【30歳女性Yの選択】いま、好きな人の子どもを授かったらどうしますか?|実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー #2
ananweb / 2017年6月28日 22時40分
ライター&コラムニストharakoが、実際に20代・30代の既婚女性100人にインタビューをし、結婚までのプロセスや心境の変化をお伝えする連載です。第2回目は、全く結婚を予定していなかったにも関わらず妊娠してしまった女性Yさん30歳のお話です。
■ 仕事に精を出したい! 新入社員時代。
【実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー】vol. 2
就職で地元を離れ、広告会社に勤めた私は、当時23歳の新入社員でした。右も左もわからず、先輩や上司にお世話になりっぱなしの日々。結婚なんてまだまだ先だと思っていたし、まずは仕事に慣れることが先決!と張り切る毎日を送っていました。
そんなある日、取引先に仕事の相談をしに行ったときのこと。そこで出会った10歳上の男性が、将来の旦那になるなんて思いもよりませんでした…。
■ 10個年上なのに、かまってちゃん…?
上司と私とで取引先に訪問し、名刺交換をかわした後、彼と連絡を取るようになりました。友達を呼んで飲み会でもしない?と気軽なお誘いからスタートしたのです。正直、10も年上だし、ルックスもタイプじゃない…。全くと言っていいほど恋愛対象ではありませんでしたね。
しかし、その飲み会を機に彼からの猛烈な「好き好きアピール」が。興味がなかった私は、ちょっと都合よく利用しちゃおうかな、なんて考えが浮かんで、「あれ食べたい」「こんなところに行ってみたい」など好き勝手に言っていました。そんな関係が数か月続いて……。毎日のこまめな連絡やリクエストを全部こなす彼の様子に心が動かされていったことを今でも覚えています。いい人だなって。
…そして、ついに根負け。お付き合いがスタートしてからも彼の甘えとグイグイは止むことを知りません。休日は私のスケジュールにバッチリ合わせてくるし、友達と遊びに行ってる時も頻繁に連絡が来ます。遠出した先までもお迎えに来たりとエスカレート…。挙げ句の果てに、私がめんどくさがって相手をしなかったらSNSにめちゃくちゃ投稿して、「俺をみて!」アピールをしてくるほどのべったりでしたね。
そんな毎日が続いていたある日、生理がこないことに気づいた私は、妊娠検査薬で調べた結果、妊娠の陽性反応が出たのです。
■ 突然の妊娠に、動揺を隠せない私。
正直なところ、あまり結婚や妊娠について深く考えていなかった私は、避妊すらしていなかったのです。妊娠が発覚した時は、内心「しまったー…」なんて後悔も覚えたほどでした。
はじめは、ひとりでふさぎ込むくらいに悩んでしまい、普段は超絶プラス思考な私でもマイナスなコトばかりがよぎりましたね。中絶も本気で考えました。中絶は、さまざまな事情から仕方なく選択せざるをえない人もいるでしょう。でも、できることなら避けるべきで、当時の私はお腹に命が宿っている事実を知ると、眠っていた母性が湧き出てきたようで、この命を守らなければいけないと強く思うようになったのです。
また、せっかく両親からもらった自分の体を傷つけるべきではない、私だけの問題ではないとも思えました。ひとりで大人になったつもりだったけど、周りの気持ちや想いを深く巡らせて考えてみると、私にとっては “自分の親への裏切り” にもなるのかな、一生背負っていくんだろうなと思いました。
子どもを産むからには籍を入れることが必要です。本当に結婚相手は彼でよいのだろうか。と悩みましたが、一緒に病院へ行ってくれたり、具合が悪くないかとこまめに連絡してくれたり。初めての妊娠に動揺する私をしっかりフォローしてくれた彼に、だんだん私も結婚への決意が湧いてきたのです。
そして彼と決意を固めて両親に説明したところ、てっきり怒られたり反対されたりすると思っていたのに、むしろ応援してくれたんですよね。「天からの授かりものだから」と、私より周りが幸せ作りのヒントをくれたように感じました。その後、入籍しハワイで身内と親しい友人だけで式を挙げました。
相変わらず旦那はかまってちゃんだけど、子供が生まれてからは「ママを邪魔してはいけない」とちょっと自立した気もします(笑)。今までは一緒にお買い物しないとヤダー!と言っていたけれど、足りない食材や日用品を積極的に買ってきてくれるようになったり、洗濯物が干しっぱなしだったら取り込んでくれたり…彼なりに努力をしてくれているようです。
尽くされすぎるのが苦手!という女性もいるかもしれませんが、一生のパートナーと考えると、安定感ありますよ…♡ これからも、よろしくね! パパ!
■ お話を聞いて……。
自らの意思で動いたというよりは、予想外の妊娠に背中を押されて結ばれたおふたりですが、その思いもよらぬ事態を機に絆がより深くなり、ご両親の温かさを改めて感じられました。そこに共通するのは、“愛” 。Yさんはもちろん、彼女を取り巻くすべての人が愛し、愛されているからこそ、お互いを思いやり導きだされた自然な答えだったのでしょう。
デキ婚もまたひとつの幸せのカタチと思えるエピソードでした♪
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