「追う恋」「追われる恋」幸せになれるのは…? 1つの答えを描いた感動エピ #20
ananweb / 2018年7月7日 19時0分
ライター&コラムニストharakoが、実際に既婚女性100人にインタビューをし、結婚までのプロセスや心境の変化をお伝えする連載です。第20回目は、学生時代から毎年告白を受け続けたMさんのお話です。
■ 「今日振られても、俺はまた告白するから」って……。
【実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー 】vol. 20
今年30歳になる私の旦那は、高校の同級生なんです。付き合うきっかけは、掃除の時間に連絡先を聞かれて。そこから、地元の動物園に行ったり、公園でのんびり話したり。ちょー初々しいピュアな青春恋愛をしていました。
いつも気を遣ってくれるし、優しいし、私が一番! と優先順位を高く大切にしてくれるのは、十分にわかっていました。でも、大学入学後、私は自分のやりたいことが優先になって、彼の存在を重いと感じるようになってしまったんです。
会っていても楽しくなさそうな雰囲気を感じとったのか、彼は「僕はまだ好きだけど、終わりにしようか」と言ってくれました。最後まで、いつも私の気持ちを優先してくれたんです。
■ 別れた後も、ずっと好きでいてくれた
彼の一途さはその後も変わりませんでした。地元が同じで飾らない恋愛をしていたこともあり、別れた後も “良い友だち” として連絡をとったりご飯に行ったりはしていたのですが……。
私に新しい彼氏ができても、恋愛で悩んで相談しても、親身になって話を聞いてくれる元彼。会うたびに、「まだ俺は、Mちゃんが好きだからやり直したい」と告白を受けますが、私はまったくのスルー。良い人は良い人だけど、キレイな思い出として残しておこう。そんな、見方しかしていませんでした。
いっぽう、優しくされるより冷たくて強気な男性にハマってしまった私は、暴力をふるわれて強い束縛を受けているにも関わらず嫌いになれなかったり、ハイスペックな男性に嫌味を言われたり。頭ではわかっているのに、追いかけている自分が好きで苦しい恋愛ばかりしていました。
「Mちゃん、そんな男はよくないよ」「暴力!? もっと冷静になったほうがいい」。年に一回くらいのペースで元彼に愚痴や相談をしていたのですが、その度に心配をしてくれる本当に優しい人でした。良い人なのは知っている。知っているんだけど……(ごめんね)。
■ 元彼の転勤が決まり、本気の告白で揺らぐ
気づけば、高校を卒業してから7年間が経っていました。お互い地元で仕事をしていたこともあり、「連絡したら気軽に会える」距離感が当たり前でした。そんなある日、焦った様子の元彼から連絡があったんです。いきなり「もしもし? 今日の夜、会えない?」って。
正直、今日はそんな気分じゃないな〜と思った私は、「また今度でいい?」と適当に流そうと思ったんですが、「今日がいい! 頼む、最後なんだ」と。いつもと違う雰囲気を感じ、渋々終電近くに待ち合わせ場所に向かうと、いつもの軽い告白ではなくガチの意気込みで言ってきたんです。
「今日で県外へ転勤になってしまうから、もう一度言いに来たよ。きっとMちゃんは覚えていないかもしれないけど、この7年間に僕は10回告白をした。もう、今さらプライドなんてない! 毎回振られる覚悟で来ている。でもね、今日振られても、僕にはまだチャンスがある。11回目の告白をするだけだから」。
■ とっさに出た言葉が自分でもびっくり
——「わかった、いいよ」
あんなに断り続けていたのに、あんなに良い人どまりだったのに。当時も好きな人がいたんですが、頭で考える前に、気づいたら「いいよ」と口が動いていました。自分でも信じられなかったんですが、そこから時間が止まったように、お互い固まっていたことを今でも覚えています。
ハッ!と正気になった時には、私は終電もないし元彼は「え!? 本当にいいの!?」とパニック状態だし……(笑)。しばらく時間を過ごしたのち、タクシーで家まで送ってくれました。そこから少しの間は遠距離でしたが、絶大なる信頼で全く不安もないままゴールイン! 振り返ってみると、あの夜がなければ、“愛されること” に気づいてなかったと思います。
粘り強く言い続けてくれた愛の深さのおかげで、ダメ恋愛から抜け出すことができました。本当にありがとう。本当に……最高の旦那です。
■ お話を聞いて……。
「今日で10回目」という言葉に、心を掴まれたというMさん。ちゃんと回数を覚えているところや、ダメでもまた告白する!とプライドを捨てた男気がなんとも感動でした。
リアル版、『101回目のプロポーズ』みたいですね(笑)ヒュ〜〜♪ ドラマティック〜!お幸せに!
©Tom Merton/Gettyimages
©BraunS/Gettyimages
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