友人の妊娠ラッシュ…「なぜ私だけ?」ゴールが見えない不妊治療の苦しみ #3
ananweb / 2018年1月30日 19時0分
結婚して、子どもを望み、子作り(妊活)すれば子どもはできる。多くの女性が、それも若ければ若いほどそう思っているのではないでしょうか? 私もそうでした。でも、現実はそうでないこともあるのです。20代で始まった私の不妊治療をお伝えしようと思います。
文・mimi
【20代からはじまった不妊治療】vol. 3
■ 初の体外受精は失敗。もう一度タイミング法に
前回までのお話はこちらをどうぞ。
http://ananweb.jp/anan/152994/
http://ananweb.jp/anan/153792/
初めての体外受精は「採卵数ゼロ」という残念な結果になり、薬が合わず救急車で運ばれたショックや金銭的な面、そしてやはり20代で不妊ということが受け入れられず、体外受精はいったんお休みにして、1年間を限度に近所のレディースクリニック(以下Aクリニック)で排卵誘発剤を処方してもらいながらタイミングをみてもうらうことにしました。
同時に妊娠しやすい体作りが大切だと思い、ウォーキング、ヨガ、怪しいマッサージ、温かいものしか飲まない、骨盤矯正など、妊娠によいとされたものをとことん試し続けました。
■ 基礎体温に振り回される
生理周期は相変わらず35日前後。生理3日目から5日間排卵誘発剤を服用し、生理12日目に卵胞の大きさ等をチェックしにAクリニックに行きました。タイミングを指示されるのはだいたい生理19〜21日目。基礎体温をつけ続けていたのですが、タイミングを取った後体温が高くなるとテンションが上がり、しかし生理予定日になるとバッチリ下降するのです(妊娠していれば生理予定日を過ぎても高温のまま)。
基礎体温が低く検出された日は何度も体温を測り直し(基礎体温は朝イチに体をほとんど動かさずベッドの中で計らないといけません。)、仕事中に
「体温下がったけど陽性」
「妊娠超初期症状」
「着床出血」
「茶オリ 妊娠」
このような単語を何度も何度も調べました。知識がドンドン増えていきます。
1日予定日を過ぎただけでひとりで妊娠検査薬を使い、陰性反応に凹みつつも心のどこかですっごく期待し、その後生理になり撃沈する。体温ってすごく正直なんです。生理になるたびに主人に「ごめんね。」と泣きながら謝りました。その度に「また頑張ろう。」と慰めてくれるのがまた辛く……。初めのうちは泣いてばかりでしたが、次第に生理がくるたびにヒステリックを起こすようになり、毎回夫婦喧嘩をするようになりました。
■ 友人がどんどん妊娠していく……
Aクリニックでタイミングを見てもらい始めて、3か月ほどしたころから既婚友人の「妊娠ラッシュ」が始まりました。しかも、生理1日目で凹んでいる時など「なんで今日に限って」という時に報告があって、そういう時は正直辛かったです。SNSをみればマタニティライフを楽しんだり、育児に奮闘している友人がおり、その姿が羨ましく、辛く、そんな自分が嫌になっていきました。芸能人のおめでたニュースでさえ辛く感じるようになりました。
器が小さいと思われてもしょうがないけど、どうして私たち夫婦は子どもが授からないんだというなんとも言えない冴えない気持ちになったり、みな努力をしないで妊娠しているのに私はどうして努力をして妊娠しなければならないのかとか、そもそも子どもって授かりものなのにどうして努力をしなければならないのか、友人の妊娠というおめでたい話を心からおめでたいと思えず嫉妬している自分が嫌でたまらず、辛かった。
そんな時に救われたのは小学校からの親友のひと言。
「○○(私)は友だちが多いから、それだけ報告が多いんだよ」。
辛い時は友人のこの言葉を思い出し、また同じ悩みを抱えている方たちのブログなどをみて励まされましたが、Aクリニックでタイミング法を続けても、妊娠によいとされるものをいろいろ試しても、私が妊娠することはありませんでした。
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