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Q. 40代。仕事や家事のストレスを「食べて発散」はダメ?【管理栄養士が回答】

オールアバウト / 2025年1月21日 20時45分

Q. 40代。仕事や家事のストレスを「食べて発散」はダメ?【管理栄養士が回答】

【管理栄養士が解説】暴飲暴食は、生活習慣病や健康的な体型の大敵ですが、実は「見た目年齢」にも影響します。「食べても太りにくい」「健康だから大丈夫」というかたも、要注意! 食生活と老け見えの関係を解説します。

Q. 40代。仕事や家事のストレスで、つい食べ過ぎてしまいます……

Q. 「仕事や家事のストレスで、つい食べ過ぎてしまいます。3食をしっかり食べても、イライラするたびに甘いものを間食してしまい、常に食べているような状態になっています。今40代前半ですが、もともと食べても太りにくく、健康診断でもひっかかったことがない健康体です。体型や健康面での問題がなければ、無理に食生活を変えなくても大丈夫でしょうか?」

A. 食べ過ぎは「老け見え」にもつながります。暴飲暴食は控えて

好きなものを食べても、体型と健康が保てているのは何よりですね。しかし少し長い目で見ると、食べ過ぎは「老け見え」につながるので、注意が必要です。

「見た目年齢」は、同じ年齢でも違うものです。サルを使った有名な実験で、食べ物を好きなだけ与えられたサルと、適度に量を制限されたサルの経年変化を比較したものがあります。

結果は、誰が見ても一目瞭然。好きなだけ食べていた方は明らかに老いた見た目になったのに対し、食事量を制限されていた方は、若々しい見た目を保てたのです。

食べる量によって「細胞の老化」スピードが変わるためではないかと報告されています。「老けない食べ方」のコツを一言で言うなら、「腹八分目」を保つことです。

ストレスから暴飲暴食をしてしまうのであれば、できればウオーキングなどの運動をしたり、別の健康的なストレス発散法を見つけることをおすすめします。

満腹感を得られないと落ち着かないなら、かむ回数を意識して増やしたり、食事をなるべくゆっくりするなどの、ちょっとした工夫が有効かもしれません。全粒粉の穀類や野菜・果物、豆類などの植物性食品は、エネルギー量は少ないのにかさはあるので、満足感が得やすくなります。

長い目で見て後悔しないよう、ぜひ、ご自身にあった、無理なく腹八分目を続けられる方法を見つけてみてください。

平井 千里プロフィール

メタボ研究を行いエビデンスに則ったダイエットを教える管理栄養士。小田原短期大学 食物栄養学科 准教授。女子栄養大学大学院(博士課程)修了。前職の病院での栄養科責任者、栄養相談業務の経験を活かし、現在は教壇に立つ傍ら、実践に即した栄養の基礎を発信している。
(文:平井 千里(管理栄養士))

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