仕事での印象UP! 実践したい「一筆箋」8つのコツ
ananweb / 2018年4月23日 7時0分
贈り物はもちろん、仕事の事務的な資料でも、手書きの一筆箋を添えるひと手間で、印象は格段にアップします。手書きをすることに価値があるから、難しいルールは必要なし、これだけ知っておけば今すぐ書ける、8つのコツを手紙文化振興協会代表理事・むらかみかずこさんが伝授します。
■ 手書きの効果は絶大! 一筆箋をどんどん活用して。
メールやSNSが主流の今こそ、手書きの価値が高まっていると、手紙文化振興協会代表理事のむらかみかずこさん。とくに一筆箋は、短い文章だから書く方も受け取る方も負担が少なく、気持ちが伝わりやすいメリットも。
「書類や荷物を送る際に一筆箋を添えると、“丁寧な人”という印象を相手に与え、ひいてはそれが好意や信頼につながります。字や文章のうまい下手は関係ありません。手書きの文字は、それだけで心に響く温かみがあるのです」
ビジネスやプライベート、さまざまな場面で活用できる一筆箋。手頃で種類も豊富だから、いくつかタイプを揃えておこう。
「絵柄も気持ちが伝わる要素。季節や相手の趣味にちなんだ柄など、楽しみながら一筆箋を選び、等身大のひとことを添えてみましょう。一目置かれる存在になれますよ」
■ 書き出しと結びはパターン化する。
一筆箋に書く文章の基本構成は、挨拶、用件、結び。書き出しと結びの定型を決めておけば、書きやすい。「慣れないうちはいつも同じ言葉でも大丈夫です。慣れてきたら自分らしくアレンジしてみて。結びは、次に会うのが楽しみになる言葉が◎」(むらかみさん)
■ 宛名や署名は関係性で使い分けて。
ビジネスシーンなら、礼儀や丁寧さを表すために、相手と自分の名前はフルネームが望ましい。「親しい間柄だったら、名字+さん付けや、名前のみでもOK。相手との関係性で使い分けられるとベストですね。ただ、名前を間違えるのは失礼。細心の注意を」
■ 罫線にとらわれない書き方もあり。
罫線の有無や縦書き横書きなどはあまりに気にせずに、のびのび書くことがポイント。「罫線入りの一筆箋を使う時も、必ずしも罫線に沿って書かなくていいんです。余白をたっぷりとり、キリのいいところで改行すると、明るく読みやすい印象になります」
■ 漢字をひらがなにすると、柔らかい印象に。
漢字ばかりだと硬い印象になり、読みづらいことも。ひらがなを多めに使う方が柔らかな雰囲気になって気持ちも伝わりやすい。「短い文章だからこそ、印象は大切。読みやすさを重視するのは相手への配慮です。『ひらがな7 :漢字3』の割合を目安にしてみて」
■ 一番伝えたいことを大きく書く。
均一な文字より、大きさにメリハリをつけると、個性豊かな印象になって読みやすさもアップ。「さらに、伝えたい感謝やお祝いの言葉を大きめに書くのもコツ。相手に気持ちがストレートに伝わり、喜んでもらえます」
■ 躊躇せずどんどん書き直す。
文章や字を書き間違えてしまったら、潔く新しい一筆箋に書き直すのが◎。「私は文章の配置バランスが悪くなった時も書き直します。その方が相手も自分も気持ちがいいはず。相手が親しい人なら、間違えた箇所にシールを貼るなど、かわいいアレンジをしても」
■ インクの色で気持ちを添える。
使う筆記具は万年筆がベスト。相手やシーンでインクの色を変えて気持ちを表現しよう。「基本の色は、青が明るい雰囲気でおすすめ。夏はターコイズ、秋は茶色、春はすみれ色など季節で色を変えても素敵です。ただし、赤は採点用のイメージがあるので避けて」
■ 封筒を使うとよい場面も。
目上の人により丁寧に送りたい時や、文章が長くなり複数枚になった時、内容を他の人に読まれたくない時は、封筒を活用。「封筒に入れると特別感が出ますし、開ける時にドキドキする楽しみも演出できます。かしこまった宛名は書かず、封もしないでOKです」
むらかみかずこさん 手紙文化振興協会代表理事。メディアや講座で、心が通じる手紙の書き方や楽しみ方を広く発信する。『できる大人の“一筆添える”技術』(KADOKAWA)など著書多数。
※『anan』2018年4月25日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・中根美和子 取材、文・熊坂麻美
(by anan編集部)
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