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寝苦しければ湯舟へ! ほてった体もスッキリ!「夏のお風呂の入り方」

ananweb / 2017年7月24日 20時30分



梅雨が明けて夏本番! ですが、暑くて毎晩寝不足にはなっていませんか? エアコンで涼しい寝室にしても、冷却シートを使っても、体がほてって眠れないのは、湯船に浸かっていないことが原因かも。 実は、暑い夏こそ湯船に浸かることで、毎晩心地よい眠りを得ることができるのです。今回は、ナイトケアアドバイザーの小林麻利子が、その理由と夏のお風呂の入り方をご紹介します。

文・小林麻利子

【小林麻利子の美人の作り方】vol. 101

■ 深部体温が下がるため、眠りやすくなる


私たちは、寝る前に内臓などの深部体温が下がり、就寝後さらに体温が下がる仕組みが既に備わっていますが、夜湯船に浸かったほうが深部体温が下がりやすくなるので、眠りやすくなります。

株式会社バスクリンの2010年の研究で、入浴剤を使用し40℃10分間の入浴(以下、入浴グループ)とシャワー浴(以下、シャワー浴グループ)を比較したところ、入浴グループは約-0.6度、シャワー浴は約-0.4度低下したという結果が得られています。つまり、シャワー浴より、お風呂に浸かったほうが、深部体温が低下するということです。

これは、お風呂で表面温度がしっかり上がり、表面血流が促進され、血管が拡張することで、内側の熱い血液が放熱しやすくなるためです。そのため、お風呂に浸かったほうが体の熱を下げ、眠りやすい体勢に整えてくれるのです。

■ お風呂に入ったほうが、夏の中途覚醒を防げる

アメリカのスタンフォード大学の研究で、「内臓などの深部体温が急激に低下する時に睡眠を開始すると、より長時間の睡眠がとれる」ことがわかっています。先述の通り、お風呂に入ることで入らないときよりも深部体温が下がりやすくなるので、シャワー浴よりも湯船に入って体を温めたほうが良いと言えます。

もしあなたが、睡眠中に目覚めてしまうならば、湯船に浸かることは必須! 特に女性は月経前の高温期には寝る前に体温が下がりにくく、中途覚醒の頻度が高くなるので、該当する方は、夏でもお風呂に浸かりましょう。

参考文献:Czeisler CA. Human circadian physiology: Internal Organization of Temperature, Sleep- Wake and Neuroendocrine Rhythms Monitored in an Environment Free of Time Cues. Ph.D. Dissertation, Stanford University, 1978.

■ 簡単に自律神経調整! 夏のだるさ予防に◎

お風呂の最も素晴らしい点は、簡単に自律神経をコントロールすることができること。例えば、40度以下のお風呂に浸かると、ストレスや過労などで高くなりがちな心臓の交感神経を低下させ、リラックスに繋がる心臓の副交感神経を刺激することができます。

先ほどのバスクリンの研究でも、入浴グループはシャワー浴グループよりも就寝時の心拍数が優位に低下し、交感神経活動が抑えられ、起床時の熟睡感も良好である結果が得られています。夏の暑さに疲れを感じるからと、冷たいビールや冷水のシャワー浴は、スッキリするような気がするだけで、かえって神経を高ぶらせ、不調や疲労の原因になることも。

毎日仕事や家事に忙しく交感神経が優位になりがちな現代人こそ、ぬるめのお湯に浸かって副交感神経を優位にしましょう。

■ メントール成分の入浴剤を選択!

暑くてお風呂に入りたくない…という方は、メントール成分が配合されている入浴剤を入れてみましょう。清涼感があるため、お風呂上がりはサッパリ爽快! 入浴剤の色は、水色など寒色系なら涼しさを感じやすいので、良いでしょう。

アロテラピーなら、メントール成分含有のペパーミント精油がオススメです。ユーカリやレモングラス、シトロネラなども爽やかな香りがあるため、GOOD! 3~5滴以下を滴下して入りましょう。

■ 寝室は快適な温度を一晩中!

下記の『美人の作り方』過去記事でもご紹介したように、寝室の温度は26度以下がベスト!そして、湿度は50-60%にしましょう。

http://ananweb.jp/column/kobayashi-bijin/113508/

せっかくお風呂に入っても、室内が暑すぎると放熱せず、深部体温が下がりません。また適温でも高湿度であれば、夜中の中途覚醒が増えることがわかっているので、簡易的なものでいいので温湿度計を用意し、除湿器や冷房を使って快適な温度設定にしてくださいね。

良い眠りが得られれば、暑い夏のだるさもへっちゃら! ぜひ、お試しください。


【関連リンク】

「小林麻利子の美人の作り方」まとめ PROFILE 小林麻利子 睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員、ヨガインストラクター、アロマテラピーインストラクター、食生活管理士、上級心理カウンセラー。「美は自律神経を整えることから」を掲げ、生活習慣改善サロンFluraを主催。睡眠や入浴など日々のルーティンを見直すことで美人をつくる、「うっとり美容」を指導。のべ約1000名の女性の悩みを解決し、現在は4か月先まで予約待ち。講演活動やWeb連載のほか、テレビ・雑誌でも活動中。著書『美人をつくる熟睡スイッチ』(G.B.)が好評発売中! HP: http://fluraf.com/ blog: http://ameblo.jp/mariko-kobayashi/ 著書『美人をつくる熟睡スイッチ』:https://goo.gl/UEZ2kx 


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