すげー重いんだよ…男が内心ウザいと思う「女の献身的な行動」 #3
ananweb / 2019年2月14日 19時30分
大好きな彼から愛されたい。もっと大事にされたい。だから見た目を磨き、彼に合わせ、彼好みのいい女になろうとする健気な女子っていますよね。
同性として見ていてとてもかわいらしいなと思うものの、同時に報われない女子も多く目にします。
せっかくキレイになっても褒められない。ご飯を作っても喜ばれない。掃除をしても感謝しかもらえない。ちょっと悲しくなるほどのこの状況、一体なぜ起きるのかわかりますか?
そこには磨くという行動に、自分への愛が足りないからかもしれません。
文・おおしまりえ
【おおしまりえの恋愛道場】vol. 3
■ 愛されたい!努力の前に透ける“期待感”
彼に喜んでもらいたいから頑張る。これって一見健気な姿に見えますが、受け手からすると、ありがた迷惑なことが多々あります。少し冷静に考えてみましょう、「彼に喜んでもらいたい」という気持ちは、イコール「彼からの評価待ち」の状態です。
これって簡単に言えば、相手に期待をしていることに他なりません。もちろんラブラブ期であれば、相手への期待もありがたいものですが、男女で温度差があったり、自分が疲れているときに期待をされると、けっこう辛いものがあります。
また人間の面白いところで、期待感というのは隠していても、相手にスルリと伝わる性質があります。
「彼が喜んでくれるかな?」「彼に褒められたい」「彼に元気になってもらいたい」
健気な気持ちではあるのですが、あまり強く持ちすぎ、そして努力をしすぎると、相手への期待というプレッシャーに変わるので、注意が必要なのです。
■ ご飯を作っても食べてくれない彼
この期待感の罠にはまり、悲しみの海に突き落とされた、ある女性の話をご紹介します。
彼女は元々自炊の習慣がなかった20代のうら若き女子。でも大好きな彼が自宅に来た時のために、少しずつお料理を勉強し始めます。もともと凝り性だった性格もあって、その腕はメキメキと上昇。今では角煮やボルシチ、はたまたスイーツなども自宅で作れるようになり、周りの子からは凄いと絶賛されるようになりました。
しかし、彼女は満たされません。肝心の彼が、「これ、本当に平気なの?」と疑って、彼女のご飯をろくに食べてくれないのです。彼の中では、料理のできない彼女のままで情報が止まっているので、なかなか疑いが晴れないのですね。
そんな彼を見て、彼女はどう思ったか。
「もっと上手になれば喜んでもらえるはず!」
そう考え、もっともっと料理を頑張るようになったのです。しかし、彼としては、彼女が頑張って腕を上げることと疑いが晴れることが結びついていないため、料理を出されることがどんどんプレッシャーになっていったようです。
結果として、彼女は受け止めてくれない彼に疲弊し、「もう料理なんてしたくない…」と定期的に落ち込むようになってしまいました。彼も確かに冷たいなあと思うものの、他人の手作りが食べられるかどうかは、衛生的な観念も関係しているので、努力で頑張れともいえない問題です。期待感が空回りし傷ついた彼女。今も彼のことが大好きなようですが、手作りのご飯が食べられることはまだありません。
■ 「愛されたい」の前に、愛したいを爆発させる
せっかくの頑張りが悲劇に変わる。こんな辛いことはありません。でも「あなたに愛されたい」という期待感を相手にぶつける前に、私たちは先に気づかなくてはいけないことがあります。それは「あなたを愛したい」という、自分から発信する期待感のない純粋無垢な気持ちが先に来なくてはいけないということです。
そもそも恋愛は、自分の好きなように相手を愛し、その結果相手からも愛が自然に返ってくるのが健全な関係です。「あなたを愛したい」「愛を伝えたい」と思う前に「あなたに愛されたい」「喜んでもらいたい」という見返りを求める気持ちが出てくるのは、正しい流れとはいえません。そもそも自分の中から湧き上がる愛情が、足りないからこそ、先に相手から欲しがっているのかもしれません。
この悪循環を変えるには、自分の中で「愛が足りていない」という感覚に気づき、そして「私は大事にされている」という満足感をつかむことが必要です。これはなにも、彼とでしか解消できない問題ではありません。そもそも「自分は足りない」という原因不明の渇望感は、親からの愛情不足なども大きな原因として言われています。
気づいたタイミングで親から愛情を再びもらえればよいのですが、まあそううまくもらえるものではないと思います。その場合は自分で自分を認め、満たしていく努力が必要です。
・頑張ったら褒める! できなくてもやれたことを褒める!
・疲れている自分、ダメな自分も責めずに許しましょう
・自分には、いるだけで価値があることを実感する
難しいかもしれませんが、こういった地道な努力が、あなたの中に不足する愛情を増やし、あなたを愛に溢れた女性に変えてくれます。
あなたの中に愛が満ちると、相手への期待感がだんだんと薄れていくのがわかってきます。相手に何かするとき、期待よりも心からの気遣いで動く自分に、幸せを感じられるものです。健全な気持ちで物事に取り組めれば、2人の関係はその時の行為がうまく噛み合わなくても、気持ちは通じ合い、よりステキなものになっていくものです。
ここまでの関係性が築けるのは理想ではありますが、彼に期待しない生活というのは、意識次第ですぐにできるものです。「愛されたい」その気持ちは持って当然と思われがちですが、期待感は幸せを生み出しません。少し自分の気持ちを振り、正しい愛を感じてみてください。
おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト
10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。
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