宮沢氷魚「男気がすごい!」 綾野剛との驚き買い物エピソード
ananweb / 2019年10月19日 19時30分
ドラマ『偽装不倫』で見せた大胆な愛情表現、切ない表情、甘い笑顔。世の中の女性たちの心をわしづかみにした宮沢氷魚さん、25歳。彼が、その深く澄んだ瞳で見つめる色気のかたちとは。
クールな佇まいや憂いを帯びた眼差しから醸し出される宮沢氷魚さんの色気。「自分の中にあるとはまったく思ってこなかった」と言いつつも、年上女性との恋愛を描いたドラマ『偽装不倫』出演を経て「色気というものがぼんやりと見えてきた気もします」と話す。
「モテるキャラクターである伴野丈に説得力を出すには色っぽさが大切だと思い、大人っぽい色気を持っている、モデル仲間の成田(凌)くんや柳(俊太郎)くんと、撮影前、ごはんを食べに行ったんです。直接的な質問をしたわけではないので、二人は色気を研究したかった僕の意図には気づいていないはずですが(笑)。会話しながら思ったのは、二人は自分の行動や考えに確固たる自信と責任を持っているということ。そこから生まれる余裕が、色気に繋がっているのだとヒントをもらえました。あのドラマでは、人気原作のイケメンキャラクターを演じる責任をいい意味でのプレッシャーに変えることができ、それを色気に繋げられたかなと感じます」
実際、ドラマの放送中、たびたび「伴野丈の色気がすごい」という嬉しい感想を耳にしたそう。
「もちろん、キャラクターを褒めてくれた言葉なんだってわかってます。でも、僕自身にまったく色気がなかったら画面には映らないと思うし、伴野丈への褒め言葉のうち、3割くらいは僕に向けられているはず…と捉えています(笑)。それに、ドラマの撮影が終わって久しぶりに雑誌の撮影をしたら、デビュー時から撮ってもらっている男性カメラマンに『惚れちゃいそう』って言われたんです。男性からもカッコいいと思ってもらえる空気が僕から出てきているんだとしたら、すごく嬉しいですね」
落ち着いた声、長い指先。宮沢さんには色気に繋がる要素が溢れている。自覚があるものは? と尋ねると、答えは「清潔感かな」。
「小さなことですが、爪を切るとか、身だしなみは意識してます。部屋もきれいにしていたくて、2日に一回は掃除機をかけます。ゴミが溜まる透明な部分に埃や髪の毛が吸い込まれていくのを見るのが好き。そして、そこをいっぱいにして捨てるのが気持ちいい!」
逆に、自分にはまだ足りないと思う、色気の必要条件は「経験」。
「たくさんの経験を積み、自分の弱さやカッコ悪い部分もすべてさらけ出せる人に、不思議と吸い込まれそうになるんです。自分を知るって一番難しいこと。知れたとしても、自分のすべてを表現することに、僕はまだ怖さがあります。もっと経験を積まないと」
俳優として、経験を積み上げている真っ最中。そのスタートとなったドラマ『コウノドリ』で主演を務めた綾野剛さんは、宮沢さん曰く、「色気の塊」。
「“綾野剛”という生き方に対する自信と潔さを行動から感じます。買い物ひとつとっても、男気がすごいんですよ。ドラマ初出演のお祝いに、表参道に連れていってくれて『好きなサングラスを選んでいいよ』と。僕が、一緒に買い物できるだけで十分ですと言っても、『選ぶまで帰らないよ』とさらっと仰る。その潔さに惚れました」
幼稚園から高校までインターナショナルスクールに通い、大学2年間はアメリカへ。アメリカと日本で、色気に違いはある?
「あちらの男性は、肉体によって色気を表す人が多いように感じました。シックスパックの筋肉質な体がひとつのステイタスになっていて、ファッションにしても、タイトな白Tシャツにピチピチのデニムで、ボディを強調するスタイル。僕は見ての通り細いので、『中学生か』とか『男じゃない』とか、めっちゃイジられましたよ。まったく気にしませんでしたけどね。筋トレが大嫌いで、ジムに行くというオプションすら僕の中にはなかったので(笑)。女性にしても、アメリカではスタイルがいいことが、色気があってセクシーと捉えられていたような気がする。僕自身は、女性の透明感やピュアさに色気や美しさを感じます」
女性に対して惹かれるそうした気持ちを、初主演映画『his』でゲイ役を演じたときには、恋人役の男性俳優・藤原季節さんにも向けることができたそう。
「僕自身の恋愛対象は女性だけれど、ちゃんと季節くんを恋愛対象として見られなければ演じられない役で、すごく悩みました。でも結局、LGBTQについて知ろうと熱心に研究し、真っすぐ向き合う季節くんの姿が人として美しくて、好きだなって思えたんです」
育ってきた環境の中で、さまざまな国籍、人種、バックグラウンドを持つ人たちと出会ってきた。
「そのおかげで、人それぞれ違うことを自然と受け入れられるようになりました。もちろん、人間なので先入観で判断しそうになることもあります。でも、僕と違うからと突き放さず、その人を理解する努力はしているつもりです」
宮沢さんの透明感のある色気は、こうした柔軟な心の在りようから生まれているのかもしれない。
みやざわ・ひお 1994年4月24日生まれ、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ出身。2015年、『MEN’S NON-NO』専属モデルとしてデビュー。’17年、連続ドラマ『コウノドリ』で俳優デビュー。初主演映画『his』は’20年1月24日公開
ジャケット¥319,000 パンツ¥144,000 レザーベルト¥60,000 シューズ¥101,000*すべて予定価格(以上プラダ/プラダ クライアントサービス TEL:0120・45・1913)
※『anan』2019年10月23日号より。写真・畑中孝弘(UM) スタイリスト・藤長祥平 ヘア&メイク・スガ タクマ 取材、文・小泉咲子 撮影協力・AWABEES
(by anan編集部)
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