結婚式で不倫関係に!?… 「新郎を狙う女友達」の実態|ラブデストロイヤー研究所~男と女の修羅場ファイル~
ananweb / 2019年11月29日 20時15分
誰もが夢見る幸せな結婚生活。だが世の中にはそんな幸せを食い物にするラブデストロイヤー、通称ラブデスが存在します。 ここはラブデスの生態を解明し、襲撃から身を守るよう警告を促すために設立された研究所。 我が研究所には日々、全国各地からラブデスの目撃情報が寄せられています。不幸にも既婚者の皆様……明日は我が身。心してご覧あれ……。
文・イラスト 伊藤沙帆
■ ラブデスファイル09「シンコンキラー」
会社員の女性Aさん(当時28歳)は、大学のクラスメイトと在学中に交際を開始。交際6年目を迎えたとき、彼からプロポーズを受けました。歳月を経ても、彼のAさんへの愛情は薄れるどころか強くなるばかり。
「私をこんなに愛してくれる人は、世界中のどこを探しても彼以外いないだろう」Aさんはそう思って、迷わずプロポーズを快諾したそうです。
プロポーズから半年後、2人は都内某ホテルで結婚式を挙げました。愛する家族や友人に祝福され、それはそれは幸せな時間だったそうです。
披露宴を終え、場所を移して行われた二次会には、さらに沢山の友人が集まり、盛り上がりました。
二次会が中盤に差し掛かったところで、Aさんの大学時代の友人YがAさんのもとにやってきて言いました。
「結婚おめでとう! 旦那さんが素敵な人で羨ましい! 私、彼と共通の友達がいるっぽいの。後でお話したいな」
Yは学生時代から人見知りがちな性格で、目立たないタイプでした。Aさんは、そんなYが二次会の盛り上がりに気後れしていないかと心配していたので、喜んで彼女を夫に紹介したそうです。
幸せに満ちた挙式から2ヶ月。それまでありあまるほどの愛情を注いでくれた夫は、仕事の付き合いと言いつつ、次第に帰りが遅くなり、ついに朝帰りをする日さえ出てくるようになりました。
たまに過ごす夫婦の時間も、疲れた様子を見せるばかりの夫に、Aさんは不信感を抱き始めました。
「結婚したばかりで信じがたいけど、ヤツには何か隠し事がある……」
Aさんの悪い予感が的中したのは、その1週間後のこと。結婚式に参列していた親友のMから、Aさんのもとに一本の電話が……。
「こんなことを伝えるのは気が引けるけど、私、昨夜Aの旦那さんを見かけたの。女性と手を繋いで歩いてた」
新婚生活2ヶ月目にして突きつけられた衝撃の事実に、Aさんは言葉を失ったそうです。その夜Aさんは、彼を問い詰めました。
人違いだと否定する夫に、Aさんは最後のカードを切りました。
「じゃあ、スマホ見せてくれる?」
一瞬戸惑いを見せた彼からスマホを奪い取り、メッセージを開くと、そこには動かぬ証拠の数々が。
「昨日は楽しかったよ、ありがとう」
「会いたくてたまらない」
「愛しているよ」
「私も」
覚悟はしていたものの、衝撃の事実を目の前にしてたじろぐAさん。しかも不倫相手の名前は……。
「なんでここにYの名前があるの? あなたの相手ってあのYなの?」
そう。夫の不倫相手は、Aさんの友人のYだったのです。
彼とYは、結婚式の二次会で盛り上がり、その場で連絡先を交換。翌日から連絡を取り合い、挙式の1週間後には関係を持ってしまったのだとか。
Aさんは即座に離婚を決意。Yとは絶縁し、多額の慰謝料を手に入れたものの、人間不信に苦しんでいるそうです……。
■ ラブデス研究所の見解
これは、結婚間もない人間を狙うラブデス、その名も「シンコンキラー」ですね。新婚ホヤホヤで幸福の絶頂にあるカップルを好み、彼らを破滅に追い込む、残酷でタチの悪いラブデスです。
そもそも、幸せ絶頂のはずの挙式当日に、シンコンキラーが入り込む“心のスキ”なんてあるのでしょうか?
実は、覚悟が足りないまま結婚した人間の中には、
「生涯のパートナーはこの人だけ。もう二度と自由に恋愛なんかできないんだ……」
などと、独身への未練をかかえている者も多いもの。シンコンキラーはそんな弱い心を察知して、ハンティングを始めるのです。
それにしても、挙式後1週間で不倫とは! シンコンキラーの行動力には脱帽ですが、それよりもAさん夫のだらしなさには呆れます。誠実さのカケラもないですね。
自分の結婚式で他の女に心奪われるなんて、あなたそれでも夫ですか? 教会で立てた誓いはウソだったの!?
……取り乱してしまいました。失礼しました。
Aさんのように、夫や友人の裏切りに苦しみ、悲しむ被害者をこれ以上見たくない。
我が研究所では、研究に研究を重ね、シンコンキラーから身を守るたった1つの方法を導き出しました。
それはすばり、結婚しないこと!
極めてシンプルですがこれに尽きますね。シンコンキラーはその名の通り、新婚の男女を食い物にするラブデスです。つまり、あなたのもとに新婚のパートナーがいなければ、当然襲撃されるはずはありません。
結婚による幸せの絶頂こそないものの、ラブデスによって不幸のどん底に突き落とされることもない。結局のところ、淡々と日々を過ごす独身生活が一番いいのです。
今回もこれにて無事解決。またお会いしましょう。
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