まるで「わらしべ長者」? 軍資金なしでお金持ちになる方法
オールアバウト / 2025年1月22日 19時30分
わらしべ長者といえば、たまたま手に入れたわらしべ(藁)を、場当たり的に物々交換しているうちに、気づけばお金持ちになっている……というお話です。果たして、わらしべ長者のようにお金持ちになることは可能なのでしょうか?
先日、読者の方から以下の質問をいただきました。
「何の軍資金もなしの状態で、いわばわらしべ長者的に儲けられる術がありますか?」(60代)
わらしべ長者といえば、たまたま手に入れたわらしべ(藁)を、場当たり的に物々交換しているうちに、気づけばお金持ちになっている……というお話です。
「そんなおいしい話があるはずない!」と思う方がほとんどでしょうが、果たして、わらしべ長者のようにお金持ちになることは可能なのでしょうか?
わらしべ長者は実在する?
「価値とは受け取るもの、価格とは支払うもの」これは、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットの言葉です。彼は、わらしべ長者のように、「受け取るもの」と「支払うもの」のギャップを利用して、株式投資で大富豪になりました。
幼少の頃、バフェットはガムやコーラを転売したり、新聞配達をしたりして、小銭を稼いでいました。
元手ができたら、その元手でいろんな物に投資をしました。ピンボールゲームを買って、理髪店にレンタルしてプレイ料金をとったり、株式投資で配当利息を受け取ったりしました。
彼がもっとも重視していたのは「価値」と「価格」の差を利用することでした。つまり、「100ドルの価値がある」と思ったものを、50ドルで買い、そこから得られる利息や差益を稼ぎ続けてきたのです。
バフェットの恩師であるベンジャミン・グレアムは、「価値」と「価格」のギャップを「安全域」と言いました。高い価値のあるものを、安い価格で買えば、取引すればするほど安全に資産を増やすことができるのです。
バフェットは、まさに「わらしべ長者で大金持ちになった」良い例だと思います。
安全域を意識する
私たちは、いろんなものを交換しながら生きています。仕事に行ったら「時間」を払って「お金」を受け取る。スーパーに行ったら「お金」を払って「食料品」を受け取る。ここで「支払うもの」が価格で、「受け取るもの」が価値です。
わらしべ長者的に成功したいのでれば、なるべく「価値>価格」となるように取引する必要があります。この価値の見極めが難しく、失敗してしまうことも多いかと思いますが、うまくできるようになったら、食うに困らないくらいの財は築けると思います。これは株式投資をするときにも同じです。
ちなみに、株式投資をするときに価値を見極める方法はさまざまありますが、DCF法やEP法などから学んでみると良いかと思います。興味があるなら、勉強してみてはいかがでしょうか。
ご質問者さまも「わらしべ長者」になれると良いですね。
文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)
18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
(文:中原 良太(個人投資家・トレーダー))
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