どうして…理想の夫婦が「ダブル不倫」に陥った原因|ラブデストロイヤー研究所~男と女の修羅場ファイル~
ananweb / 2019年3月31日 21時15分
誰もが夢見る幸せな結婚生活。だが世の中にはそんな幸せを食い物にするラブデストロイヤー、通称ラブデスが存在します。ここはラブデスの生態を解明し、襲撃から身を守るよう警告を促すために設立された研究所。明日は我が身かもしれません。心してご覧あれ……。
文・イラスト 伊藤沙帆
■ ラブデスファイル02「ダブルフリンジャー」
Mさん(当時35歳)は、学生時代からお付き合いしていた彼と結婚。共通の趣味が多く仲の良いふたりは、周囲も憧れる“理想の夫婦”でした。
結婚から約1年後、Mさん夫婦は揃って自宅近所にあるテニススクールへ入会しました。程なくして、Mさん夫婦と同じように、夫婦でスクールに入会してきたTさん夫婦と出会い、スクールで顔を合わせているうちに親しくなりました。
あるとき、同じマンションに住んでいるということが発覚。やがて、両夫婦はお互いの家を行き来するようになり、かなり親密なご近所関係に。
Mさんの夫が出張で出掛けている日の夜、Mさんは、Tさんから食事に誘われTさん宅を訪ねました。すると、出てきたのはTさんの夫。Tさんは同窓会で帰りが遅くなるとのことでした。
奥さんがいないのであれば……と、帰ろうとしたMさんでしたが、せっかくなので一杯どうですかとTさんの夫に引き止められ、一緒に食事をすることに。夫以外の男性と2人きりという状況に背徳感を覚えつつも、徐々に気持ちが昂ぶるMさん。
Tさんの旦那さんのこと、実は結構いいなと思っていた……。いや、こんなことは絶対にダメ!ダメだけど……。葛藤していたMさんでしたが、気がつけば、Tさんの夫と禁断の関係に。
その3ヶ月後、Mさんは突如夫から離婚を切り出されました。
……バレた? 細心の注意を払っていたはずなのに……なんで?
動揺するMさんでしたが、夫の口から出てきたのは耳を疑うような事実。
「本当にごめん。俺、Tさんのことを愛してしまった。君も気付いていたよな? 俺、嘘はつけないんだ」
え? 嘘でしょ? そっちもそっちで!?
そう、Mさんは、自分の秘密を夫に隠すのに夢中で、旦那の異変には気付けなかったのです。
間もなくMさん夫婦は離婚。ほぼ時を同じくしてTさん夫婦も離婚。両夫婦はパートナーをチェンジする形で、それぞれ再婚したそうです。
■ ラブデス研究所の見解
ほう。なんて親密なご近所付き合い。仲良しでうらやましい……じゃなくて!これは度々目撃されるラブデス、“ダブルフリンジャー”ですね。 希少性はそれほど高くないですが、ダブルフリンジャー4頭が一堂に会しているのは中々のレアケースです。
今回のケースの凄いところは、被害者が出ていない点なんですね。本来ダブルフリンジャーの餌食になるはずの人が、これまたダブルフリンジャーだったなんて! 夢の豪華共演にしびれます。
しかし、本来ダブルフリンジャーは非常に恐ろしいラブデスです。
自分の家庭を失いかねないリスクを負ったラブデスなので、派手に攻撃してくることはありませんが、巧妙な手段でじわじわと獲物の家庭を侵食します。気付いた頃はもう手遅れ、というケースが後を絶ちません。また、本来は必ず2名の被害者が出てしまうのも恐るべき特徴ですね。
我が研究所では、長年に渡り“ダブルフリンジャーに狙われない研究”を重ねてまいりましたが、おそらく、この方法が最も確実だという結果にたどり着きました。
ずばり、独身でいましょう!
どんな相手をパートナーとして選んでも、ダブルフリンジャーの攻撃を受けないという保証はありません。常にその恐怖におびえながら生活しなければならないのです。また、忘れてはなりませんが、自分たち夫婦がダブルフリンジャーに変貌する可能性もあるのです。
しかし、独身でいる限りは、ダブルフリンジャーに夫婦生活を壊されることも、自らがダブルフリンジャーに変貌してしまうこともありません。確実な対処法がこれほどシンプルだったとは……。“灯台下暗し”とはまさにこのこと!
みな様も、ラブデスたちの餌食になってしまわないよう、くれぐれもご注意を。それではまたお会いしましょう。
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