【なんで付き合おうって言わないの?】大人の男が告白をしない理由 ♯55

学生時代は、付き合う・付き合わないという、いわゆる告白みたいなものがあった。対して、社会人になった頃からだろうか。男性から「付き合って」と言われる前に関係が進んでしまうことのほうが多くなったという経験はありませんか？ そう、大人の男性って「付き合って」ってあまり言わないのですよね。その心理はいかに！？ 今回は、大人の男女にありがちな「告白」を巡る駆け引きについてご紹介します。

■ 「付き合おう」って…カッコ悪くない？

【リアルな夫婦生活】vol. 55

「え、付き合おうって言うのって…なんかカッコ悪くない？」

“なぜ男性は告白をしないのか” ということについて聞いてみた結果、友人に言われたひと言でした。どうやら「付き合って」と告白すること自体が、ウブな学生っぽくて恥ずかしいみたいです。

もちろん、そういう男性ばかりではないのでしょうが……。気持ちとしては何となく言いたいことはわかります。男性は意外にも女性以上に、恋愛にロマンスを求める傾向があります。形式的な告白で現実感を出してしまうより、二人のムードが盛り上がった時、気持ちのボルテージが最高潮に高まって、そういう流れになる。これぞ、恋愛の醍醐味！と言える瞬間を楽しみたいのかもしれません。

だから「言わなくても、わかるでしょう？ こういう空気」と、考えがちなのが男性なのです。しかし、女性にとっては将来を約束できる相手とお付き合いがしたいので、こうしたムードに流されるだけの関係は先が見えなくて不安ですよね……。

■ “逃げ道” を作りたいという本心も...…

男性からすれば、二人きりでご飯を食べに行く時点で相手の女性を恋愛対象として見ている可能性があります。なので、付き合うという言葉はないけれどキス以上の関係に進んだとなれば、彼にとってその女性が「特別な存在」であることには間違いはありません。

しかし付き合うとなると、もっと深い関係。ひとりの人間として尊敬し合えるかどうかは、まだわからないというのが彼らの本音ではないでしょうか。特別な女性ではあるけれど、付き合うかどうかは今後の互いの関係姓を見て考えたいという曖昧な心理が見え隠れしている可能性があります。

最初からひと目惚れで、どうしても付き合いたい！となれば、他の異性に取られたくないので最初から付き合いたいと言葉にする可能性もあるのです。誤解を恐れずに言えば、そこまで深くは知り合えていないけれど、特別な存在だからツバをつけておきたいという心理といったところでしょうか。

対象の女性からしたら、少々気持ちの良い返答ではありませんが、文字通り「友達以上恋人未満」の関係として見ているという事実を知ることも時には必要です。

■ 言葉がない＝遊びの関係？

では、告白の言葉ないから彼にとってしょせん、私は遊びなのか。……と、言えば案外そういうワケでもありません。

友だち以上、恋人未満という存在は、限りなく彼女に近いポジションです。ここで、曖昧な関係に躍起になって「私のことをどう思っているのかハッキリして」と怒ったり、彼にとって重たいと思われる発言をすれば、途端に彼は曖昧な関係を良いことに逃げようとします。

反対に曖昧な関係をうまく楽しみ、一緒にいる時間をどんどん増やしていって、お互いになくてはならない存在になった時に彼は初めてその女性を「彼女」として公言するようになります。言葉がないから遊び、彼はチャラいと考えるのは少し早いかもしれません。

■ 曖昧な関係の過程で本気にさせる！

友だち以上の関係だけど、恋人とも言い切れない。そんな関係すらも楽しめる、大人らしい余裕があってこそ、彼を本気にさせることができるのかもしれません。現に私の友人にも、付き合おうという言葉がないまま、気づいたら恋人になっていたカップルが多くいます。

しかし長い間、関係に決着がつかなかったり、彼ほかの女性がいそうな感じがすれば、それは決してアナタにとって良い関係とは言い難いかも。ある程度の時間を置いたうえで、関係の見直しをするのも1つの選択と心得ておくと良いでしょう。