「坂口健太郎さんは素敵だなと…」佐久間由衣が尊敬した瞬間とは?
ananweb / 2019年6月17日 19時30分
家族のなかでも、大切なのは親子のコミュニケーションですが、仕事などが忙しいとつい後回しにしてしまいがち。そこで、ご紹介するオススメの映画は、ある青年が父との絆を取り戻そうとする実話を描いた『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』です。今回は、本作についてこちらの方にお話をうかがってきました。
写真・大内香織(佐久間由衣)
■ ヒロインを務めた佐久間由衣さん!
【映画、ときどき私】 vol. 241
劇中で描かれているのは、坂口健太郎さん演じる主人公のアキオが自分の正体を隠したまま『ファイナルファンタジーXIV』のオンラインの世界に父親を誘い、そこから本音を探ろうと奮闘する物語。
NHK連続テレビ小説『ひよっこ』をはじめ、ゼクシィのCMなどで注目を集めている佐久間さんが演じたのは、アキオに想いを寄せる同僚の里美です。そこで今回は、作品への思いや自身の体験談、さらに恋愛観などについても語っていただきました。
―本作では実写のパートとゲームのパートが同時に進行するという新しい構成になっていますが、完成した作品をご覧になっていかがでしたか?
佐久間さん
作品に関わるうえで事前にゲームもやらせていただいていたので、台本の段階である程度は形として見えていましたが、それでも実際にできあがった映画の映像を観てみると、キャラクターがお芝居していることに感動しました。本当に驚きましたね。
―普段はゲームをされることもありますか?
佐久間さん
ゲームには疎いほうだと思いますが、『レイトン教授』というゲームが大好きで、以前ハマっていたこともありました。ただ、しばらくしていなかったので、今回はすごく新鮮でしたね。
■ 踏み込んで見ないとわからない世界があると知った
―作品に取り組むにあたって、劇中で使用されている「ファイナルファンタジーXIV」も体験されたそうですが、実際にプレイしてみていかがでしたか?
佐久間さん
まずはキャラクターのコントロールの仕方が難しかったです。吉田鋼太郎さん演じるお父さんと同じで初心者なので、行きたいところに行けなくて、同じところでぐるぐる回っちゃったりもしました(笑)。
今回はそこまで時間はありませんでしたが、いつかゲーム好きな弟と一緒に楽しめたらいいなと思っています。
―私もゲームは詳しいほうではないだけに、こういう世界があるのかと見方が変わりましたが、佐久間さんはオンラインゲームについてどう感じましたか?
佐久間さん
私も見方が変わりました。顔が見えない人だからこそ話せることとか、そこで保たれていることってあるんだなと思いましたし、すごくステキなことですよね。
今回の作品では、お父さんとの絆を取り戻すための作戦でしたが、ゲームの世界にはこういう良さがあるんだなというのは、踏み込んでみないとわからないことだなと感じました。
―アキオのようにゲーム好きな男性については、どう思いますか?
佐久間さん
私はもともと何かにハマっている人にはリスペクトがあって。今回で言うと、坂口さんは昔からファイナルファンタジーのファンだったこともあり、すごく楽しそうに話していらっしゃいましたが、その姿を見て、「自分の好きなことを見つけてやるというのはこういうことだよね」と思いました。
それがゲームでもスポーツでもお仕事でもいいですが、何かを極めてやっている人はステキだなというのは改めて感じたところです。
―佐久間さんが演じた里美は、そういう一生懸命なアキオの姿にも惹かれたのかなと思いますが、好きな人と自然に近づけるようにきっかけを作ろうとがんばるところが健気に感じました。里美に共感するところもありましたか?
佐久間さん
趣味や食べ物など、好きな人が何を好きなのかというのはやっぱり気になりますよね。それはすごく自然なことなので、里美の感情も理解できました。
ただ、里美の行動は正直ちょっと怪しいですよね(笑)。でも、今回はそういう部分も楽しみながら演じさせてもらいました。
■ 知りたいことは相手に直接聞けるタイプ
―確かに好きな人の行動をこっそり調べて、同じゲームを始めるところは怪しいところもありましたね。とはいえ、自分だったら、同じような方法で相手に近づこうとしますか?
佐久間さん
私は里美みたいに遠回りはしないほうですね。もちろん、相手のことを知りたいなとは思いますが、私だったら「何をやっているときが楽しいですか?」とか、「何が趣味ですか?」とか、直接教えてもらってから調べたりすると思います。
なので、里美みたい脇から固めていくみたいな感じではないかもしれないですね(笑)。気持ちはわかりますが……。
―ちなみに、オンラインのデートで喜んでいる里美もかわいいなと思いましたが、もしオンラインデートに誘われたらどうですか?
