元女子アナYouTuber・青木歌音、フジ番組スタッフの性加害告発動画がYouTube急上昇ランク1位に

元女子アナでYouTuberの青木歌音さんが、フジテレビの「偉い人」から受けたセクハラ被害を赤裸々告白した動画を公開。大きな反響を呼んでいます。（サムネイル画像出典：YouTubeチャンネル「青木歌音 / Kanon Aoki」）

元女子アナでYouTuberの青木歌音さんが1月20日、自身のYouTubeチャンネル「青木歌音 / Kanon Aoki」で動画を更新。『私が女子アナ時代、フジテレビの偉い人から色々されたので告発します』と題した動画を公開し、大きな話題を呼んでいます。

セクハラ行為に反抗すると「干され」

青木さんは当時、「スカパー！」番組内の女子アナウンス部に所属しており、青木さんが担当していた番組はフジテレビの某バラエティー番組を手掛けた制作会社が制作していたそう。その中の「1番トップを張っていた方（以下、男性A）」は、「今回話題になっている中嶋P（プロデューサー）より立場が上」だったと語ります。

男性Aは番組収録後のスタジオでスタッフとだんらん中の青木さんに対し、「歌音はね、おっぱいがこんな感じなんだよ」などのセクハラ発言が多数あったと言います。しかし、強く言い返せなかったとも。実は過去に、その男性Aへ反抗的な態度を取った際、「毎週その番組があったのに、2～3週間干された」ことがあり、謝罪して番組に復帰した経緯もあり、「逆らえなかった」と吐露しました。

「キスだよ」と強要も

また、帰宅時には手を引かれて車に連れ込まれ、男性Aは自身の口元に人差し指を数回当てて「キスだよ」と強要されたこともあると言います。「キスしてるときに体を触られるっていうか」「相手がある程度満足したら開放してくれる」と告白しています。

そうした行為が増えていくにつれて、「精神がおかしくなっていった」と話し、収録中はスタジオにいない男性Aですが、たまに見かけると震えが止まらなくなり、精神科に通うようにも。追い詰められた青木さんは、「本当は良くないんだけど」とアルコールを摂取して生放送に臨んだこともあると話しています。

「見せてやれよ」食事会で品性下劣な行為も

さらに、他局のプロデューサーらを交えた食事会で、「みんな、こいつのおっぱいさ。本当にきれいだから」「ちょっと歌音、みんなに見せてやれよ」と強制されたことや、車中で男性Aから「著名な女性タレントと行為をしている写真を私に見せつけて来る」など、さまざまな被害について赤裸々に語りました。

この動画は記事執筆時点で490万回の再生数を超え、ほどなく500万回に届くほど反響を呼んでいます。コメント欄には、「青木さんを応援します」「こういう勇気ある告発でどんどん浄化されていけ」「勇気ある告発に敬礼」「聞いてるだけでしんどい」「事務所の『言わないでください』に全てが詰まっている」など、9800件を超えるコメントも寄せられました。

所属事務所「契約解除の方向で」ひろゆきさんら、擁護の声上げる

所属事務所である石井光三オフィスから、「あんまり波風立てるようなことはつぶやかないでほしい」と言われていたと話す青木さん。14日に自身のX（旧Twitter）で、フジテレビ制作陣の「お偉いさん」から受けたセクハラ行為を告発することも事務所から止められていたと明かし、それでも“業界浄化”のため投稿に踏み切ったため、「契約解除の方向で」と「目の前」で言われたとも話しました。

そんな青木さんに対し、実業家のひろゆき（西村博之）さんはXで「訴えられたら弁護士費用出しますよー」と反応。さらに弁護士YouTuberの岡野タケシ氏もXで、「現状であれば、周りの弁護士に声をかければ、無償で弁護団が組めると思います。もしニーズがあれば早めにご連絡ください」と呼び掛けています。


(文:石井 有紀)