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色気もキュン仕草もいらない…モテ男が振り向く「女のトーク術」|実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー #23

ananweb / 2018年11月3日 20時0分

色気もキュン仕草もいらない…モテ男が振り向く「女のトーク術」|実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー #23

ライター&コラムニストharakoが、実際に既婚女性100人にインタビューをし、結婚までのプロセスや心境の変化をお伝えする連載です。第23回目は、中学生から憧れていた男性と結婚したMさんのお話です。
■ “好き”って言ったら、全てが終わる気がして……。


【実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー 】vol. 23

懐かしい話ですが、中学校入学式の時にひと目惚れしたのが始まりでした。地元の中学校だったこともあり、「あ、見たことある…」と幼いながらに恋したんです(笑)。しかし、その男の子はとにかく人気者で……。

見た目もかっこいい、スポーツもできる、頭も良い、リーダータイプで頼り甲斐がある性格。恋をしていたのは、私だけじゃなくて学年中の女子から「憧れの人」としてモテモテだったのです。

とはいえ、好きなものはしょうがない!と、一年に一回くらいのペースで「ねえねえ…」と恥ずかしい気持ちもありながら告白をした記憶があります。でも、ライバルは多数(笑)。「気持ちは嬉しいよ。ありがとう」なんて、芸能人みたいになっていく姿を見ながら、友達関係があるだけでも嬉しい!と思っていました。

■ まるで「芸能人のファン」みたいだった

中学生活はあっという間に過ぎ、高校も同じだったのですが、ただただ眺めているだけ。たまにご飯に行く友達。この距離感を続けたのです。そして、大学生になり、私は別に彼氏ができました。当時付き合っていた彼氏には申し訳ないと思っていますが、本当は一番じゃなかった——。

もはや、その憧れの男の子への思いは「芸能人のファン」みたいな感覚でした。心のどこかで本命にはなれないと諦めているけれど、それでも一緒に時間を過ごしたかったのが本音。彼氏がいても、たまにご飯に行ったり飲みに行ったりしていたんです。でも、体の関係があるわけではないし、向こうも私のことは地元が同じの幼なじみとして接しているのを知っているから、変な心配はありませんでした。

■ いざ結婚を決めたら、体と心がボロボロに……。

彼氏が変わっても、“憧れの男の子”とは友達関係を続けていました。気づけば20代後半。好きなのは、いまの彼氏じゃない。一番好きなのは——。

そう頭ではわかっているけれど、周りの女友達はどんどん結婚していくばかりで、焦りと諦めが両方入り混じって、プロポーズを受けた彼氏と結婚すると決めました。結婚式の準備もして、招待状も送って、同棲も始めて。普通なら幸せいっぱいのはずなのに、なぜか私の心は苦しくなるばかりでした。

結婚式が近くなるにつれて、喧嘩も増えたり喘息やアトピーに悩まされるようになったり。明らかに体調も心も不安定になっていく自分に違和感を感じ、母親に相談しに行きました。

返ってきたのは、「あんたの人生なんだから、無理しなくていいと思うよ」と背中を押すあたたかい言葉。私は、母子家庭で育ったので、弱った時に頼れるのは母親だけだったのです。

吹っ切れた私は、すべてを白紙に戻すことにしました。招待状を送った友人たちには謝罪の連絡をしたり、相手の両親にも頭を下げたり。結婚式のキャンセル代は60万でしたが、「こちらで負担します」と伝えてなんとか終わらせることができました。

■ なぜか、突然の連絡が来る

張り詰めていた心が解き放たれたある日、あの “憧れの男の子” から突然の連絡があったんです。いつもは私から誘うので、向こうから連絡があるなんて不思議だな?と思ったのですが、夜のドライブに行くことに。

もちろん、彼氏のことや結婚することは、“憧れの男の子” にはいつも秘密。恋愛の話を膨らませることは私からは絶対にしませんでしたし、私も“憧れの男の子”の恋愛事情はあえて聞きませんでした。だって、“良い友達関係”が終わってしまうと思ったから。今回、婚約破棄して私のメンタルがボロボロだったことも、“憧れの男の子”は知らないのです。

■ 朝方まで走り続けたあの日

車に乗り込んだ私は、婚約破棄でボロボロになった心を引きずってはいたものの、笑顔で「どうしたのー?」と明るく振舞っていました。当てもなく高速道路を走り、気づけば周りは薄明るい朝方。「そろそろ帰ろうよー?」と私が切り出した頃、車を水辺の近くに停めていきなり言われたのは……。

——「なあ、俺と結婚しない?」

「え? は? え、冗談?」と私の頭はパニック状態(笑)。中学生の入学式からずっと憧れていて、付かず離れずの“良い友達関係”を必死に守り続けていたんですから。彼は私にとって「芸能人」みたいな人。こうやって会うのは「握手会」のようなもの。向こうは私に興味なんてさらさらないと思っていたのに……。

嬉しいけれど、とにかくパニック。でも、もう朝だし!とあたふたしていたら、「俺、やっぱりお前しかおらんと思う。考えといて〜?」と家の前で降ろされて、さようならしました。

あの奇跡は今も解明できませんが、もちろん返事はOK。“憧れの男の子”から“自慢の夫”に変わり、幸せを毎日噛み締めています。中学生からの片思いを、アラサーで叶えることができました。人生何があるかわかりませんね!

■ お話を聞いて……。

想い続けたら叶う。これは本当なようです! Mさんのすごいところは、友達関係を崩さないために、二人で会っても恋愛の話題はとにかく避けたこと。好きだとグイグイとアプローチしてしまいそうですが、程よい距離感を保ち続けたのがモテ男くんには効果的なようです。お幸せに♡



©Elitsa Deykova/Gettyimages
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