横浜・みなとみらいに「美容のテーマパーク」誕生！ 資生堂の研究施設がリニューアル

横浜・みなとみらい21地区にある資生堂の研究施設が「Shiseido Beauty Park」として、2025年1月22日に生まれ変わります。5つのラボを通して、肌・身体・心がつながる資生堂の先進サイエンスを体験。

横浜・みなとみらい21地区にある資生堂の研究施設「S/Park」が、「Shiseido Beauty Park」として、2025年1月22日に生まれ変わります。オープンに先立って開催されたプレス内覧会の様子を紹介（画像は筆者撮影、一部提供）。

「Shiseido Beauty Park」について

「Shiseido Beauty Park」は資生堂グローバルイノベーションセンターの1、2階にあり、5つのラボで構成されています。コンセプトは、「肌・身体・心がつながるサイエンスで、あなただけの美が、目を醒ます」。

肌・身体・心のつながりを解き明かす先進サイエンスを体験できる「Shiseido Beauty Diagnosis Lab」をはじめ、「Shiseido Kitchen Lab」「Shiseido Art & Science Lab」「fibona Lab」「Shiseido People Lab」があります。

これら5つのラボの役割と特色を紹介します。

未来の自分の顔を予測!? “美の検診”サービス「Shiseido Beauty Diagnosis Lab」　

研究所でしか体験できない“美の検診”サービスを提供してくれるのが「Shiseido Beauty Diagnosis Lab（資生堂ビューティーダイアグノシスラボ）」です。

資生堂独自の先進サイエンス「Beauty Artscape(R)」を応用し、“肌”だけでなく鼻の骨格や歩容（歩き姿）など”身体”の内側から肌の素質を分析し、自分の五感と向き合う”心”の測定まで、全部で13種の測定を行います。

測定結果より、現在の肌・身体・心のつながりが分かる144通りのBeauty Artscape(R)IDが導き出され、3年後やその先の未来の顔を予測することができるようになっています。

測定結果より導き出された肌・身体・心の状態に合わせた「パーソナライズされた”肌”のトリートメント」「“身体”の中から美をつくるスイーツ」「”見るだけで美しくなれる”畏敬を引き起こす映像体験『Beauty Retreat Theater』」の3つの体験ができます。

所要時間は約3時間で、費用は税込3万円。2025年3月1日より開始予定で、予約は2025年1月22日より受け付けます。予約には「Shiseido Beauty Diagnosis Lab」のマイページへの登録が必要。

肌・身体・心の美と健康をつくる新しい“食体験”「Shiseido Kitchen Lab」

「Shiseido Kitchen Lab（資生堂キッチンラボ）」は、肌・身体・心の「美」と「健康」をつくる、誰でも利用できるカフェレストラン。

全ての食べ物は、薬と同じような効能がある“薬食同源”の考え方をもつ「薬膳」に着目し、薬膳研究を専門とする研究員がメニューを監修しています。年間を通したメニューと、季節の美容悩みにアプローチする季節限定メニューを提供します。

通年メニューでは「薬膳カレー 4種のハーブとポーク」や「生姜香る参鶏湯」、体調や気分に合わせて選べる3種の薬膳茶のほか、スイーツやドリンクを用意。

2月までの冬季メニューでは、冬の美容悩みの一例であるハリ低下やシワに着目し、体の中の水分の循環やホルモン分泌をサポートする「腎（じん）」の働きを助けるBEAUTY YAKUZENプレート（お肉・お魚・キッズの3種）に加え、季節のスイーツも提供される予定です。

美と科学を感じられる体験型ミュージアム「Shiseido Art & Science Lab」

施設の象徴として1階部分に設置されている世界最大級の16K大画面を有する「Beauty Retreat Theater（ビューティー・リトリート・シアター）」。資生堂の人の感覚や心理といった主観的なものを客観的・科学的なアプローチで解き明かす40年以上の化粧に関する感性科学研究を応用し、研究員が監修したAWE（オウ＝畏敬の念）を引き起こすことで心と身体によい影響を与える映像を提供します。

また、アート&サイエンスの融合として制作テーマを「Human Beauty Landscape」と掲げ、AWE体験のみならず、アート作品としても楽しめるように人体の美と自然の造形の間にある不思議な類似性を映像化。春夏秋冬の風景映像と人体の美を掛け合わせることで、広大な自然の風景からミクロな細胞の世界にまでダイブする、これまでにない映像体験が楽しめます。

第1弾は、冬季限定で厳しい雪山や広大な氷山の映像を組み合わせた「Hydration Winter」が上映されます（原則30分ごとに約7分間）。今後、春・夏・秋と季節ごとに変化する予定です。

2階部分を占有するミュージアムでは、資生堂の100年を超える研究の歴史をベースにしたビューティーやイノベーションにまつわるユニークな展示を見られます。

資生堂研究所のオープンイノベーション“実験基地”「fibona Lab」

「fibona（フィボナ）」は、「世の中にはない・共創・未完成」をテーマに、2019年に始まった資生堂研究所のオープンイノベーションプログラムです。

「fibona Lab」では、資生堂が100年以上にわたって培ってきた豊富な知見を生かし、スタートアップ企業の革新的なテクノロジーや生活者のユニークなアイデアを融合した商品開発を行っており、実際に開発した商品を試し、購入できます。

第1弾として、2024年9月にマクアケで限定発売した「スキンアクセサリーTM」を再販売、パウダー状の香りのアイテム「香肌晶（かはだしょう）」を2025年1月22日より新発売します。

イノベーションを支える研究員の進化を目指す「Shiseido People Lab」

「Shiseido People Lab」では、イノベーションを支える「研究員」の進化を目指し、社内でのさまざまなサポートプログラムの提供に加え、各ラボで生活者との共創を進めます。そして、研究員がそれぞれの研究テーマの深化に加え、生活者の声やビジネスの視点を深く理解し、より革新的な価値を創出することを目指します。

「Shiseido Beauty Park」は入場無料となっていますので、気軽に見学してみては。

「Shiseido Beauty Park」情報

住所：横浜市西区高島1-2-11
アクセス：みなとみらい線 新高島駅1・2番出口すぐ、JR・横浜市営地下鉄 横浜駅東口から徒歩10分
入場料：無料
※定休日、営業時間はInformationをご覧ください

この記事の執筆者：田辺 紫 プロフィール
神奈川県在住コピーライター。2001年2月より総合情報サイト「All About」で横浜ガイドを務める。2009年4月、第3回かながわ検定 横浜ライセンス1級取得。「横浜ウォッチャー」として、ブログ、SNSを運営。
(文:田辺 紫)