「キスシーンで劇場から悲鳴が…」人気アイドルが驚きの様子を語る
ananweb / 2019年10月4日 20時40分
いまやエンタメ業界においても、多く見られるようになった「逆輸入」のフレーズ。そんななか今回ご紹介するのは、直木賞作家・森絵都さんの「カラフル」をタイで映画化した“逆輸入映画”ともいえる話題作『ホームステイ ボクと僕の100日間』です。そこで、主演を務めたこちらの方々にお話をうかがってきました。
写真・角戸菜摘(ティーラドン・スパパンピンヨー、チャープラン・アーリークン)
■ チャープランさん&スパパンピンヨーさん!
【映画、ときどき私】 vol. 264
本作は、死んだはずの“ボク”の魂が自殺した高校生のミンに“ホームステイ”し、ミンの自殺の原因を100日間以内に見つけ出さなければいけないというストーリー。今回、ティーラドン・スパパンピンヨーさん(写真・右)は、ボクであり、ミンでもある青年を演じています。タイでは俳優として高い人気を誇っていますが、ジェームズという愛称で歌手活動も始めたばかりという若手の注目株です(以下、ご本人の希望でジェームズさんとお呼びします)。
そして、ミンが想いを寄せる優等生のパイを演じるのは、アイドルグループ「BNK48」でキャプテンを務め、第1回BNK48選抜総選挙で大差をつけて1位を獲得したチャープラン・アーリークンさん(写真・左)。アイドルとして活躍するだけでなく、タイ最難関の国立大学で化学を学び、研究助手として論文を共同発表する頭脳を持つまさに才色兼備の女子です。
そこで、今後タイにとどまらずアジアを舞台に活躍するであろうおふたりに、本作の舞台裏や日本に対する思いを語っていただきました。
―原作が日本の作品ということもあり、日本での公開にはさまざまな思いもあると思いますが、いまの心境を教えてください。
ジェームズさん
この作品は、日本の小説をタイで映画化したものなので、それがまた生まれ故郷の日本に戻ってきたことには、驚きを覚えると同時にすごくワクワクしています。
チャープランさん
私も日本で公開されることになってうれしいですし、もともと日本が大好きな私にとっては、このようなチャンスに恵まれたことを光栄に思っています。もちろん、日本とタイの文化は異なりますし、タイ風にアレンジされているところもありますが、みなさんにはぜひそういった違いを知って、楽しんでいただきたいです。
■ チャープランからたくさんのエネルギーをもらった
―おふたりは本作で初共演となりましたが、「相手役がこの人でよかった」と思った瞬間はありましたか?
チャープランさん
私は今回が初めての映画出演だったので、最初にジェームズと一緒に組むと聞いたときは、まず安心しました。というのも、彼は演技においては先輩なので、私のいいお手本になってくれるという確信があったからです。
ただ、初めて会ったときにジェームズから「僕は本気で行くからね」と言われて、正直「どうしよう」と思ったこともありました(笑)。でも、彼はすごく真面目だし、「私も負けずにがんばらなきゃ!」と気持ちを高めてくれたので、ご一緒できてよかったです。
ジェームズさん
僕もチャープランと共演して、とても感動しました。なぜなら、僕は自分のスタイルを持った人と一緒に仕事することに幸せを感じるタイプで、彼女からたくさんのエネルギーをもらうことができたからです。
最初はまったく演技ができなかったチャープランですが、どんどん成長していって、最終的には素晴らしい女優さんになったと思います。そういう変化を見ることができたのも、うれしいことでした。
―チャープランさんは本作で演技に初挑戦となりましたが、感想を教えてください。
チャープランさん
これは素晴らしいチャンスであり、挑戦する価値があると思ったので、全力を尽くしました。とはいえ、まさか自分がスクリーンに映される側になるとは考えてもいなかったので、完成した映画を観たときは「これ、私?」と何度も驚いてしまったのを覚えています(笑)。
―ジェームズさんは、チャープランさんと3~4か月にわたるワークショップも一緒に経験されたそうですね。
ジェームズさん
そうなんですよ。とはいえ、初めて会ったときはお互いのことをよく知らなかったので、ほとんど話をしませんでした。ただ、時間が経つにつれて、仕事に対する姿勢や考え方が同じだということがわかったので、それがよかったと思います。
チャープランさん
私はもともとアイドルで、そこから女優になりましたが、彼の場合はその逆で、俳優からアーティストとしての活動も始めたので、お互いに違うものにチャレンジしているという経緯も似ているのかもしれないですね。
■ 会う前のイメージとまったく違ったので驚いた
―お互いの印象についても教えていただきたいですが、実際に仕事してみてギャップを感じた部分もありましたか?
チャープランさん
会う前は、ジェームズに対して『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』で演じていたカンニングビジネスを仕切る御曹司のパットのイメージが強くありましたが、実際に会ってみたらすごく気さくで驚きました。おかげで、いまは良い友達です!
ジェームズさん
チャープランはアイドルということもあり、最初は「自由に話しかけてもいいんだろうか」とか「アイドルにはいろいろとルールがあるんじゃないだろうか」みたいな心配が正直ありました(笑)。でも、彼女自身はものすごくフレンドリーだったので、思っていた印象とはまったく違いましたね。
―いまや仲良しのおふたりなので、現場でもお互いに助け合っていたと思いますが、苦労したシーンはありましたか?
