意外な真実!歯の寿命を縮めてしまう危険な行為

オールアバウト / 2019年4月15日 20時45分

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友人たちとの泊まりの旅行で、自分がいびきや歯ぎしりをしていることを改めて実感したなんてこと、ありませんか? 歯ぎしりは、歯にとってあまりよいものではありません。

寝ているときの歯ぎしりは、「ギシ、ギシ」「ギリ、ギリ」と本人はまったく気にならないのに、周りの人は、慣れるまで耳障りだったりします。でも歯ぎしりで辛いのは、耳ではなく、実は歯だったりするんです。


どうして歯を痛めやすいのか?

歯ぎしりは自分では意識の無い、寝ているときに行われるため、食べるときなどでは使わないほどの強い力で、かんだまま歯をギリギリと擦り合わせることがあります。

このとき歯を強く揺らす動きも発生します。この動きは、歯を抜くときに緩めるために行う動きにも似ています。これが毎日繰り返し行われるため、ダメージも少しずつ蓄積されていくのです。

歯ぎしりの種類は3つ

歯ぎしりは動きによって次のように分類されます。

■上下の歯を擦り合わせる

一般的な歯ぎしりです。下の顎が左右にすばやく動く状態を繰り返すため、「ギリギリ」とした音が出ます。意識があるときに動かそうと思っても再現できないほど大きく動かしている人もいます。

■上下の歯をぶつけあう
時々見られる歯ぎしりです。下の顎が上下にすばやく動く状態を繰り返すため、「カンカン」とした音が出ます。軽くカチカチ当てる人から力強くかむ人までさまざまです。

■上下の歯を強くかみ締める
これも時々見られます。上下の歯を力を入れて強くかみしめた状態で寝ている状態です。顎に力が入っていますが、音はほとんどしません。自分の体重ほどの力でかむ人もいます。

この3種類が組み合わさって歯ぎしりをしていることもあります。

こんなところにも変化が……

歯ぎしりが強い人は、下の歯の内側の骨がイボのように盛り上がったりします。歯に大きな負担がかかっているため、まるでそれに抵抗するかのように丸いボコボコとした骨が舌の脇にでき膨らんできます。

骨がボコボコ盛り上がってきますが、異常というほどではありません。それほど心配はいりませんのでご安心を……。

歯ぎしりが原因で起こってくる問題

一般的に問題になってくるのは次のようなことです。

■特定の歯の歯周病が進行する

歯と歯肉の間に汚れが溜まったまま歯ぎしりを繰り返していると歯周病が進行しやすくなります。

■歯が移動する
擦り合わせる動きを繰り返すと、歯が全体的に外側に拡がるように動いてしまうことがあります。

■歯がグラグラになる
歯ぎしりがあっても全ての歯が一度にグラグラになってしまうことはほとんどありませんが、歯ぎしり中に当たっている歯の本数が少ない場合にはその歯が力を強く受け、ぐらついてくることがあります。

■知覚過敏症になることもある
歯ぎしりが繰り返されると力の応力によって、歯の根元が磨り減ったようにえぐれてくることがあります。そのため水などがしみる、知覚過敏が起こることがあります。

■被せものや金属が取れやすくなる
毎日のように繰り返される衝撃のため、被せものの一部が欠けたり、詰めている金属などが外れやすくなります。

歯ぎしりは歯にとって、役立つことはほとんどありません。かといって全ての歯ぎしりがピタッと止まるような根本的な治療法があるわけでもありません。このため、歯ぎしりをすれば歯を傷めるリスクが高くなるのです。
(文:丸山 和弘(歯科医))

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