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「生活防衛資金」が貯まったら、どこに預けておくといい?

オールアバウト / 2025年1月29日 19時30分

「生活防衛資金」が貯まったら、どこに預けておくといい?

「生活防衛費」は、毎月の生活費の3~6カ月分、余裕を持つなら6~12カ月分ぐらい準備するのが一般的な目安です。単身世帯では約50万~200万円、二人以上世帯であれば約90万~350万円ほどです。今回は、生活防衛資金のおすすめの預け先をいくつかご紹介します。

急な失職や収入減など不測の事態に備えて、生活を支えるための資金の「生活防衛費」。

毎月の生活費の3~6カ月分、余裕を持つなら6~12カ月分ぐらい準備するのが一般的な目安です。単身世帯では約50万~200万円、二人以上世帯であれば約90万~350万円ほどです。

生活防衛資金が貯まった後、そのお金を効率よく預けるためには、引き出しやすく元本が保証されるものが理想的です。今回は、生活防衛資金のおすすめの預け先をいくつかご紹介します。

おすすめの預け先1:定期預金

定期預金とは、一定の期間預けることを銀行に約束する代わりに、その分高い金利が受け取れる預金商品です。

少し前までは金利が低かったですが、日銀の追加利上げの影響もあり、徐々にさまざまな銀行で金利が引き上げられています。期間は、短期~長期のものまでいろいろあります。定期預金の中でも、金利の高いネットで預け入れのできる銀行を3つほどご紹介します(金利は2025年1月17日時点)。

●オリックス銀行
オリックス銀行の定期預金は「eダイレクト預金」といい、新規で口座を開設する方には、優遇金利が適用されます。100万円以上を預ける場合のeダイレクト預金の金利は6カ月もの0.5%、1年ものが0.85%です。

●SBI新生銀行
SBI新生銀行の定期預金では「インターネット限定 円定期預金 冬の金利アップキャンペーン」を実施しており、100万円以上を1年間預ける場合の金利は0.8%となっています。キャンペーン期間は2024年12月10日(火)~2025年3月10日(月)まで。

●ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行の定期預金は「定期貯金」といいます。1000円以上1000円単位で預け入れすることができます。ゆうちょ銀行の定期貯金の金利は1カ月~3年は0.125%、3年以上5年未満では0.15%、5年以上では0.2%です。

おすすめの預け先2:個人向け国債

個人向け国債には、半年ごとに利率が変わる変動金利型の「変動10年」と、発行時の利率が満期まで変わらない固定金利型の「固定5年」「固定3年」があります。どの国債も満期になったときの元本の返還、半年ごとの利息の支払いは国が責任を持って行います。

また、経済環境が悪化して実勢金利が変動しても、元本部分の価格は変動しません。つまり、個人向け国債は、変動・固定ともに「元本割れなし」という点で安心です。

2025年1月17日時点においての国債の金利は以下のとおりです。
・変動10:0.75%
・固定5:0.77%
・固定3:0.62%

個人向け国債は、満期までの間にお金が必要になった場合、購入後、1年を経過した時点からであれば、額面1万円単位から、一部または全部を換金する「中途換金」が可能です。ただし、中途換金時には、直近2回分の利息相当額(税引き後)だけは差し引かれますが、元本は減らずそのまま受け取れます。

まとめ

生活防衛資金の預け先には「定期預金」「個人向け国債」が適しているといえるでしょう。「普通預金」も安定性、流動性の面では適していますが、引き出しが自由にできすぎるため、人によっては「使ってしまった……」ということが起こるかもしれません。

生活防衛資金は、預けたお金が目減りすることなく、万が一のとき必要なお金をすぐに引き出せることが大切です。安定性や流動性を重視して、自分にあった預け先を選ぶようにしましょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)

3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))

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