ジェームズさん
僕にとっては、全部が苦労したシーンだったので、楽だったシーンはないですよ(笑)。でも、そのなかでも屋上でパイとケンカしたシーンは、感情の起伏が激しかったので、一番難しかったです。
チャープランさん
私も挙げるとすると、同じシーンですね。ギュッと凝縮された重たい感情を表現するのは、本当に大変なことでした。
■ すべてにおいて挑戦的な現場だった
ジェームズさん
あと、身体的に苦しかったという意味では、建物から飛び降りるシーンですね。撮影が朝の6時から翌日の明け方4時まで続きましたが、その間ひたすら飛び降りなければいけなかったので……。しかも、ワイヤーで体中は痛くなりますし、雨にも濡れて寒かったので、すごくつらかったです。
―俳優としては、いろいろな意味でかなりチャレンジングな作品だったんですね。
ジェームズさん
そうですね。1人2役のような役どころということもあり、演技面はもちろんですが、CGなどのエフェクトを駆使しているシーンもあったので、本当に挑戦的な現場でした。
―チャレンジといえば、今回おふたりにはあるラブシーンがありましたよね。タイの劇場ではチャープランさんのファンから悲鳴を上がったそうですが……。
チャープランさん
そうなんです(笑)。でも、ファンのみなさんには、「これはお芝居だから」ということをちゃんと言ったので、理解してくれたと思います。ただ、ファンのなかには私との絆をすごく大切に思っている人が多いので、ちょっとしたことでも「キャー!」とか「イヤー!」と過剰に反応してしまうところがあるのかもしれません。ちょっと恥ずかしさもありましたが、いまはわかってくれたのでみんなハッピーで大丈夫です。
ジェームズさん
僕は自分の作品に対して観客がどういう反応をするのかを見るのが好きですが、映画館によって反応が違ったみたいで、僕が行った回では観客全員がしーんと静まり返って、固唾を飲んでいる感じでしたよ(笑)。
■ 日本好きなふたりが語る魅力とは?
―では、日本のファンの方々の反応も楽しみなところですね。おふたりはすでに10 回ほど来日されているということですが、日本の好きなところがあれば教えてください。
ジェームズさん
まずは、タイよりも涼しい日本の気候が好きなので、冬を選んで来ることが多いですね。これまでに札幌、京都、東京、大阪など、本当にいろいろなところに行きましたが、なかでも飛騨高山がすごくよかったです。
あと、いま行きたいところでいうと、以前佐賀でドラマの撮影をしていたことがあるので、佐賀にはまた訪れたいですし、佐賀牛をもう一度食べたいと思っています。
―チャープランさんは日本語も理解されているようですが、勉強されていたんですよね?
チャープランさん
私は日本の大学か大学院に留学したいと思っているくらい日本が好きなんです。いまはBNK48のメンバーになったこともあり、撮影やコンサートで来日する機会が多いので、東京をはじめ、名古屋、京都、大阪、あとは九州も7県すべてを回りました。
ショッピングをしたり、電車に乗ってあちこち行くのがいつも楽しみで、季節は春がいいですね。日本は全部好きですが、そのなかでもどこがいいかと聞かれたら、学生時代に交換留学生として過ごしていたこともある大阪が一番。そのときに、日本の文化を学んだり、感じたりすることができました。
―アイドルとしても、日本から影響を受けている部分は多いですか?
チャープランさん
そうですね。特に、私は山本彩さんが本当に大好きで、山本さんのおかげでアイドルに興味を持ち始めて、BNK48にも入ることができました。そこからどんどんいろんなことが繋がってこの映画にも出演できたので、いまは山本さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
■ みんなの努力の結晶によって生まれた作品
―そんな日本好きのおふたりから、最後に日本の観客に向けてメッセージをお願いします!
ジェームズさん
タイで映画化されるにあたって、脚色されたところもありますが、原作の伝えたい核の部分については変わっていないので、ぜひタイらしさを楽しみつつ、気に入っていただけたらうれしいです。
チャープランさん
私にとっては初めての映画ですが、楽しさや悲しさ、怖さといったあらゆる感情が詰め込まれている作品となりました。撮影チームをはじめ、みんなの努力の結晶によって生まれた作品ですし、原作が持つ素晴らしいメッセージもぜひ受け取ってほしいです。
そして、みなさんがまだ知らないタイの文化に触れて、タイに興味を持っていただけたらと思っています。
■ インタビューを終えてみて……。
ワークショップや現場を一緒に乗り越えてきただけに、息もぴったりのジェームズさんとチャープランさん。ジェームズさんは、ちょうど歌手グループ「TRINITY」としてデビューライブを開催した直後の来日ということもあり、映画の雰囲気とはガラッと違うカッコよさを披露してくれました。
一方のチャープランさんも髪をバッサリ切って、すっかりイメチェン。あまりのかわいさに思わずキュンとしてしまいました。そんなおふたりの瑞々しい演技は大注目です!
■ 次々巻き起こる展開から目が離せない!
青春映画でありながら、ミステリーやラブストーリー、親子愛といったさまざまな要素が見事にミックスされている本作。原作とはひと味もふた味も違う展開に、誰もが引き込まれてしまうこの秋必見の1本です。
■ ストーリー
死んだはずの“ボク”は、「当選しました」という声で目を覚ますが、気がつくと自殺した高校生ミンの肉体に魂が“ホームステイ”していた。そんななか、ミンの自殺の原因を100日間で見つけ出さないと、“ボク”の魂は永遠に消えると告げられる。そして、新生ミンとしてもう一度人生を始めるのだった。
見知らぬ家族や同級生に囲まれながら、謎解きを始めていたが、学校で秀才の美少女パイと出会い、ミンは恋に落ちる。新たな生活を送るなかで、ついにミンは残酷な現実と向き合うことに……。
■ 先が読めない予告編はこちら!
■ 作品情報
『ホームステイ ボクと僕の100日間』
10月5日(土)より、新宿武蔵野館ほかにて全国順次ロードショー!
配給:ツイン
©2018 GDH 559 CO.,LTD.ALL RIGHTS RESERVED
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