル、洗濯機はベランダに置く

また、台湾は高温多湿のため、傷みやすいフローリングはまれで大部分はタイルの床材となっています。夏はひんやりして気持ちがいいのですが、冬はとても冷たいので、素足で歩くのがためらわれます。さらに洗濯機はベランダに置くのが基本。食洗機をベランダに置くこともあります。

ここまで主に賃貸物件について紹介してきましたが、基本的にはどの家も家具付きです。契約時に礼金はなく、敷金2カ月分と前家賃を支払うだけで引っ越しができるので、その点は日本よりもお財布に優しいかもしれません。

皆さんは日本の物件と台湾の物件、どちらに魅力を感じますか?

この記事の筆者:小林 小玉 プロフィール
台湾在住のライター、翻訳家。オーストラリア留学で培った英語力を生かし、大手百貨店や外資系企業でインフォメーション業務に携わったのち、出版業界に転職。旅行ガイドブックを中心に取材、執筆を続け、中国語留学を経て台湾に移住。2022年から通訳、翻訳家、コーディネーターとしても活動している。
(文:小林 小玉)

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