4人家族なのに作る料理は7人分……「食い尽くし系夫」は家計無視の「作りすぎ夫」でもあった!
オールアバウト / 2025年2月11日 22時5分
![4人家族なのに作る料理は7人分……「食い尽くし系夫」は家計無視の「作りすぎ夫」でもあった!](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/allabout/allabout_121409_0-small.jpg)
夫は悪い人ではない。妻が休日出勤の日は家族の夕飯を作ってくれる。だが、とにかく作りすぎるのだ。初めて作るわけではないのになぜ、と妻は不思議に思う。そしてあるとき、夫の心の奥にある本心に思い至ったのだ……。
食い尽くし系夫の中には、自分で料理をする人もいる。ところが作るたびに分量が違い、結局、数日分の材料を1食で使ってしまうことも。なぜ家族の人数や食べる量を把握できないのかと、妻は不思議でならないという。
夫が料理をするときは
「家族になって15年、夫は悪い人ではないと思います。共働きなので私の仕事が忙しい時期には、それなりにフォローもしてくれる。実家の母などは夫のファンです。ただ、結婚生活が長くなるにつれ、特に食に関してはおかしいなと思うことが増えました」苦笑いするルリさん(45歳)。中学生の息子と小学生の娘がいる。夫婦は基本的に週末が休みなのだが、ルリさんは下の子が小学校に入ってから異動になり、時々休日出勤せざるを得なくなった。
「夫は『いいよ。オレが夕飯作っておくから』と言ってくれる。だけど夫はとにかく作りすぎるんですよ。だからメニューを聞いて、それだったらキャベツは4分の1とかナスは2本でいいからとか、だいたいのことを伝えていくんです。
でも帰ってくると、キャベツは半分なくなっているし、ナスは1袋使い切っている。どうしてそうなるのかなといつも思うんですよね」
初めて作るわけではない。家族4人の食べる量もだいたい把握しているはず。それなのにどうして、とルリさんはがっかりする。しかも品数もかなり多い。保存しておけるものならいいが、夫は常備菜を作ったわけではない、今日中に食べようと言い張る。
好きなものを好きなだけ作りたい
「オレ、おかずの品数が少ないのが嫌なんだよねと言うんです。それは普段料理を作る私への当てつけなのかと思ったけど、そういうつもりで言っているわけでもないらしい。自分が作る時くらい、好きなものを好きなだけ作りたいということみたい。でも、家計というものがあるんですよね」たとえ共働きでも、ルリさん夫婦は決して世帯収入が多いわけではない。ルリさんの両親の年金が少なく、毎月援助しなければならないこともあって子ども達の将来も心配なのだという。だからこそある程度、倹約して貯金も増やしたい。
子どもにはしっかり栄養をとらせたいが、「私たちは栄養過多になるとかえって生活習慣病になりやすいでしょ」と夫を説得しようとしたこともある。実際、夫は糖尿病予備軍なのだから。
だが夫は肉が大好きで、週に4、5日は肉を食べたいという。鶏肉にするとがっかりしており、その顔を見るのが忍びなくて、ルリさんもつい肉を買ってしまう。
味見をしていたら食べすぎた
4人家族なのに7人分くらい作る夫。そして、作ったはいいものの食卓に並ぶ時には料理がやけに減っていることもある。「年末だったか、私が仕事で出かけている時に『ローストビーフを作る』と子ども達に約束したらしいんです。子どもたちはワクワクしながら待っていた。私自身がローストビーフを作ろうと思って、500gの牛肉の塊を買っておいた。夫は黙ってそれを使って作った。
そこまではいいんですが、味見しようと食べたら、あまりにおいしくて半分くらい食べてしまった、と。私が帰宅したときは半分どころじゃない、3分の1くらいしか残っていませんでした」
それをルリさんと子どもたちとで分けたのだという。夫の感覚はどこかおかしいとルリさんは言う。
「子ども達がかわいそうだったから、今度、あなたが肉を買ってきて子どもたちにもう一度、作ってあげてよと言ったら、もうローストビーフは当分、いいやって。親としておかしいでしょと、さすがにこのときはケンカになりましたが、あまり罪悪感は覚えていないんですよね」
夫の手料理から感じる夫の本心
それでも最近、ルリさんは少し感じるところがあるという。実は夫は家庭をもっていることに内心、イラついているのではないかと。表面上、家族を大事にしているように見せているが、実際に本当に困った時に夫はまったく頼りにならないし、料理ひとつとっても家族のことを考えているわけではない。自分の食べたいものを食べたいだけ作って、自分だけ大量に食べてしまうのだから。
「揉めるのは嫌いなんですよ、夫は。だから平和なフリをしている。でも夫にとって、家族はそれほど優先順位が高くない。私が仕事でなければ、夫は週末もすぐ1人で出かけてしまう。
いい父親のように見せているけど、実際、子ども達を連れてどこかに遊びに行ったりはしない。その妙なカラクリに、結婚して15年たってようやく気づいたんです」
モラハラというほどのことではないが、どこか家族を無視した行動が目につくようにもなっている。それは夫が家族とともに生きていこうという覚悟ができていないからかもしれない。
「結婚して子どもができて、でも夫は心のどこかで独身生活に戻りたい気持ちがあるのかなあと思うこともあります。それでも日常生活を崩すわけにはいかないんですよね、子どもが大きくなるまでは」
夫の心の深いところには触れないまま、ルリさんは日常生活を滞りなく過ごすことだけを考えるつもりでいる。夫の「食への偏った行動」がいつかおさまることを信じたいと小声でつけ加えた。
亀山 早苗プロフィール
明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。(文:亀山 早苗(フリーライター))
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「食べるな」と貼り紙をしても無視……身勝手すぎる「食い尽くし系モラハラ夫」の実態
オールアバウト / 2025年2月10日 22時5分
-
「旅費は私が出したのに」娘との旅行に「無駄な金を使うな」とキレる夫。妻の我慢は限界に……
オールアバウト / 2025年2月5日 22時5分
-
家事育児をしない夫を改心させるには? 離婚届を突きつけたワンオペ妻が夫に「指示したこと」
オールアバウト / 2025年2月4日 22時5分
-
飲まない夫が「お酒やめたら?」と言い出した。理由は「女性としてキレイに見えない」から
オールアバウト / 2025年2月3日 22時5分
-
「うつると困るから実家に戻るわ」と衝撃LINE。妻が弱ったとたんに逃げる無責任夫にモヤモヤ……
オールアバウト / 2025年1月25日 22時5分
ランキング
-
1豆腐「きぬごし」「もめん」よく食べるのはどっち? 調査で明らかに
マイナビニュース / 2025年2月11日 15時1分
-
2出版不況に「超豪華な無料雑誌」京都で爆誕のワケ 紙にこだわる大垣書店が勝算見込んだ本屋の未来
東洋経済オンライン / 2025年2月11日 14時30分
-
3ママ友に“利用され続けた”30代女性。会計時に店員が言った「スッキリする一言」で縁を切ることができたワケ
日刊SPA! / 2025年2月11日 8時53分
-
4トヨタ最新「ルーミー」に反響集まる! 「一気に昔の高級車っぽくなる」「レトロ感がたまらない」の声も! “高級感&渋さ”アップの「昭和感サイコー」な専用パーツとは?
くるまのニュース / 2025年2月11日 6時10分
-
5毎回洗うのは面倒…「羽織ったカーディガン」は何回目までセーフ? プロが解説、洗う頻度と注意点
まいどなニュース / 2025年2月11日 20時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)