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今の会社かそれとも…「転職」するなら絶対考えたいこと

ananweb / 2018年1月27日 16時0分

今の会社かそれとも…「転職」するなら絶対考えたいこと



誰もが悩む「転職」について、法政大学大学院政策創造研究科教授・石山恒貴さんにお話を伺いました。


■ 転職の心得「一歩先の情報を得る努力を」


【転職のどんなところがおすすめ?】

「現在、人手不足を嘆いている企業は非常に増えています。そのため、転職市場において求められる年齢の制限も緩やかになりつつあり、30~40代であっても、経験や適応力、潜在能力を期待されて、歓迎される場合が多くなってきています。また、昔と比べて“転職は裏切りだ”というような社内の視線も少なくなってきていて、心理的にも転職しやすくなってきているはずです。さらに言えば、過去に違う業界・業種で働いていた経験は、次の会社に移った際の強みになることも多い。下調べと準備を綿密に行えば、現在とは違う業種・職種に行くことも、キャリアアップも、実現しやすい時代になってきたといえます」(法政大学大学院政策創造研究科教授・石山恒貴さん)


【最初に準備するべきことは何ですか?】

「まずは、いわゆる“サードプレイス”を持ってみてはいかがでしょうか。家庭でも、職場でもない“第三の場所”という意味ですが、例えば同業種の勉強会や、趣味のサークル、社会人大学院などがそうです。一般的に女性は、『あなたはできる』と言語的に説得されることや、ロールモデルを観察するような『代理経験』を得ることで、“自分にもできる”という気持ちが湧きやすいという研究結果があります。サードプレイスはそれらが得られる格好の場。そのため、いきなり転職サイトに登録するよりも、そうした新しい体験から刺激を得て、自分の求めるものを明確にしていくステップを踏んでから転職活動を始めるのも手です」


【この選択に向き不向きはありますか?】

「給与、福利厚生、職場環境など、会社に対して求めることは、人それぞれですよね。なので、自分が何を重視するのかを押さえていないと、転職活動は難しくなります。それを知るために、例えば『自分の好きなキャラクターの性格を掘り下げていって、自分が憧れている気質を知る』というようなワークショップを行うことがあります。やり方は様々ですが、まずは自分がいったい何を望んでいるのかを、知ることが重要。また、そのうえで、転職エージェントに密に相談をしながら、候補となる企業を徹底的に調べることです。転職後に理想と現実の差に苦しむのを避けるため、情報収集では手を抜かないようにしましょう」


【この選択を実行する際の注意点は何ですか?】

「転職活動が難航した人と成功した人との差を比べた研究を見ると、違いのひとつに、“転職エージェントとのコミュニケーション”が挙げられます。どの顧客にどんな企業を紹介するかは、ひとりの人間であるエージェントにかかる部分も大きい。自分の求めている条件を明確にしたうえで、熱意を持って、謙虚な姿勢でエージェントとやり取りをしていくことで、出会える企業の質にも影響があるはずです。一般的な情報の一歩先を能動的に知ろうとする努力とテクニックが、企業と個人の理想的な出会いの大きな要因になります。実際に面接を受ける際にも、積極的に企業のリアルな風土や環境を知る質問をしてみてください」
石山恒貴さん 法政大学大学院政策創造研究科教授。過去にNECなどの一般企業で人事労務関係を担当。パラレルキャリア研究の第一人者。著書に『後悔しない転職 7つの法則』(ダイヤモンド社)ほか多数。

※『anan』2018年1月31日号より。イラスト・吉田トキオ 取材、文・若山あや

(by anan編集部)

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