“ネバネバ唾液”はNG 口の中をきれいにキープする簡単テク6!
ananweb / 2018年11月16日 20時30分
口内の健康を保つうえで、最も重要な唾液。その中でも増やしたいのは、ネバネバではなくサラサラしたきれいな唾液です。姿勢、鼻呼吸、副交感神経がカギ。今日から唾液増加トレーニングを始めましょう!
歯科医・森 昭先生が、唾液増加トレーニングを教えてくれました。
■ 前傾姿勢を意識しよう。
唾液の分泌を増やすには、血行を促す姿勢を心がけることが大事。「ポイントは、足の親指に重心が乗るような姿勢です。それにより、“第二の心臓”とよばれるほど血行を促進するポンプの力が強い、ふくらはぎのヒラメ筋に圧がかかって、血の巡りがよくなります。上半身を少し前に倒すと、親指に重心が乗りやすくなるでしょう」
椅子に浅く腰かけ、上半身を少しだけ前傾させる。足裏はべったり地面についた状態で、親指に重心を乗せることを意識しよう。この時、ふくらはぎに張りを感じたら、血行が促せているサイン。唾液の分泌も、自ずとよくなるはず。立っている時も、同様に、前傾&親指重心を心がけて。
■ 湯船にゆっくりつかろう。
液には、リラックスした時に出る“サラサラ唾液”と、緊張状態の時に出る“ネバネバ唾液”の2種類がある。「両方大事ですが、ストレスが多い現代人は、ネバネバ唾液が過多になりがちなので、サラサラ唾液を増やすことを意識。その有効策は、ぬるめの湯船につかって、副交感神経を優位にすること。リラックスが必須です」
お風呂は効果的なリラックスツール。とはいえ、熱いシャワーを浴びるのは、交感神経が優位になって、むしろNG 。副交感神経を優位にするには、38~39度のぬるめのお湯にゆっくりつかって筋肉をほぐし、心地よい温熱効果に身を委ねること。これにより、サラサラ唾液の分泌が活発に。
■ 無意識の口呼吸を封印!
口呼吸の習慣は、百害あって一利なし! 乾燥して唾液が減り、さまざまな問題を引き起こす原因に。「激しい運動後など息が上がっている時以外は、口を閉じて鼻呼吸をするのが基本。とくに就寝時は口の筋肉が緩み、口が開きがちですが、口にテープを貼ってでも鼻呼吸を死守。鼻炎の時もスプレーで通りをよくして極力鼻呼吸を」
気を抜くと口が開いてしまう人は、パソコンなどよく見るところに唇のイラストのような目印をつけて、それを見るたび、鼻呼吸ができているか確認。アラームをかけて1時間ごとにチェックするのも手。
唇をテープで留め、鼻呼吸に。医療用素材のテープなので肌にやさしく、剥がす時も痛くない。ナイトミン 鼻呼吸テープ アロマラベンダーの香り 15枚入り オープン価格(小林製薬TEL:0120・5884・06)
■ おやつは噛み応えを重視。
やわらかいものばかり食べていると、口の筋力が衰えて口が開きやすくなり、咀嚼の回数も減って、唾液の分泌量が減少。「口の筋力を鍛え、咀嚼の回数を増やすなら、料理の際に、具材を大きめにカットすることから始めましょう。間食は、キシリトールを多く配合したガムや、穀物が詰まった硬いお菓子で唾液の分泌を促して」
噛む力を鍛えることと、おいしさを両立させた子ども向けの硬いおやつ。穀物ぎっしりで、大人も大満足。かむカムグラノーラバー(ミックスフルーツ)100g¥1,350*税込み(アンファーTEL:0120・722・002)
オレンジ味とはいえ、甘味料は虫歯の原因にならないキシリトールのみ。大容量のボトルで“噛む”を習慣にしよう。歯科専用 キシリトールガム オレンジ味 153g オープン価格(問い合わせはかかりつけ医へ)
■ デンタルグッズを見直そう。
「毛先が非常にやわらかい『マルケンブラシ』は、歯茎を磨いても傷つけにくいため、歯を磨くと同時に歯茎の血行を促し、唾液増量へ」。念入りな歯磨きは、寝る前と起床直後のみ。食後は、デンタルフロスと舌回し変法でOKとのこと。「フロスで歯間の食べカスを取り、唾液の通り道を作りましょう」
一般的な歯ブラシより、やわらかい毛を使用。また、超極細毛のため、歯と歯肉の間にブラシが入り込み、隙間の汚れをしっかり除去。マルケンブラシ各¥450(ナチュールヴィバンTEL:044・981・1182)
歯間の汚れを除去するアイテム。ビギナーはフロスの断面が平らで歯間に入りやすく、滑りがいいワックス加工が◎。ガム・デンタルフロス ワックス フラットタイプ 50m¥600(サンスターTEL:0120・008241)
■ マッサージで唾液腺を刺激。
口内マッサージは、唾液を増やすうえで即効性のある方法。「おすすめは、『舌回し変法』。頬を手で押さえ、上の前歯と唇の間に舌を差し込み、奥歯に向かって頬伝いにスライド。これにより奥歯付近にある唾液腺が刺激され、唾液が潤沢に。舌が疲れて難しい…という人は、口内マッサージ専用のグッズを使うといいでしょう」
頬に手を当てたら、舌を上の前歯と唇の間にセット。そのまま奥へスライドさせる。この時、頬を手で押さえるのは、舌の圧で頬の皮膚が伸びないようにするため。左右行い、下の歯も同様に。これを上下各10回。
森先生監修の口内マッサージグッズ。これを使って、舌回し変法と同じ軌道で唾液腺を押していく。ソフトな感触が心地いい。ストレッチオーラル(R)¥2,808 *税込み(LPN)
森 昭先生 歯科医。竹屋町森歯科クリニック院長。唾液から口内の健康を提唱する第一人者。『体の不調は「唾液」を増やして解消する』(PHP研究所)など著書多数。
※『anan』2018年11月21日号より。写真・横山新一 イラスト・前田はんきち 取材、文・保手濱奈美
(by anan編集部)
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