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暖房が「20℃設定」で正直寒い……。設定温度を上げずに暖かく過ごす方法はある?【家電のプロが解説】

オールアバウト / 2025年1月26日 20時15分

暖房が「20℃設定」で正直寒い……。設定温度を上げずに暖かく過ごす方法はある?【家電のプロが解説】

電気代のことを考えれば、暖房の設定温度を上げずに暖かく過ごしたいですよね。どのような工夫ができるのか、「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。

暖房使用時、やはり気になるのが電気代。極力設定温度を上げずに過ごせればベストですが、どのような方法があるのでしょうか。

「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。

(今回の質問)
家の暖房が20℃設定なのですが正直寒いです。設定温度を上げずに暖かく過ごす方法はありますか?

(回答)
20℃の設定温度で寒く感じる場合は、温かい服装にしたり、加湿器を併用したりしましょう。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

低めの設定温度の場合は温かい服装を心がけましょう

環境省は地球温暖化対策のため、2005年度から「WARM BIZ(ウォームビズ)」を提唱しており、暖房時の室温を20℃を目安に設定するように推奨しています。しかし、実際に20℃を目安にすると、寒さを感じてしまうことも多いのではないでしょうか。そのような場合、以下のような方法での対策がおすすめです。

温かい服装を心がける

室温20℃の場合、Tシャツと短パンのような軽装では寒く感じてしまいます。フリースやセーター、薄くて温かい機能性素材などを着用することで体を温めましょう。マフラーや手袋、レッグウォーマーなどで太い血管のある部分を重点的に温めるのもおすすめです。床がフローリングの場合は足元から冷えてしまうため、靴下やスリッパを着用することで冷えを防止できます。

窓からの冷気を遮断する

厚手のカーテンや断熱ライナーを使用することで、窓からの冷気を遮断し、室温の低下を防げます。特に、床まで届く丈の長いカーテンを選ぶと効果的です。そのほか、断熱シートや断熱フィルムを窓ガラスに貼ることで、比較的安価に窓の断熱性を高められます。窓やドアのすき間から冷たい風が入ってくる場合は、すき間テープなどを使用して埋めてもよいでしょう。

ほかの家電を併用するのもおすすめです

暖房以外の家電を併用することでも、温かく過ごせるようになります。

加湿器を活用して体感温度を上げる

同じ室温でも、湿度が低いと体感温度が下がります。加湿器を使って部屋の湿度を40~60%程度に保つことで、体感温度を上げることが可能です。加湿によって空気中の水分が増えることで、熱伝導率が上がり、暖房効率が向上するという効果も期待できます。加湿器の方式はさまざまですが、安全性と省エネ性が高い「気化式」もしくは、気化式をベースにした「ハイブリッド式」がおすすめです。

足元暖房器具を併用して足元を温める

ホットカーペットやこたつ、電気毛布、フットヒーター、パネルヒーターなど、足元を直接温める暖房器具を併用することで、より温かく感じられるようになります。これらの暖房器具は、エアコンに比べて消費電力が少ないものも多いため、電気代の節約にもつながります。

サーキュレーターや扇風機を併用して足元を温める

暖かい空気は部屋の上部に、冷たい空気は下部に溜まりやすい性質があります。サーキュレーターや扇風機を使って部屋の空気を循環させることで、室温のムラを解消し、足元まで温かさを届けられます。エアコンの対角線上に置いて、エアコンの風と反対方向に風を送ると、空気が効率的に循環します。

この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
(文:安蔵 靖志)

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