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豹変! DV夫から逃れて…裏切られ人間不信に陥ったある女性のいま #8

ananweb / 2018年3月17日 19時0分

豹変! DV夫から逃れて…裏切られ人間不信に陥ったある女性のいま #8



ライター&コラムニストharakoが、実際に既婚女性100人にインタビューをし、結婚までのプロセスや心境の変化をお伝えする連載です。第8回目は、DVが治らず別居まで余儀なくされた、Sさんのお話です。

■ “男性を信じること” が怖くなった、私……。


【実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー 】vol. 8

実は、私バツイチなんです。今は、優しくて大切に守ってくれる新しい旦那がいるので毎日幸せですが、20代は大変な毎日でした。

初めての結婚は、大学時代の先輩で、在学中に2年交際していて、卒業後にすぐ入籍しました。彼は、すごくおっとりしている性格で、学校も同じだったし、周りの同級生も知っているし。相手の両親もすごく結婚に対して歓迎してくれていたので、特に将来に不安を感じることもなく、結婚を決めました。

しかし、旦那が海外出張を終えてしばらくしたある日、彼が突然仕事をやめてきてしまったんです。相談もなく。とにかく「もう、疲れたから」の一点張りで、何があったのかも詳しく教えてくれませんでした。

まじめで堅実な旦那だし、ちゃんと将来のことは考えているはず。おそらく慣れない海外での仕事でストレスを感じたんだろうと思った私は、旦那を追い詰めることなく、次の仕事が見つかるまでは、なんとか家庭を支えようと仕事をたくさん増やしました。

■ 徐々に増えていく、旦那の暴力

私は、20代の頃からもモデル業をしていたこともあり、短時間でサクッと稼げる、イベントガールやコンパニオンの仕事をしていました。正直、短いスカートを履いてティッシュやアメニティを配る仕事は好きじゃありませんでした。でも、とりあえず旦那が仕事見つかるまでは! と、焦って応募してなんとか食い繋いでいたんです。

そんな頃、旦那がお酒を飲むと、部屋のドアや家具に八つ当たりするようになって。挙げ句の果てに、私にも手をあげるようになっていきました。お風呂上がりにドアを開けたままドライヤーをしていると、「うるせーんだよ!」と足蹴りしてきたことも。

あんなに優しくてまじめだった彼が、なぜ……? それでも私は、「いや、何かの間違い」「きっと今は仕事が決まらずにストレスなんだ」と自分に言い聞かせていました。その気持ちとは裏腹に、暴力がエスカレートし、ついに殴られ、私の顔にアザができてしまったんです。

■ 嘘ばっかりの “大丈夫” に、不信が募る

10年近く、そんな生活に耐えていましたが、本当に信じられなくなって、初めて彼の両親に暴力について相談したところ、一度別居することになりました。そして、1年後「もう一度やり直そう!」とリスタートした矢先。たった2週間で、また元の暴力旦那に戻ってしまったんです。

「大丈夫、なおすから」「次こそ、大丈夫」そんな、嘘ばっかりの “大丈夫” ばかり並べられて、男性不信になり離婚を決意。夫婦って距離が近いように見えても、相手のことを全然わかっていなかった気がして、なんだか自分の結婚生活が空白に感じた時でもありました。

そんな時に、音楽で知り合った男友だちがいました。特に恋愛感情はなかったけれど、一緒にご飯にいきながら好きな音楽ネタで盛り上がるのが楽しくて、よく2人で会うようになったんです。

■ イケイケ男子に、軽い告白を受けた

その彼から「結婚ってどう?」と聞かれても、苦笑いで「本人次第だと思うよ〜」なんて上っ面で返事をしていましたね。前の旦那の暴力についてや、離婚理由は特に話していませんでしたが、結婚していたことは知っているので、たまにそんな話題もちらほら。

正直、その男友だちはいわゆるイケイケな感じで(笑)。共通の人からは「アイツは遊んでるよ」「近づくのはやめときな〜」なんて、忠告を受けることもありました。そんなある日、男友だちから「ねえ、Sちゃんのことが好きかもしれない」と告白されました。でも、前の旦那に裏切られ続けたこともあり、申し訳ないけど信用できなかったんです。

その “好きかもしれない” という言葉が嘘っぽく聞こえて……。どうせみんなに言ってるんでしょ? 噂も聞いてるよ。と心の中では、男性不信が膨れ上がるばかり。楽しくワイワイしているだけが心地よかったし、深い関係にはなりたくなかったので、連絡の頻度を落としながら少しずつ距離を置いていきました。

■ ポロポロ泣きながら、「やっぱり好き」

それから1年以上、連絡を控えていたんですが、どうしても連絡をしなければいけない用事があって。「元気にしてる〜?」なんてメッセージから、また連絡を取り始めるようになり再会したんです。

彼は、久しぶりに会ったにも関わらず「俺、まだSちゃんが好きなんだよ」「ただ一緒にいて欲しいんだ」と、前と変わらぬ想いをポロポロ男泣きしながら、伝え続けてくれたんです。だんだん、今度は幸せになれるのかな?って期待するようになって。次こそは、温かい家庭を作りたいって……。

そんな願いを込めて、交際期間は少ないものの、35歳で再婚を決意。子どもが欲しかったこともあり、妊娠するのに時間がかかることも想定して、入籍と同時に妊活もスタートさせました。その結果、ありがたいことにすぐに妊娠することができました。今は、お腹も大きくなって、生まれてくる子どもが楽しみで待ち遠しい毎日です。

次こそ、笑顔あふれる家庭を作っていきたいと思います♡ 前向きに! 一度きりの人生ですから。



■ お話を聞いて……。

まじめで温厚な元旦那さんの暴力は、結婚してから2年目くらいから、少しずつ現れるようになったとか。交際中は気づかないことも、結婚して「旦那」になったら変化することもあるんですね。「近い存在だと思っていたけど、本当は相手のことを知らなかった」と、心の内を話してくださいました。

現状を飲み込むのに、約10年の月日が流れています。“信じたい気持ち” を手放して、新しい人生を歩まれたSさん、本当に幸せになってくださいね! 赤ちゃんが楽しみです♡



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