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「40代なのに?男性なのに?」と油断はNG! 男性更年期のサインは、職場や家庭での“ある変化”

オールアバウト / 2021年6月10日 22時5分

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いまや40代であっても、男性であっても更年期症状が出ることがわかっています。しかし男性は、更年期があることそのものを知らない傾向にあります。

男にだって「更年期」はある

「更年期」といえば、50代以降の女性特有の症状と思われていたのは昔の話。いまや40代であっても、男性であっても更年期症状が出ることがわかっています。それでいて、症状は個人差があり、症状がない(軽い)人にはその辛さがわかってもらえないのが難しいところ。

「年齢のせいかな?」と見過ごしていたり、うつ症状と見分けが難しかったりなど、正しい治療にたどり着くまでに時間がかかることも多いようです。

特に男性は、更年期があることそのものを知らない傾向にあります。30代以上の男性430人を対象に実施された「男性更年期障害についての調査」(2016年8月、株式会社eヘルスケア)でも60%が「全く知らない」、34%が「名前を知っている程度」と回答。「名前と主な症状や治療法を知っている」と回答したのは6%程度にとどまっています。

まだまだ知られていない男性更年期障害。筆者は夫婦仲相談所で主にセックスレス改善をアドバイスしているので、泌尿器科のドクターとEDや男性更年期症状の勉強会を開き、特に男性ホルモンについて教えていただいています。

精巣から分泌されるテストステロンは何と20、30代をピークに減少の一途をたどるといわれます。「俺は40代だからまだまだ平気」などと油断してはいけません。相談所に来られる男性に私の方からクリニック受診を勧めることが多くなってきましたが、今回はこんな事例をご紹介しましょう。

男性更年期のお悩み1. 52歳、妻の勧めで泌尿器科を受診したら……

信之さん(52歳・仮名)が自分の体調の変化を感じ始めたのは、朝起きた時の下半身の状態がきっかけだったとか。

「そういえば、最近朝立ちがなくなってきたなって、ある時感じたんです。もともと妻とはセックスレスの瀬戸際。月に1回あるかないかの頻度ですが、朝立ちは比較的毎日あったんです。ところが、いつの間にかなくなってきたかも、とふと気づいたんです。加齢による自然現象かなと思って、あまり気にしていなかったんですが、そのうちに、途中で中折れすることが2~3回続いて、こりゃついにEDだなあと」

その後、妻から勧められてしぶしぶ泌尿器科を受診したという信之さん。血液検査で男性ホルモンの量を調べたことで更年期症状と言われました。

「男性にも更年期があるなんて、正直知りませんでした。同世代の妻が最近イライラしているので『お前もいよいよ更年期か?』なんてからかっていたんですが、自分もそうだったなんて参っちゃいましたよ。そういえば、疲れやすいとか関節が痛いとか、思い当たることはありましたが、そんなことは年を取ったら当たり前だと思っていたんで、全然意識していませんでしたよ。EDってなかなか医者にかかりづらいんですが、思い切って行ってみてよかったです」

男性更年期のお悩み2. 45歳、家でも仕事でも「決定力」が鈍化

「普段からなかなか眠れなくて、疲れが全然とれないんです」と打ち明けてくれたのは中堅商社に勤める和哉さん(45歳・仮名)。2年前に課長に抜擢されて以来、忙しい日々が続いていたそう。

「不眠のせいなのか、最近は集中力が続かなくて仕事上のミスがつづき、それがもとで大事なお客さんに対する大きなクレームに発展してしまいました。ただでさえ、コロナ禍で会社の業績も芳しくないところに、重要顧客とのトラブル。部長どころか社長が謝罪する事態になり、社内での僕の評価も急落ですよ。慕ってくれていた部下たちも、急によそよそしくなって、話しかけても無視されたり、曖昧な返事しか返ってこなかったり。きっと陰で僕の悪口でも言っているんでしょうね。僕が横を通ると急に黙ったりするんです」

この仕事のミスがきっかけでうつっぽい状態になってしまった和哉さん。心療内科に通院し、抗うつの投薬をうけても、なかなか症状が改善しなかったのだとか。そんな中、頻尿で泌尿器科を受診した際に男性ホルモンの減少を指摘されました。

「自分はまだ40代ですし、え?更年期って噓でしょ!と、びっくり。それからは『無理しない、無理しない、おっさんなんだから』と自分に言い聞かせるようにしています。気持ちをセーブできるようなっただけでも楽になったかな」

男性の場合は女性と違い閉経のようなはっきりした変化がないので判断は難しいものです。多くの男性の声の中に「決定力が衰えた」という言葉がポツポツ出てきます。

職場でも、家庭でも大事な時に「これに決めよう」と思う気持ちが弱くなった。決めても「あれでよかったのかとグズグズ悩む」。たとえば、大きな買い物で悩むようになった、妻とのセックスレスを改善した方がいいものか悩むようになった……、日常の決定力が鈍化したと気づいたら要注意です。揺るぎない自信が持てない=QOLの低下です。

年を取れば仕方がないと諦めていたり、多少の不調ぐらいは我慢できると考えて、なかなか医師の診断を受けようとしない男性も多くいます。「もしかしたら自分も」と思い当たることがある方は、我慢をせずに、泌尿器科に足を運んでください。夫がブルーな顔をしていると妻にも伝播するので夫婦仲に暗雲がかかってきます。ご用心。
(文:三松 真由美(夫婦関係ガイド))

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