会話中に“絶対しちゃいけないこと”って? モテる「コミュ術」
ananweb / 2019年6月21日 19時30分
報道記者兼キャスターとして、著名人から街の人々まで、数多くの人を取材してきた小西美穂さん。その豊富な経験から“ほんわか”した雰囲気作りこそが、究極の会話テクニックだと気づいたそう。
「自分も相手もリラックスして、気持ちよくしゃべってもらう。それが、私が理想とする“ほんわかコミュニケーション”です。事前に雑談のネタを考えておけば、会話はスムーズに流れます。大げさなくらいの笑顔やリアクションは、相手の不安を吹き飛ばします。自分の話を興味津々で聞いてもらえれば、誰でも嬉しくなります。そうやって醸成されたほんわかした空気は、『この人とまた会って話がしたい』という思いを生みます。そうなれば大成功! 『また会いたい』と好印象を残せることは、縁が続くということですから。キャリアアップや素敵な恋愛に結びつく可能性もありますよ」
会話でいちばんやってはいけないのは、相手に「自分の話を聞いていない」と思わせてしまうこと。
「相手が話している最中に、次の質問のことばかり考えていたり、時間を気にしたり。注意力が散漫になっていると相手が気づいた瞬間、その人の心はぎゅっと閉じ、会話の温度は急速に下がってしまいます。そうなると、元に戻すのは本当に大変! つまり会話では、相手に興味を持ってもらうための話す力だけでなく、相手の話を聞く力がさらに重要になるんです。今、一生懸命、自分に話してくれていることをじっと聞く。それがコミュニケーションの鉄則です」
話す力も聞く力も、小西さんがキャスターだから身についたのでは? そんな疑問が湧くけれど、「誰にでも磨くことはできます」と、きっぱり。
「もちろんある程度の練習は必要ですが、テクニックを知り、一つ一つ習慣にしていけば、どんな方でもコミュ力はアップできます」
メールやSNSでのやり取りがコミュニケーションの主流になった今、顔と顔をつき合わせて、言葉を交わす会話の時間がますます貴重になってきているとも。
「SNS全盛時代だからこそ、実際に会って話さなければ感じられない、言葉の持つ温もりの価値が上がっています。せっかく時間を割いて話すのだから、互いにとっていい時間にしたい。そう思っていることが相手に伝われば、『また会いたい』という気持ちに自然となりますよね。会話そのものが減っている中、コミュ力が高い人は、ますます重宝され、“モテる”のではないでしょうか」
■ “会話でモテる”人がやっている4つのテク
■ 3割増しの笑顔と感謝ワードで第一印象をポジティブに。
普段よりオーバー気味の笑顔&感謝を伝える言葉で、初対面時に漂う緊張感をやわらげて。
「初めて会うときは、多少なりともお互いに緊張しているもの。通常の3割増し、大げさに感じるくらいでちょうどいい笑顔になります。そして、『お会いできて光栄です』など、感謝を伝えましょう。お店で会うのなら『前から来てみたかったんです』もいいですね。わずか3秒で言えるフレーズですが効果は絶大! 有意義な時間にしたい意思が伝わりますよ」
■ 共通点を見つけて心のドアを開ける。
出身地や経歴、趣味などの共通点は、会話の糸口となり、互いの距離を縮める好材料! 可能なら事前に調べておくのがベスト。
「共通点があると、初めて会う人でもご縁を感じられるので、一気に打ち解けることができます」
事前情報が得られない場合は、会社などの所在地もヒントに。持ち物のことに触れるのもアリ。
「名刺入れやスマホケース、女性ならアクセサリー、男性ならネクタイなど、こだわりが感じられる持ち物を褒めるのも喜ばれます」
■ “否定の王様”にならない。
レストランの食事に「あまり美味しくない」。会議室に入って「狭いな」。何に対しても真っ先に否定的なことを言うタイプを小西さんは“否定の王様”と命名。
「否定から入るコミュニケーションでは、人は心を閉ざしてしまいます。たとえ、料理がなかなか出てこず、接客も味もイマイチな店だったとしても、『天井が高くて開放的!』と、何かしらいいところを見つけ、場にいる全員をポジティブにしてくれる人のコミュ力には、唸らされます」
■ 話が弾む雑談ネタ、“旅行・食べ物・お酒”のマイベスト3を決めておく。
雑談もコミュ力が試されることの一つ。あらかじめ、旅行、食べ物、お酒のマイベスト3を決めておくと、沈黙で気まずくならない。
「単にベスト3を話すだけでは、『好きなのね。ふ~ん』で会話は終わってしまいます。もしお酒のベスト1がビールなら、すごく冷えたビールを美味しく注いでくれるお店まで落とし込んでおく。すると、雑談が相手にとって情報となり、あなたに会うことの価値が上がります。『一緒に行きましょう』と次の約束にも繋がります」
こにし・みほ 日本テレビ解説委員・キャスター。現在、夕方の報道番組『news every.』でニュースをわかりやすく解説中。著書に『3秒で心をつかみ10分で信頼させる聞き方・話し方』『小西美穂の七転び八起き』。
※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀 取材、文・小泉咲子
(by anan編集部)
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