佐久間さん
私も意外とおもしろがるほうかもしれないです。引き込まれそうな気がしています。
―いま一番ハマっていることはなんですか?
佐久間さん
最近は馬に乗ることです。乗馬は自分の生活のリズムのなかでも、一番のリフレッシュにもなりますし、自分に戻れる時間。電車に乗って、馬に乗って、また電車に乗って帰るという過程すべてを含めて、大切な時間です。
■ 一度好きになると周りが見えなくなることがある
―どのようなきっかけで乗馬を始めたのかを教えてください。
佐久間さん
役作りのためというわけでもなく、もともとやってみたいなと思っていたので、共演者の方に紹介していただきました。実際に行ってみたら、「明日も明後日もその次の日も行きたい!」となって、気がついたら週5くらいで行っています。(笑)
―ということは、一度好きになるとどっぷりハマってしまうタイプですか?
佐久間さん
そういう傾向にありますね。コントロールしないといけない職業なので、がんばってコントロールしようとするんですが、何かひとつのことをすると周りが見えなくなってしまうところがあって、昔からよく両親にも注意されています。(笑)
―その性格が原因で失敗したこともありますか?
佐久間さん
ちょっと引かれてしまうかもしれませんが、小さい頃になぜかダンゴムシがすごく好きだったんです……。毎日、ダンゴムシを捕まえるのに必死すぎて、帰るのが遅くなったり、それをスカートにたくさん抱え込んで家に持って帰ってしまったりして、かなり怒られたことがありました。(笑)
あとは、いまでも本を読んでいるといつの間にか時間がかなり経っていることがあるので、好きすぎて周りが見えなくなってしまうことはよくありますね。
―ご両親はそういう部分を心配されていたんですね。ちなみに、本作では親子の関係も描かれていますが、佐久間さんはご両親との接し方で意識していることなどはありますか?
佐久間さん
私の両親は「親を友達だと思うな」という考えだったので、学生時代はすごく厳しく育てられました。でも、いま思うとちゃんと親として存在してくれていましたし、何かあったときには守ってくれたので、厳しくてよかったなと感じています。
大人になったいまは関係性も少し変わってきていて、何でも話せるようになりましたし、仕事のことも応援してくれています。私が自分でできることも増えてきたので、これからは親孝行をしていきたいなと思っているところです。
■ 目の前の仕事を丁寧にやっていきたい
―これからもまだまだ話題作への出演が続きますが、今後どのように仕事を続けていきたいと思っているのかを教えてください。
佐久間さん
以前から思っているのは、「目の前にあるお仕事を丁寧にやっていきたい」ということ。もっといろいろな方に見ていただきたいですし、視野を広げていきたいので、良くも悪くも評価していただけたらと思っています。
あとは、周りを驚かせるだけでなく、自分自身も驚けるようなお仕事をこれからもしていきたいです。
■ インタビューを終えてみて……。
佐久間さんの優しい満面の笑顔に癒されっぱなしとなった今回の取材。好きなことについて話しているときのまっすぐな瞳にも、すっかり虜となりました。今年は初主演映画の公開も控えており、今後がますます楽しみです!
■ 知られざる親子の絆に胸が熱くなる!
ときには家族だからこそ面と向かって言えないこともあるけれど、そこには目に見えない愛情が存在しているもの。笑いと涙、そして冒険と感動が詰まった本作は、ゲーム好きはもちろん、そうではない人も、まだ見ぬ世界へと誘ってくれるはずです。
■ ストーリー
広告代理店に勤めているアキオは、ある日仕事人間で出張ばかりだった父について何も知らないことに気がつく。そんななか、突然会社を辞めて家に帰ってきた父。アキオは父の本音を引き出すために、オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」に父を誘い、正体を隠したままともに冒険へ出る計画を思いつくのだった。
ゲーム仲間の助けを借りながら、徐々に父との距離を縮めていくアキオ。ついに、最強の敵に挑むときがやってきたが、そこには思いがけない出来事が待ち受けているのだった……。
■ 目が離せない予告編はこちら!
■ 作品情報
『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』
6月21日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
配給:ギャガ
出演:坂口健太郎 吉田鋼太郎
佐久間由衣 山本舞香
前原 滉 今泉佑唯 野々村はなの
和田正人 山田純大 /佐藤隆太 財前直見
声の出演:南條愛乃 寿美菜子 悠木碧
©2019「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」製作委員会
©マイディー/スクウェア・エニックス
ヘアメイク:飯嶋恵太(mod’s hair)
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