「うつると困るから実家に戻るわ」と衝撃LINE。妻が弱ったとたんに逃げる無責任夫にモヤモヤ……
オールアバウト / 2025年1月25日 22時5分
妻がインフルエンザにかかってしまったら……。家事も育児もせずに逃げてしまう夫たちが巷にあふれている。夫婦の形は人それぞれだが、本当にそれでいいのだろうか。
インフルエンザが大流行、コロナもいまだ終息せずという状態の今、妻がインフルにかかって家庭がガタガタになっているという話をよく聞く。一家全員かかったのならともかく、夫はなにをしているのだろうか。
夫は実家に戻ってしまって
「この正月3日に7歳の子どもが発熱、その後、6日に出社したらとたんに具合が悪くなり、会社近くのクリニックで私もインフルにかかっていることがわかりました。夫にLINEで伝えたら、『うつると困るから実家に戻るわ』と(笑)」そう言って苦笑するエリさん(40歳)。その日はすぐに帰宅したものの、高熱を発してつらかったという。すでに熱の下がった子どもには食べさせないわけにはいかないから、ふらふらしながら夕食を準備した。
「私はその後、熱は下がったものの胃腸がおかしくなってなかなか食べられない。たまたま買ってあったレトルトのおかゆだけが頼りでした。5日間は在宅勤務となったので仕事はそれなりにこなしていましたが、毎日、子どもを学校に送り出してから仕事して家事をして。本当につらかった」
こういうときこそ夫の助けが必要なはずだった。だが夫に、買い物をしてきてもらえないかなと連絡してもなしのつぶて。あとから「ごめん、LINE見てなかった」という言い訳が来るだけだった。
夫が何もできないのは妻のせい?
「私はすごく丈夫なので、結婚して10年、ほとんど風邪も引いたことがないんですよ。だから夫は私が病気になるなんて思ってもいなかったんでしょう。夫はほとんど料理もできない。でもこうなったのは私のせいでもあるんだろうなと反省しました。夫に任せると時間がかかるから、つい私がやると言って家事をさせなかったのがいけなかった」それにしても妻がインフルにかかっているのに、子どものケアもせずに逃げる夫というのは、どうなのだろうか。エリさんはまたも苦笑いしてこう言った。
「学生時代の友だちに愚痴ったら、『うちもそう!』という人が多かった。友人たちはみんな共働きなんですが、どこの家も、元気なときはいいけど妻が弱るととたんに夫が逃げる、家庭に対して責任感なさすぎだと盛り上がって、最後は『まったく男ってやつは』で終わりました。でも、今回ばかりは本気で考え直さないといけないと思っています」
その後、戻ってきた夫だが、元気を取り戻した妻を見てホッとした様子だった。おみやげにエリさんの好きなスイーツを差し出したという。喜ぶべきなのかもしれないが、まったくうれしくなかったと彼女は言う。
妹からSOSが
驚くようなことがあったと話してくれたのは、シュウコさん(42歳)だ。「正月の2日でしたか、電車を使って30分圏内に住む妹から連絡があったんです。『風邪でダウンしている。申し訳ないけど、もし時間があったら助けてくれない?』と。翌日から夫の実家に行く予定だったので、その日のうちに駆けつけました。
すると家の中は乱れていて、3歳の姪が所在なげにしていて、妹の夫はリビングでくつろいでいた。妹は『おねえちゃん、ごめん。娘がお風呂に入ってないから入れてやってくれない?』って。妹の夫、とにかくなにもしない人だったのにビックリしました」
とりあえず部屋を片づけて掃除機をかけ、姪をお風呂に入れた。その後は買い出しをして夕飯を作って姪に食べさせた。「うわ、うまそう。ずっとカップラーメンだったから」と言って食卓についた義弟に、シュウコさんは思わず説教してしまったという。
「あなたが風邪で伏せったら妹が面倒みてくれるんでしょ。どうしてあなたにはそれができないわけ、一緒に家庭を作ってるんでしょうがと言ったら、『オレ、料理できないし』って。料理できなくたってコンビニだって宅配だってあるんだから、子どもに何か食べさせることはできるでしょうと怒鳴りましたね。
『宅配、試したことがないんですよ』と言っていたけど、娘にもずっとカップラーメンを食べさせていたみたい」
義弟の驚くべきひと言
家事も育児もできない、やろうとしないなんてあんまりだよと言うと、「子どもって面倒みるの大変なんっすよ。子どものいない人に言われたくない」と義弟はさらりと言った。「私は結婚していますが、子どもには恵まれなかった。ある意味、コンプレックスだったんですよね。そこを突いてくるなんて、ひどいじゃないですか。その後、いくつか惣菜を作り置いて、私はそのまま帰りました。妹には『あんなヤツとの関係は考え直したほうがいい』とLINEしましたね」
数日後、妹から「すっかり元気になった。ありがとう」と連絡があったが、夫のことには触れていなかった。本来なら、夫と助け合うべきところを姉に頼らざるを得なかった妹の気持ちを考えるとせつない気もするのだが、今後は「妹との関係も変わりそう」だとシュウコさんは言う。
夫婦の形態はそれぞれだから、「妹がよしとするなら仕方がない」と思ってはいるものの、義弟の「子どものいない人に言われたくない」という言葉だけは、一生忘れないだろうとシュウコさんはつぶやいた。
亀山 早苗プロフィール
明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。(文:亀山 早苗(フリーライター))
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