杉咲花「衝撃が重なりすぎて…」あの巨匠の壮絶な人生に絶句
ananweb / 2019年10月8日 19時10分
10月11日から、東京・上野の森美術館で『ゴッホ展』がはじまります。展覧会のナビゲーターには、女優の杉咲花さんが就任。今回、音声ガイドに初挑戦された杉咲さんに、収録のご感想やアートの楽しみ方を聞いてきました!
ヘアメイク:ナライユミ スタイリスト:井伊百合子(杉咲花)
■ どんな展覧会?
【女子的アートナビ】vol. 159
『ゴッホ展』では、オランダ出身の画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)の初期から晩年までの貴重な作品が集結。傑作《糸杉》をはじめ、ゴッホならではの力強い筆致の油彩画などを見ることができます。
また、今展ではゴッホの人生を変えた2つの出会いにもフォーカス。ひとつは、オランダ南西部の都市ハーグで活動した「ハーグ派」の画家たちとの出会い。彼らと知り合い、ゴッホは専門的な技術を身につけていきます。もうひとつは、パリにおける「印象派」の画家たちとの出会い。彼らの作品に刺激を受け、ゴッホの絵は明るくなっていきます。
特に、ハーグ派作品と一緒に同時代のゴッホ作品を見られるチャンスはなかなかないので、ぜひ初期作品にも注目して楽しんでみてください。
■ 杉咲花さんに直撃!
今回、『ゴッホ展』ナビゲーターを務める女優の杉咲花さんに、インタビューさせていただきました!
――音声ガイドの収録ははじめてとのことですが、いかがでしたか?
杉咲さん
緊張しましたね。聞き心地の良い流れだったり、引き込まれるような感じでお伝えできたらいいなと思いながら収録していたら緊張してしまって。
――特に工夫された点はありましたか?
杉咲さん
静かにしゃべりすぎてしまい、「もっと杉咲さんらしさを出して」といわれ、はっと思い、それから少し素に近い感じになるよう、心がけました。
――今回の音声ガイドにはゴッホの弟テオも登場し、解説だけでなくお芝居のような部分もあるのですよね。(注:テオ役は俳優の小野賢章さん)
杉咲さん
そうですね。自分自身も台本を読みながら楽しくなったり、切なくなったりしました。テオの存在も自分で感じることができました。
■ 衝撃が重なりすぎて…
――収録されて、ゴッホとはどんな人だと思われましたか?
杉咲さん
ゴッホという人がいた、ということぐらいしか知らなかったのですが、壮絶な人生を送っていた方で、衝撃が重なりすぎて、びっくりしました。考え方がストレートな感情の人、繊細な人で、恋愛をするとのめりこむような、突っ走ってしまう方のように感じました。
――ゴッホの人間性に惹かれる部分はありますか?
杉咲さん
好きなこととの向き合い方には魅力を感じます。ゴッホはきっと不器用な人で、私もそんなに上手に器用にできるタイプではないので、共感できる部分もあります。人間味も感じますし、惹かれる部分はあります。
■ 同一人物とは思えない!
――ゴッホの絵についてはどう思われましたか?
杉咲さん
ゴッホの絵の歴史をたどっていくと、印象が全然違うので、おもしろかったです。《糸杉》と《ジャガイモを食べる人々》を描いた人が同一人物とは思えないですよね。いろいろな技法で描かれていて、どれもステキだなと思いました。でも、圧倒的に、晩年に描かれた“うねり”のある絵は印象的ですね。
――10年に満たない画業のなかで、ゴッホの画風もいろいろ変わっていきますよね。いま、実物を見てみたい作品は?
杉咲さん
《麦畑とポピー》の絵です。赤や青の色合いがカラフルでかわいらしくて一番好きです。でも、《糸杉》も見たいです。小さな写真で見てもすごいので、近くで実物を見たいです。
■ 音声ガイドを聞いてみたい!
――杉咲さんとアートとの関わりについておたずねしたいのですが、ふだん美術館ではどんなふうに絵を見るのがお好きですか?
杉咲さん
これまでは、本当に気になる絵を立ち止まって見ることもあれば、こんな作品もある、あんな作品もある、と流れるように見ることもありました。
でも、今回はじめて音声ガイドのナビゲーターとして、ゴッホの人生を勉強させていただきまして、いろいろわかると、きっと楽しみ方が全然違うのだろうな、と思いました。『ゴッホ展』の音声ガイドでは、特にゴッホの人生をストーリー仕立てにしていて、新しい楽しみ方ができると思います。
次に美術館に行ったときには音声ガイドを聞いてみたい!と思いましたし、作品解説も読んだりして、じっくり見てみたいなと思いました。
――アートでは、どんなジャンルがお好きですか? ご自宅に何か作品を飾ったりされていますか?
杉咲さん
1枚だけ写真を飾っています。奥山由之さんの空の写真です。
――1枚だけというのはステキですね。杉咲さんは、ご自身でも美しい空の写真を撮ってインスタグラムにもアップされていますよね。
杉咲さん
ありがとうございます。空は好きなんですけど、奥山さんの写真がすごく好きで、なかでも好きな写真が1枚あります。
■ ものすごいものを感じられるかも!
――最後に、ananweb読者のみなさんにメッセージをお願いします。
杉咲さん
私と同世代のみなさんは、私もそうですけど、なかなか美術館に行かなかったり、行く機会がない方もいらっしゃるかもしれませんが、今回、本当におもしろいなと感じました。20代前半は将来どうしようとか、まだ決まっていない世代ですが、ゴッホも葛藤しながら好きなものを見つけていき、そこからのめりこんだあとのスピード感と、才能がどんどん開花していく感じがものすごいな、と思いました。
どういう出会いになるかわかりませんが、もしかしたら、(ゴッホ展は)これから自分の夢を見つけていったり、好きなものの幅を広げていくうえでヒントになるのかな、と感じましたので、ぜひ友達と一緒にふらっと遊びに来るような感覚で見にきたら、ものすごいものを感じることができるかもしれません。
――ステキなメッセージ、ありがとうございました!
■ 『ゴッホ展』、まもなくスタート!
杉咲さんが衝撃を受けたゴッホの壮絶な人生をじっくり聴ける音声ガイドは、税込み600円で借りることができます。ぜひ、鑑賞のおともに楽しんでみてください。また、今ならお得な前売り券も発売中(10月10日まで)。オンラインでも簡単に入手できるので、チケットをゲットして開幕を楽しみに待ちましょう!
■ Information
会期:10月11日 (金) 〜 2020年1月13日 (月・祝) ※休館日は12月31日(火)、1月1日(水・祝)
時間:9:30〜17:00(金曜、土曜は20:00まで開館)*最終入場はそれぞれ閉館30分前まで
会場:上野の森美術館
料金:一般¥1,800(1,600)/大学・専門学校・高校生¥1,600(1,400)/中学・小学生¥1,000(800)/*( )内は前売券
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