次の生理がラクに!…「生理痛を予防する」最強のおいしいおやつ
ananweb / 2019年11月27日 19時30分
生理痛に悩まされる人は多いでしょう。特に寒くなるとより酷いと感じる人も少なくないはず。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、生理痛を予防する簡単なコトを教えてくれます! 来月の生理はもうこわくない!
文・大久保愛
【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 35
■ 寒くなると生理痛がさらに酷い!?
ひんやりとした空気を感じる日が増えてきました。北のほうでは、雪が降り始めたところもあるようですね。こう寒いと体がこわばり肩に力が入ったり、末端が冷たくなったり、寒さによる影響が体にもちらほらと出始めるころかもしれません。
そして、共通した悩みとしてでてくるのが、血行不良です。その影響から女性の場合、生理痛を重く感じることがあります。月に一度の痛みを痛み止めでなんとか耐えしのいでいる人は、さらなる痛みを感じてしまうかも……。そこで、今週は生理痛に悩む女性のための食薬習慣を紹介していきます。
■ 自然の変化が体調に影響している
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。
月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。
つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。
■ 今週は、生理痛改善のための食薬習慣
そろそろ、手先、足先の冷えを感じはじめる頃です。特に、朝晩の寒さにはなかなか慣れず、体がついていけないですよね。そんなときに気になるのが、生理痛の悪化。今月は、どんな生理前の不調や生理痛が起こるのだろうかと、毎度ひやひやしている人も多いのではないでしょうか。
1か月の生活習慣の通信簿のような役割をする生理痛ですが、毎回受け身のままで対策をせず、痛み止めを飲んでその場をしのぐという人がほとんどだと思います。
しかし、温活と一緒に食事で対策をしていくことは、次回の生理痛を和らげるために大切なことです。生理痛を感じている状態を漢方医学では、『血』の巡りが悪い状態と考え『瘀血(おけつ)』と表現します。そこで、今週は血行を改善し生理痛緩和のための食材を紹介していきます。今週食べるとよい食材は
【カレー風味で食べるクルミ&アーモンド&大豆のミックスナッツ】です。
■ 今週食べるとよい食材:カレー風味で食べるクルミ&アーモンド&大豆のミックスナッツ
痛みを感じる時には、『瘀血』を改善する特製ミックスナッツがおすすめです。特に、生理前に過食ぎみになる人は多いと思うので、そのタイミングでおやつとして特製ミックスナッツをとりいれてみましょう。カレーパウダーを使い味を調えることで、さらに強力なおやつに変身しますよ。
■ アーモンド&クルミ&大豆
アーモンドには、血行を促進するビタミンEと子宮の過剰な収縮を抑えるマグネシウムが豊富に含まれています。そして、クルミには痛みを抑えるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれます。さらに、大豆には生理痛緩和、PMSの緩和に役立つイソフラボンやビタミンB6が豊富に含まれています。この3種類を組み合わせたミックスナッツは、女性にとって心強い味方になるはずです。
■ カレーパウダー
カレーパウダーには、サフラン、フェンネル、生姜、コリアンダー、シナモン、ナツメグ、クミン、ターメリック、チリパウダーなど最低でも5種類以上のスパイスが含まれています。これらのスパイスは、血行を促進したり、体を温めたりするだけではなく、抗菌作用、抗酸化作用もあります。
■ 作り方
ビニール袋にアーモンド、クルミ、大豆を好きな量をいれてカレーパウダーを入れ、袋をふって全体にスパイスをなじませたら完成です。砕いてサラダやスープ、炒め物にいれるのもおすすめです。
生理前や生理痛のおやつをちょっと工夫して、生理痛対策をしてみてはいかがでしょうか。いつも痛み止めにたよりっきりの人は、ぜひ試してみてくださいね。
■ information
大久保 愛 先生
アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。
昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。
著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。
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